投資信託ってどういう仕組みで儲かるんですか?
気になるよね!そもそも本当に儲かるのかな??
投資信託が利益を上げる仕組みは基本的にはシンプルなんですよ!
株であれば、投資先の企業の業績によって株価が動くのはなんとなくイメージがつきやすいです。
ですが、投資信託の場合、何がどうなって基準価額が上下するのかが分かりにくいと感じるかもしれません。
投資信託で儲けがでる仕組みは実は至ってシンプルなものです。
今日の授業は投資信託が儲かる仕組みについて紹介するよ!
- 投資信託が儲かる仕組み
- 投資信託が儲かる確率は?どのくらい儲かる?
- 儲ける秘訣は?
- 投資信託がダメだという人の理由は?
- どういう人に投資信託は向いている?
- 私の実例
それじゃ、その仕組みから紹介していくね!
投資信託が儲かる仕組み
冒頭で投資信託が儲かる仕組みはとてもシンプルと紹介しました。
そもそも、投資信託で儲けがでる仕組みって、こんなイメージです。
- ①投資家がファンドにお金を投資する
- ②集めたお金でファンドは企業の株に投資する
- ③株の売却益や配当金がファンドに集まる
- ④儲かった分が投資額に応じて投資家に還元される
上図は株式に投資するファンドの一例です。
投資対象は国内・海外の株や債券など様々ですが、仕組みは概ね同じです。
ファンドにはファンドマネージャーと呼ばれるプロの運用者がおり、各企業の業績や世界の経済情勢などを見て投資対象を決定します。
なるほど!プロが運用するから儲けやすいのかぁ~。
個人投資家よりは知識も経験も豊富だけど、プロが運用するからと言って必ず儲かるわけではないんだよ!
どういう時に儲かったり、損したりするのかを続いてご紹介します。
値上がり・値下がりの仕組みは?
先ほど紹介した株式投資する図であれば、投資した企業の株価が上がればファンドの基準価額が値上がって儲かります。
海外の企業株に投資している場合、企業の業績でなくドル/円などの為替相場も影響します。
例えばアメリカの企業株を保有するには、円をドルに買えてから株を保有し、その株の売却益や配当金はドルで受け取ります。
受取ったドルを再び円に変えて投資家に還元されるので、アメリカの企業株が好調であっても、円高ドル安の状態で投資信託を売却すると基準価額を下げる要因になるので儲からない可能性もあります。
株価だけじゃなくて、為替相場もファンドの基準価額に影響するってことですね!
なんかチョットややこしくなってきたぞ・・・。早い話本当に儲かるんですか?
投資信託は本当に儲かるの?どのくらい儲かる?
投資信託が儲かるかどうかは、投資期間や投資するファンド、その時の経済情勢によって大きく変わります。
いくらプロのファンドマネージャーが運用すると言ってもずーっと儲け続けられる人はいません。
ですので、私達個人投資家は良さそうなファンドを選ぶことが大切です。
とは言っても、個人投資家が数千種類あるファンドの中からどこを選べばよいのか悩みどころです。
当ブログで何度も紹介しているインデックスファンドに投資する手法であれば、平均して年間で4~6%ほど儲かると言われています。
私自身もインデックスファンドで毎月積立投資をしています。
インデックスファンドに投資した場合、どのくらい儲かる(損する)か?その確率は?と言ったことについて下記の記事で詳しく紹介しています。
⇒投資信託の儲けの平均値は?本当に儲かるか不安にお答えします!
儲ける秘訣は?
大儲けしたいのであれば、そもそも投資信託ではなく個別株を買うことを薦めます。
投資信託の場合、ファンドを仲介してプロ(ファンドマネージャー)が選んだ株を間接的に買うことになります。
ファンドを介することで、そこに手数料(中間マージン)が発生するので、儲けは少なくなります。
大儲けではなく、そこそこに儲けたい(年間で投資額の4~6%程度)のであれば、投資信託が良いと思います。
投資信託で儲ける秘訣
投資信託で儲けるなら、インデックスファンドで長期投資する!これがオススメです。
投資信託には『インデックスファンド』と『アクティブファンド』の2種類があります。
両者を簡単に紹介すると、、、
インデックスファンド:日経平均株価など指数に沿った運用成果を目指すファンド
アクティブファンド:日経平均株価などの指数を超えた運用成果を目指すファンド
パッと見た感じ、指数を超えた運用を目指してくれるファンドの方が儲かりそうですが、実はそこに落とし穴があります。
投資家から集めたお金を運用するプロのファンドマネージャーは個人投資家にない、企業の情報、投資の知識など様々なものを駆使して投資を行います。
ですが、ファンドマネージャーは仕事柄、短期間での成果を求められます。
ですので、本来であればもう少し待っていればもっと儲かりそうな株を売却せざるを得ないという事もあります。
特にアクティブファンドのファンドマネージャーの場合、指数を超えた結果が求められるため、そのような事が多々起こり得ます。
そのため、アクティブファンドはインデックスファンドに比べて手数料が高いものの、運用成績はインデックスファンドに負けているというものが半数以上を占めていると言われています。
こうしたことからインデックスファンドの方が良いと私は考えています。
特にファンドを選ぶ先眼力や、常に業界や世界情勢の把握をする気持ちがないのであればインデックスファンドに投資する方が無難です。
インデックスファンドであれば、どのファンドも大差ありませんしファンドの種類も多くないので選び方は簡単です。
私も実践しているインデックスファンドでの積立投資について、ファンドの選び方、購入、売却まで詳細に紹介した記事があります。
⇒インデックスファンドで積立投資!始め方から売り方の7STEP
ブログでも何回も紹介されてる通り、やっぱりインデックスファンドが良いんだね!
でも、そもそも投資信託はやめた方が良いって人もいますよね?
投資信託がダメだという人の理由は?
私は投資信託は素晴らしいと思っていますが、そうでない方がいるのも事実です。
私なりに投資信託がダメだという人の根拠を検討してみました。
- ファンドに投資する手数料が無駄
- 以前にやっていて大損をした
- 個別で株を買った方が儲かる
- そもそも投資自体にネガティブ
他にももっとあるかもしれませんが、これらの根拠を1つずつ検討していきます。
①ファンドに投資する手数料が無駄
投資信託は投資家から資金を集めて、まとまったお金で様々な株や債券などを買っています。
この株や債券などは基本的には個人で直接売買できるものが多いです。
それなのに、『わざわざファンドに手数料を払って投資する意味はあるのか?』そこがダメな理由と考える方もいるかもしれません。
私の見解としては、数千万円や数億円の資金を持っている方であれば投資信託を介さずとも個人で個別の株や債券に投資すれば良いと思います。
ですが、個人投資家の多くはそんな大金は持っておらず、毎月数千円、数万円のお金をコツコツ貯めている方が多いのではないでしょうか。
株を買うにしても、銘柄によって異なりますが数十万円以上する銘柄がほとんどです。
仮に日経225に連動するインデックスファンドに投資しようものなら、225社の銘柄を買わないといけません。
とてもじゃないですが、数万円程度ではカバーできません。
その点、投資信託を活用すれば証券会社によっては100円から買うことができ、そのお金で日経225の全社に投資することが可能です。
そうした観点から、よほどの資産家でもない限りは投資信託の方が良いと私は思っています。
②以前にやっていて大損をした
過去の痛手から投資信託はおすすめしないという人もいらっしゃると思います。
私自身も投資信託でマイナスが出たことは多々あります。(その実例は記事の最後の方で紹介しています。)
ですが、これまでに紹介してきた『インデックスファンドで積立投資!始め方から売り方の7STEP”』の手法でインデックス投資を継続してプラス利回りで運用できています。
投資信託で大損をしてしまう人は次のような傾向があると思っています。
- 短期売買をしている
- 分散投資をしていない
- 毎月分配型の分配金に目がくらんでいる
- パニック売りしている
- 証券マン・銀行マンの言いなりになっている
それぞれがどうして、大損するのかについては『投資信託で大損したら損失はどのくらい?これから始める方は必見!』で詳しく紹介していますので割愛しますが、要は損をしやすいファンドを買ってしまっていることと、目先の利益に目がくらんでしまうと損をしやすいということです。
損した人の話を聞くと不安になりますが、一方で儲かっている人がいるのも事実です。
このブログを通じて、しっかりと知識をつけて自信が持てたら投資を始めてはいかがでしょうか。
③個別に株を買った方が儲かる
投資信託よりも個別で株を買った方が基本的には儲けは大きいです。
その理由は①と同じです。
ファンドを介して株を買うことで、手数料(中間マージン)が余計に発生するからです。
ですが、①で紹介したように数千万円、数億円の資金を用意できないのであれば、大儲けはないですが、大損もしないインデックス投資の方が良いと考えています。
個別株の選定には、経済情勢・企業の成長性など様々な要因を判別する力も必要になりますので、個々の力量が問われます。
④そもそも投資自体にネガティブ
投資に対してネガティブなイメージを持っている方は、
- ②のように過去に大損をした人
- 投資はなんとなく怖いイメージ
- 周囲の知人で大損をした人がいる
- 投資はパチンコ、競馬などのギャンブルと同じ
このような背景から投資に対してネガティブなイメージを持っている方が多いと思います。
総じて言える事は、投資信託に対しての正しい知識や経験がないからなんとなく怖い・イヤだというものです。
投資だけでなく、何をするにしても自分に知識や経験がないものはイメージで話をするしかありません。
経験や勉強を通して初めて見えてくるものもあると思います。
本当に投資信託はダメかどうかは自分でしっかりと勉強した上で判断することをオススメします!
どういう人に投資信託は向いている?
私が考える投資信託に向いている人は次のような人です。
- 自分のライフプランがある人
- 毎月コツコツと貯め続けられる人
- 長期投資を考えている人
- 初心を忘れず保有し続けられる人
- 短期間で大儲けしようとしない人
このような方は投資信託が向いていると思います。
自分のライフプランがしっかりとあり、『将来の◯◯に備えて、いつまでにいくら必要か』ここがしっかりすると、何年でいくら必要かが見えてきます。
そうすれば、毎月コツコツと長期間に渡って投資を継続することができます。
長期間投資をしていると、経済情勢が不安定になって株価が暴落することもあると思います。
そんな時は初心を忘れず、慌てて売らずにコツコツ貯めていきましょう!
投資を勉強すると短期間で大儲けしたくなる気持ちもでてきますが、そうしたいなら投資信託ではなく個別株やFXなど他の投資方法に切り替えましょう。
きっと投資信託よりも儲けは大きくなります。(損失がでた時の割合も大きくなりますが・・・。)
このような事ができる方は投資信託が向いていると思います!
私の実例
このグラフは2014年7月~2017年6月の間、先進国の株に投資するインデックスファンドで積み立てた私の運用成績です。
初期投資の金額は約75万円で、毎月2万5千円ほど積み立てています。(現在も継続中)
今回紹介したのはたった3年間ですが、順調に運用成績が上がってきたかと思えば、元本割れを起こしたりと、泣いたり笑ったりを繰り返しています。
今回の記事やブログ内でも何度もお伝えした通り、インデックスファンドで根気強くコツコツと積立を継続すれば世界経済の成長に沿った運用ができます。
2017年6月時点では、約160万の投資額に対して、200万円ほどの運用成績がでています。
今後はもっと上がるかもしれませんが、もっと下がるかもしれません。
どんな時でもコツコツと継続して積立てればきっと期待した運用成績になるはず!それが、インデックスファンドが儲かる仕組みです!!
今日の授業を動画で復習
まとめ
- 投資信託はプロに任せて運用する
- 運用成績は株価や為替相場などが影響する
- インデックス投資なら4~6%ほどの利回りが期待できる
投資信託が儲かる仕組みは、少額で国内外の多くの企業株(債券)に投資できることです。
1つの株や債券だけに投資すると、その企業の業績によって運用成績は大きく左右されます。
インデックスファンドで投資をすることで、企業全体の平均的な業績が運用成績に反映されます。
世界経済の成長性に沿った運用ができる所が、インデックス投資が儲かる魅力的な仕組みだと思っています。