投資信託ってどのくらい儲かるの?
気になるよね!大体どのくらい儲かるのか目安を知りたいよ~!
いざ投資信託を始めようと思っても、平均してどのくらい儲かるのか気になる所です。
ブログや書籍何かを見てると、儲かった人の話や大損した人の話がよく出ています。
投資した額が平均してどのくらいに増えるのかを調べてみました。
今日の授業は投資信託の儲けの平均値を紹介するよ!
- 投資信託の儲けはどのくらい?
- 損する場合はどのくらい下がる?
- 投資信託で儲けるためには?
- 儲けた場合は確定申告が必要なことも?!
-各インデックスの平均値
では、早速儲けの平均値を見ていきましょう!
投資信託の儲けはどのくらい?
投資信託は国内だけで何千種類もあり、大手のネット証券であるSBI証券だけでも2500以上のファンドに投資することができます。
どのファンドに投資するかによって、儲けは大きく異なりますが、投資信託で投資対象となるのは主に下記の9つの資産クラスです。
投資信託の儲けの平均は過去の推移から調べることができます。
ここからは、各資産クラスがどのくらい儲かるのかを紹介します。
各資産クラスの平均値
■主要インデックスのリターン(2017年8月27日時点)
上記の表から、20年で5%、30年で4%の儲け(リターン)が期待できることがわかります。
このことからも、当ブログでも何度も伝えております通り、インデックス投資(主要な資産クラスへの投資)を行った場合の平均値は4~6%程度と言えます。
平均値を見る時は短期間よりも長期の方がより、確実性が高くなります。
資産クラスによっては、10年までしか統計がないものもありますが、最長期間を平均値と考えた方が無難です。
世界中の株・債券・リートに投資したら4~6%儲かるってことだね!
投資信託って100%儲かるわけじゃないですよね?損した場合はどのくらい下がるんですか??
損する場合はどのくらい下がる?
長期投資をすることで、平均して4~6%ほど儲かることは分かりましたが、投資信託は貯金と違って元本保証はないので100%儲かるわけではありません。
損した場合、どのくらい下がるのかを調べてみます。
その上で、投資信託におけるリスクをご紹介します。数値の意味合いは後ほど紹介します。
■主要インデックスのリスク(2017年8月27日時点)
ここで紹介したリスクは一般的に言う『危険度』とは違って、どのくらいの利益・損失の幅があるかを表しています。
具体的にどういう事かと言うと、、、
利益・損失の幅=(リターン)±(リスク×2)
上記の30年の日本株が例なら、リターン(30年)-0.7%、リスク(30年)20.9%なので、、、
利益・損失の幅=-0.7 ± (20.9×2) =-42.5% ~ 41.1%
つまり、日経平均株価に連動するファンドに30年間投資すれば、-42.5% ~ 41.1%の利益(損失)が出るというものです。
この計算方法で、95%の確率でその幅におさまると言われています。
それぞれの資産クラスをグラフにするとこんな感じです。
このグラフで、各資産クラスの儲けや損の期待値が分かります。
先ほど紹介した通り、投資信託はあくまで平均的に見て4~6%の儲けが期待できますが、上のグラフのようにそのブレ幅は-40%~50%程度と非常に大きいものです。
なぜこんなにもブレ幅があるかというと、リーマンショックやバブル崩壊などの金融危機が影響しています。
どうしても、こうした金融危機が起こるとリターンは大きく落ち込みます。(逆にバブル到来だとリターンは大きくなります。)
そのため、購入や売却のタイミングによって、儲けや損失は大きく変わってきます。
投資信託で儲けるためには?
ここまでの話で投資信託は平均的にみて年間で4~6%の儲けが期待できることを紹介しました。
ですが、投資信託には数千種類のファンドがあります。
日本株に投資するファンド1つをとっても、
- 日経平均に連動するファンド
- 日経平均上回る利益を目指すファンド
- 特定の分野(自動車関連など)に投資するファンド
このように様々なファンドが存在し、それぞれの運用会社が方針を持って利益を狙っていますので結果にはバラツキが生じます。
当ブログで紹介しているインデックス投資(インデックスファンドへの投資)はこうしたバラツキを極力抑える手法です。(私もやってます。)
詳しくは『インデックスファンドで積立投資!始め方から売り方の7STEP』にてその投資手法を紹介しています。
年平均で4~6%程度の利回りを期待したい方は参考にしてみてください。
投資信託で得た利益は確定申告が必要なこともありますのでご注意下さい!
儲けた場合は確定申告が必要なことも?!
投資信託を始める上で、銀行や証券会社に口座を開設する必要があります。
その口座が下記の場合、年間で20万円以上の利益が出た場合、確定申告が必要になることもあります。
- 一般的口座
- 特定口座(源泉徴収なし)
これらの口座で20万円以上の利益が出たら確定申告が必要となるのでご注意下さい。
また、投資信託には1年に1回~数回の分配金がでるファンドもあります。
分配金を受け取ると、ファンドの売買をせずとも利益対象となるので、年間で20万円以上を受け取ったら確定申告が必要です。
自営業者や年末調整をしていないサラリーマンは確定申告をする必要があります。詳しくは下記の記事を参考にしてみて下さい。
⇒投資信託の利益を計算する方法は?具体例を上げて紹介するね!
確定申告って何だかめんどくさいイメージがあります・・・。
アオイくんのように確定申告が面倒だと言う方は多いと思います。
ですが、口座を開設する時に、特定口座(源泉徴収あり)にしておけば利益がいくらでても確定申告の必要はありません。
ですので、基本的には特定口座(源泉徴収あり)で開設しておいて間違いないです。
投資信託の儲けに関するQ&A
投資信託で儲かる確率
そもそも投資信託ってどのくらいの確率で儲かるんですか?
んー。いきなり難しい質問だね。景気に左右される事が多いから一概には言えないんだよね。
投資信託をやってない人から、よくこうした質問を受けます。
ここまでで紹介したインデックスファンドに投資するスタイルであれば、世界の経済成長に沿った投資になりますので、基本的には儲かります。
世界経済は毎年約2%程の成長をしていると言われています。
ですが、金融危機、バブル崩壊などが起こるとその年以降はしばらく停滞期を迎えることになります。
そのため、金融危機やバブル崩壊などの直前に購入すれば、ほぼ100%損します。
逆に、金融危機やバブル崩壊後であれば2度、3度同じことが立て続けに起こらない限りは儲かる確率は高いと言えます。
投資信託が儲かる仕組み
さっき基本的には投資信託は儲かるって言ってましたけど、そもそもどういう仕組みになってるんですか?
複雑そうに感じるかもしれないけど、仕組み自体は至ってシンプルなんだよ!
改めてインデックスファンドに投資するファンドを例に挙げて儲かる仕組みを解説します。
例えば、ニュースなどで耳にするTOPIXに連動するファンドがあったとします。
(※TOPIX:東証一部に上場企業の株の時価総額)
2017年7月末時点では、TOPIXには2021もの企業が対象となっています。
TOPIXを買うということは、大雑把に言うと日本経済全体に投資すると言えます。
個人投資家の場合、2021社の株を1つずつ買うというのは、よほどの大金持ちでもないと難しいと思います。
そこで、個人投資家からお金を沢山集めて2021社全ての株を買おうとしているのが、TOPIXに連動するファンドとなります。
手間賃として多少の手数料は取られますが、少額で1つのファンドに投資することで日本経済全体に投資する効果が期待できます。
ここで、日本経済全体が成長していれば平均的に企業全体の株価も上昇するので儲かる仕組みが生まれるという流れです。
投資信託はどういう計算で儲けが出るのか?
さっきの話だと、TOPIXに連動するファンドは東証一部の株を全部買ってるってことだよね?どういう計算で儲けはでるの?
TOPIXに連動するファンドなら、基本的には株での儲けと考え方は一緒だよ!
株の場合、儲かったかどうかの計算は、キャピタルゲイン(売却損益)とインカムゲイン(配当金)の合算で考えます。
売却損益:購入時と売却時の差額分の儲け(損)(例:100円でかって150円で売ったら50円の儲け)
配当金:多くの株は年に1、2回の配当金がでます。(保有株数に応じて、所定の金額が支給される)
また、株の購入や売却にかかる手数料も発生しますし、信託報酬料として人件費などもかかります。
つまり、まとめると下記の項目の合算が投資信託(ファンド)の儲けの計算になります。
株の売却損益+配当金-売買手数料-信託報酬料(人件費など)
ファンドによっては、ファンドのそのものの購入手数料や売却手数料(信託財産留保額)が発生するものもありますが、儲けの計算方法はざっと上記の通りです。
まとめ
- 長期で見て平均して4~6%の利回りが期待できる
- 資産クラス毎に期待リターンの幅は大きく異る
- インデックス投資をすれば4~6%の利回りが期待できる
- 開設する口座によっては確定申告が必要
投資信託をやってみたいと思っても、儲けた人もいれば損をした人もたくさんいます。
『投資信託はいくらから始められる?予算が少なくても大丈夫!』で紹介した通り、ファンドへの投資は100円からでも始めることができます。
インデックス投資だと4~6%の利回りが期待できるので、毎月1万円を積立てて100万円にしたい!など、長期計画を持っている方にはおすすめの投資手法だと思っています!