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今日は米国株の投資信託ですごく人気の楽天VTIについて紹介したいと思います。

書籍とか、中田あっちゃんのYou Tube大学とかで紹介されて、すごく良いですよって聞いたけど、そもそも楽天VTIって何?もっと詳しく知りたい!!って方は多いんじゃないでしょうか。

そんな方に、楽天VTIってどんな投資信託なのかを紹介していきます。

You Tubeでも紹介していますので、通勤中や寝る前など聞き流したい方は動画をご視聴下さい。

楽天VTI(楽天全米株式インデックスファンド)とは?

楽天VTIの概要
  • つみたてNISAで誰でも米国株に投資できる優良ファンド
  • 20年運用すれば元本が約2倍になる可能性がある
  • 類似のeMAXIS Slim米国株式S&P500が良いと思われる

簡単に楽天VTIについてお伝えすると、楽天VTIの正式名称は『楽天全米株式インデックスファンド』って言います。

この投資信託は、基本的に誰でも買えますし、買える投資信託が限定されているつみたてNISAでも買うことができます。

過去のパフォーマンスから、このファンドで20年間運用したら、元本は約2倍になることが期待できます。

すごく有名で人気のファンドなんですけど、米国株に幅広く投資したいのであれば、楽天VTI以外にも投資信託はいくつかあって、個人的にはeMAXIS Slim米国株式S&P500というファンドの方が良いと思います。

こっちのファンドもすごく人気で、今ではむしろ楽天VTIの人気を抜き去っています。

今日は、これらの内容を踏まえて、楽天VTIの詳細について紹介していきます。

楽天VTIの仕組み

上図は投資家が楽天VTIに投資した場合のお金の流れをイメージしたものです。

楽天VTIってアメリカの株に投資するので、楽天VTIっていう投資信託が直接アメリカの株を買っているのかというと実はそうではないです。

アメリカで買えるVTIっていう投資信託があるんですね。(厳密に言えばETFって呼ばれるやつなんですけど。)

この楽天VTIは個人投資家から集めたお金をこのVTIに投資して、VTIがアメリカの株に投資しています。

そのため、楽天VTIってアメリカの株に投資する投資信託に投資する投資信託なんですよね。

となると、気になるのは、この楽天VTIが投資している、VTI、紛らわしいので本家VTIってこれから言いますけど、この本家VTIがどういう投資信託なのか?ってことになると思います。

本家VTIとは?

上図は本家VTIってどんな投資信託かをまとめたものです。

先程も言いましたが、本家VTIはアメリカで買える投資信託です。

この投資信託はアメリカで上場している企業の株をほぼ全て買いますので、これ1つでアメリカの全上場企業の株主になれます。

運用会社はバンガードって呼ばれる、世界でTOP3に入る所が行っている投資信託です。

ちなみに、VTIのVはバンガードのVになりますし、楽天VTIはそんな本家VTIに投資する楽天のファンドだから、楽天VTIって呼ばれています。

でも、この本家VTIって、アメリカで買える投資信託ではあるんですけど、日本の証券会社からでも直接買うことができるんですね。

カンの良い方だったら、楽天VTIを通してやらずに、本家VTIを直接買った方が、中間マージンとられないから、お得に運用できるんじゃないの?って思われると思います。

本家VTIと楽天VTIはどっちがお得?

この表は本家VTIと楽天VTIにかかる税金やコストを調べたものです。

両者で差がつく所だけ黄色にしています。

本家VTIと楽天VTIの主な違い

①売買手数料
本家VTIを買うと大体0.5%くらいの購入手数料、売却手数料がかかりますが、楽天VTIは無料です。

②為替手数料
本家VTIはアメリカの投資信託なので、円をドルに交換してから買うことになります。
その時の為替手数料が、SBI証券と住信SBIネット銀行を組み合わせて投資すれば、普通は1ドル25銭するんですけど、1ドル4銭になります。
楽天VTIの方も、楽天VTIがVTIを買うのに円をドルに変えて投資していますが、ファンドの場合は為替手数料は発生しません。

③信託報酬(保有維持手数料)
本家VTIが年間0.03%、楽天VTIが年間0.2%ほどかかります。
購入時にかかるコストは本家VTIが高いんですけど、保有時にかかる維持コストは楽天VTIが高いということになります。

両者の違いが分かったところで、じゃあ実際にどっちの方が儲かるの?ってのが気になるところですよね。

本家VTIと楽天VTIのパフォーマンス比較(一括投資)

こちらは、100万円を一括投資して、あとは放置した場合の結果です。

タイミングによって勝ったり負けたりしているので、ほとんど差がなくて、どちらが良いか一概に言えません。

単純に考えると、購入手数料が高い本家VTIと、維持コストが高い楽天VTIだと、保有期間が長くなれば本家VTIが勝ちそうな感じはすると思うんですけど、本家VTIって3ヶ月に1回分配金が出るんですよね。

この分配金に税金がかかって目減りした分を再投資しています。

でも、楽天VTIは同じように税金はかかるんですけど、仕組み上、その負担は軽いです。

なので、そうした背景からも甲乙つけがたい結果になったと考えられます。

あと、本家VTIは分配金も含めて全額きっちり投資することができないことを考えると、楽天VTIの方が良いかと思われます。

というところで、本家VTIか楽天VTIどっちに投資すべきかと考えたら、運用条件にもよるとは思いますが、基本的には楽天VTIの方が優れていると考えられます。

悩

一括投資じゃなくて積立投資だったらどっちがお得なの?

本家VTIと楽天VTIのパフォーマンス比較(積立投資)

毎月5万円を積立投資した場合の運用結果を見たものです。

ほとんど差はないんですけど、約3年間で15000円ほどの差がついて、本家VTIよりも楽天VTIの方が僅かながらに勝っています。

こちらも、先程お伝えしたように、本家VTIは本来なら分配金を全額再投資できないですし、購入時も全額キッチリ投資できないので、もう少し投資効率が落ちて、この差は開くと考えられます。

笑

どっちも大きく差はないけど、楽天VTIの方が少しだけお得ってことですね!

楽天VTIの期待リターンはどのくらい?

これは楽天VTIを20年間、月額5000円、1万円、2万円、3万円、33,333円(年間約40万円)をつみたてNISAでの運用を想定した場合のシミュレーション結果です。

厳密には、楽天VTIって運用が始まってから3年くらいしか経ってなくて、直近リターンは参考にならないと思うので、運用成績がほぼ同じの本家VTIの過去15年間の年平均のリターンを参考にしています。

本家VTIだと過去15年では年間7.21%のリターンがありました。

これまでの楽天VTIと本家VTIの運用結果は大差はないという事を踏まえ、この利率で運用したと仮定すると20年で元本の2倍以上になるという結果でした。

毎年40万円投資した場合、元本800万円に対して、20年後には1780万円になっています。

笑

今後も同じようなリターンが得られるかは分かりませんが、すごく期待したくなる投資信託ですね!

どこで楽天VTIを買えば良いのか?

基本的に楽天VTIはどこの証券会社でも買えますし、株と同じで証券会社によって運用結果が変わることはありません。

じゃあ、どこでもいいんじゃないか?って事になるんですけど、私は断然、楽天証券がおすすめです。

楽天証券には、他の証券会社にはないサービスがあって、投資信託を購入時に1%分ポイントバックされるんですよね。

これには、楽天証券の口座開設だけじゃなくて、楽天銀行、楽天カードの作成も条件に入りますけど、開設費用、維持費用はもちろん無料ですし、楽天銀行を利用しないといけないという条件縛りなんかもないです。

詳しい理由は以前の記事で解説してますので、どこでやろうかと考えている方は一度、下記のリンクから参考にしてみてください。

米国株に投資する投資信託は楽天VTIが最強なの?

これはアメリカの株に投資する主要な投資信託のコストを比較したものです。

楽天VTI以外にも、アメリカの株に投資する投資信託は、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)SBIバンガードS&P500インデックスファンドがあります。

投資信託って、基本的に赤枠で囲った信託報酬とか実質コストって呼ばれる維持コストが安いほど良いって言われています。

信託報酬を比較すると、楽天VTIは0.162%、eMAXIS Slimは0.0968%、SBIは0.0938%と、eMAXIS SlimやSBIファンドと比べて楽天VTIは0.7%ほど高くなっています。(2020年7月17日時点)

単純に0.7%コストが高いということは、0.7%だけリターンが悪くなるってことになります。

でも、違うところも1点あって、青枠で囲ったように投資対象がアメリカの株と一言で言っても、ちょっと違います。

楽天VTIは最初にお伝えしたように、アメリカの上場企業の全部、大体3500社くらいの企業の株を買っています。

でも、eMAXIS SlimやSBIは名前にS&P500と付いているように、アメリカの大手500社の企業の株が対象です。

では、楽天VTIとS&P500の投資信託、どっちが良いのか?どのくらいのリターン差があったのかを直近のデータを振り返ってみます。

楽天VTIとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を比較

これは、楽天VTIとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の過去2年間のデータを振り返ったものです。

直近2年だと、楽天VTIよりもeMAXIS Slimの方がパフォーマンスは高いです。

これには考えられる理由が2つあって、1つ目は、直近だと米国市場全体に投資するよりも、厳選した500社の方がリターンが高かったという傾向があります。

2つ目は、さきほどお伝えしたように、コストがeMAXIS Slimの方が安いってことです。

直近ではeMAXIS Slimの方が良かったですけど、もっと長期のデータを振り返ると、厳選した500社よりもアメリカ全部の企業の株に投資した方がパフォーマンスは良かったというデータもありますので、今後はどうなるか分かりません。

でも、だからこそ、私は楽天VTIよりもeMAXIS Slimの方が良いと思っています。

というのも、今後は厳選500社か、アメリカ全部かどっちが良くなるか分からない。そうであれば、不確定要素の強いリターンで考えるよりも、確実に差がつくコストで考えるべきだと思います。

なので、そうした点から楽天VTIよりもeMAXIS Slim米国株式S&P500が良いと思います。

悩

そんなにコスト、コストって言うなら、SBIバンガードファンドの方が少しだけ安いんじゃないですか?

コストで選ぶならSBIバンガードS&P500が最強

たしかに、僅差ではありますけど、eMAXIS SlimよりもSBIバンガードの方が0.003%ほど信託報酬(維持コスト)は安いです。

でも、このSBIバンガードファンドってSBI証券でしか買えなくて、ポイント還元が充実している楽天証券では取り扱いがないのがネックなんですよね。

ですので、楽天証券でやるなら、eMAXIS Slim(S&P500)、SBI証券でやるならSBIバンガードS&P500インデックスファンドという使い分けが良いと思います。

まとめ

★ココがポイント★

  • 楽天VTIは米国ETFのVTIに投資する投資信託
  • 本家VTIよりも少し期待リターンが高い
  • 過去のパフォーマンスでは20年で元本が約2倍が期待
  • 楽天VTIよりもeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の方が良さそう

最近のはやりだと、米国株1本投資や、全世界株1本への投資も人気です。

米国株にするのか、全世界株にするのか、はたまた債券やリートも入れるのか。

こうした資産配分をアセットアロケーションっていうんですけど、これを考えることは、運用成績の90%を決定する要因って言われています。

本当に楽天VTI1本で良いのか悩まれている方は下記の記事も参考にしてみて下さい。

笑

この記事で楽天VTIの特徴が伝われば幸いです。それじゃ、バイホー♪