困

あれれ?投資信託の注文したのにまだ買えてないぞ?!

笑

投資信託には注文、約定、受渡の3STEPで売買されるからすぐには反映されないわよ!

投資信託を申込んでも、すぐに売買が成立するわけではありません。

エリコ先生が言うように、注文(申込)、約定、受渡の3STEPを経て売買が成立します。

笑

今日の授業は申込日、約定日、受渡日についてです。

  • 投資信託の申込日、約定日、受渡日の違いは?
  • 分配金をもらうにはいつまでに申込む?
  • NISA枠を使い切るならいつまでに注文すべき?
  • それじゃ、それぞれの違いから紹介していくね!

    投資信託の申込日、約定日、受渡日の違いは?

    投資信託の売買には申込(注文)、約定、受渡の3STEPがあって初めて売買が成立します。

    それぞれを簡単に紹介します。

    申込(注文)日:ファンドを売買する注文を出した日
    約定日:申込(注文)が確定した日
    受渡日:売買代金を受け渡しする日

    このように、『申込(注文)→約定→受渡』の順番で取引が成立します。

    申込から受渡しまでは数日間かかります。

    驚

    なるほど!注文したらすぐに買えるってわけじゃないんですね!

    悩

    それじゃあ、基準価額が毎日変わる投資信託はどのタイミングで売買が成立するんですか?

    売買が決まるタイミング

    『申込(注文)→約定→受渡』の順で売買が成立することはお伝えしました。

    投資信託は株のように秒単位で株価が変わるのではなく、1日に1回だけ基準価額が変更されます。

    悩

    申込から受渡しまで数日間かかるんだったらいつの基準価額で買えるんですか?

    投資信託は約定した日の基準価額で購入することになります。

    ですので、注文したタイミングの基準価額で売買が成立するのではないのでご注意下さい!

    約定日は注文した時間が当日の15:00までか、それ以降かによって異なります。

    toushishintaku_ukewatashibi1-2

    このように、注文した日の基準価額ではなく、15:00までの注文なら翌営業日の基準価額、15:00以降なら翌々営業日の価格で約定します。

    営業日とは、株であれば証券取引所が開いている日を指します。1月の三が日、年末、土日祝は休みになります。

    上図は国内に投資するファンドを例にしましたが、海外のファンドだと若干ややこしくなります。

    toushishintaku_ukewatashibi2-2

    海外に投資するファンドの場合、為替レートも関係してきます。

    15:00までの注文であれば、翌営業日の為替レートが使われた3営業日目の基準価額で約定されます。

    ポイント

    国内にしても海外にしてもどちらも、注文した日の基準価額では約定されないという点だけはしっかりおさえておきましょう!

    注文日と約定日の関係が分かったら、次にその受渡しについて紹介します。

    受渡日について

    受渡日は約定代金を支払う日のことです。

    ファンドによって異なりますが、受渡日は約定日から3営業日~5営業日かかります。

    笑

    受渡日は売買代金の受渡日って意味なんだね!

    笑

    そういう風に覚えると分かりやすくていいね!

    ★約定日の基準価額が分からないからいくら入金すべきか悩む方へ
    投資信託は未来の基準価額を予想して買うことになりますので、いくら入金すればよいか分からないという人もいると思います。必要入金額は買付方法(口数指定・金額指定)によって異なります。詳しくは下記の記事をご参照下さい。
    投資信託の口数と金額の違い!買い付けするならどっち?

    分配金をもらうにはいつまでに申込む?

    続いて、ちょっとマニアックな話に移ります。

    投資信託は基本的に年に1回~12回の分配金がでます。

    分配金が支給される日はファンドによって異なりますが、その日までに約定しておくことで受け取れます。

    具体例を上げて紹介します。

    toushishintaku_ukewatashibi3-2

    つまり、国内に投資するファンドであれば分配日の2営業日前の15:00までに注文しておけば分配金が受け取れます。(海外なら3営業日前)

    ※一部の海外に投資するファンドでは2営業日前でも間に合うものもあります。

    ポイント

    分配金を受け取りたいなら、国内ファンドは2営業日前、海外ファンドは3営業日前の15:00までに注文って覚えておきましょう!

    NISA枠を使い切るならいつまでに注文すべき?

    年末に近づくと、NISAの限度枠内を使い切りたいと考える人も多いと思います。

    現行のNISAは120万円/年、2018年から始まるつみたてNISAは40万円/年が限度枠です。

    限度枠の対象期間は1月4日~12月30日までです。

    分配金の場合は約定日が重要でしたが、NISAの場合は受渡日がポイントになります。

    ポイント

    受渡日が翌年になってしまうと、今年のNISA枠内ではカウントされません。

    受渡日は約定してから3~5日営業日かかります。

    約定日は15:00までの注文で国内ファンドは2営業日、海外ファンドは3営業日かかります。

    これらをまとめると年内にNISA枠を使い切るには次の日までに注文する必要があります。

    ■NISA枠を使い切るための注文日
    国内ファンド:7営業日前(15:00までに注文)
    海外ファンド:8営業日前(15:00までに注文)

    15:00までの注文に間に合わなければ、1日プラスして考えて下さい。

    営業日で考えるので、土日祝は飛ばして考える必要がありますのでご注意下さい。

    また、ファンドによっては申込受付をしていない日もありますので、その場合は更に受渡日までに時間がかかります。

    ポイント

    ザックリですが、12月15日までに注文をしておけば、国内外のどのようなファンドでも年内のNISA枠には間に合うと思います!

    今日の授業を動画で復習

    まとめ

    • 国内に投資するファンドは2営業日目の基準価額が売買価格となる
    • 海外に投資するファンドは3営業日目の基準価額が売買価格となる
    • 分配金をもらうには分配日(決算日)の前日までに約定しておくこと
    • NISA枠は受渡日が年内にないっていないといけない

    投資信託は注文した日の基準価額では約定せずに、その翌日ないし翌々日の価格が適応されます。

    思っていたよりも高く(安く)売買された経験がある方は、そうした背景があるからです。

    また、分配金を狙うにしても、NISA枠を使い切るにしても早めに注文を出しておかないと思ったようにいかないかもしれません。

    笑

    しっかりと、約定日、受渡日を理解して注文するようにしましょう!