先生!ロックアップってなんですか?
おっ!詳しい単語知ってるね?!(アオイくんにしては珍しい・・・。)
IPOをする上でロックアップは知っておいて損はないから勉強しておこうね!
『ロックアップ後は株価が大暴落!』危険です!
こんな情報を知って不安に思っている方も多いかもしれません。
ロックアップ解除の正しい意味と仕組みを理解しておけば、当選したIPO株をどうすれば良いのかが分かるはずです!
今日の授業は、、、
- IPOのロックアップ解除とは
- ロックアップ解除されると株価はどうなる?
- ロックアップの影響を受けないために
これらについてご紹介していきます。
IPOのロックアップ解除について
ロックアップって英語で直訳すると、『Lock-up=”一時監禁”』という意味になります。
IPO投資においては、『一時的に該当のIPO株の売買や新規発行を制限しますよ!』という意味合いになります。
IPOのロックアップ規制とは?
そもそもロックアップとは、、、
新規上場前の株を大量に持っている創業者や大株主が上場直後に株を売らないという契約のこと
公開前の株を創業者や大株主が取得した価格はいくらか分かりませんが、相当安い価格で取得しています。
新規上場後に大株主が大量に株を売りに出すと株の価値が下がり、株価が暴落する可能性があります。
こうした悪い状況にならないために一定の条件で規制しているのがロックアップです。
上場後ずっとロックアップ規制がかかるのではなく、解除される条件が2つあります。
- ロックアップの期間を超えた場合
- 公募価格の1.5倍を超えた場合
このような条件があります。
それぞれ、順を追って見ていきましょう。
ロックアップ解除の条件①:期間
IPO銘柄のロックアップ期間を知るには目論見書を確認するのが一番早くて正確です。
目論見書は各証券会社のホームーページ上にPDFファイルで公開されていることが一般的です。
新規上場予定の会社の情報やIPOに関する情報が一覧になって紹介されています。
こんなやつですが、IPOにチャレンジした方は一度は見たことがあると思います。
目論見書は全部で100ページ以上で構成されているので、全部確認しようとすると膨大な時間がかかります。
ロックアップに関しては『ロックアップについて』という項目がありますので、そちらをご確認ください。
塗りつぶし箇所が多くて分かりにくいですが、要約すると次のような感じです。
■ロックアップの要約
- Aさん、Bさん、Cさんは上場後90日目の◯年◯月◯日まで株を売却できません。
- Dさん、Eさんは上場後180日目の△年△月△日まで株を売却できません。
- Fさん、Gさんは上場後180日目の△年△月△日まで株を売却できませんが、発行価格(公募価格)の1.5倍以上だったら株を売却できます。
- うちの会社は上場後180日目の△年△月△日まで株を新規発行しません。
このように、ロックアップ期間(大株主が上場後に売りに出せるまでの期間)が書いてあります。
記載の期間の翌日以降からはロックアップが解除され、名前の記載がある方でも売却することができます。
期間以外にもロックアップ解除の条件が存在します。
ロックアップ解除の条件②:株価が公募価格の1.5倍以上になる
上述のロックアップの要約でも書いた通り、発行価格(公募価格)の1.5倍以上の株価がついた場合は、ロックアップ期間内であっても売却できます。
ロックアップ解除されると株価はどうなる?
ロックアップが解除されると、vc(ベンチャーキャピタル)が大量に売り注文を出す可能性があります。
※vc(ベンチャーキャピタル):上場した会社に資金を提供している投資機関
vcは資金提供の代わりに、新規上場した企業の株を保有しており、その株の売却益で利益を得ています。
なので、ロックアップが解除されると、vcが大量に株の売り注文を出すことがあり、結果として株価が下がる可能性があります。
ロックアップ解除の影響を受けないために
ロックアップ解除の影響を受けない一番のコツは『上場直後に売る(初値で売る)』ことです!
基本的にロックアップ規制がかかっている、上場後90日~180日までは大株主の大量売却による暴落はありません。
株は長期保有することで何十倍にも株価が上昇する可能性もありますが、逆の可能性もあります。
IPOで堅実に儲けるコツは初値売りです!こうしたロックアップの影響を受けないためにも初値で売っておけば安心です。
IPO株を失敗せずに初値で売るための注文の仕方を下記の記事で紹介しています。
当選した時の事を考えて、事前に知っておいて損はないと思います。
⇒IPO株の売り方!成行注文で初値売りする方法は?
今日の授業を動画で復習
まとめ
- ロックアップとは上場直後に大量の株が市場に出回ることを避ける規制
- ロックアップ解除条件①:90日ないし180日で解除される
- ロックアップ解除条件②:公募価格の1.5倍以上の株価になれば解除される
- ロックアップ解除後は大量の株が市場に出回り、株価が下落する可能性がある
- ロックアップの影響を受けないためにもIPO株を取得したら初値売りを心掛ける
IPOの基本は初値売りです。
株は長期保有するとボロ儲けすることもあれば、大損することもありリスキーです。
ロックアップ解除の影響を受けずに、堅実に資産を増やすためにもIPO株を入手したら初値で売りましょう!
IPO株を初値売りすることを決めておけば、ロックアップ解除の心配はしなくてOKです!