投資信託って買い時とか売り時ってどうやって判断するんですか?
私も気になる~!先生教えてよ!
いざ投資信託を始めよう!と思っても、ひょっとしたら今は買い時じゃないのでは?
逆に、買った投信はいつ売れば良いんだろう?
そんな風に考える方は多いはず。
そんな方に向けて投資信託の買い時と売り時についても紹介していきます。
今日の授業は投資信託の買い時と売り時について紹介するね!
- 投資信託の理想的な売買のタイミングについて
- 買い時・売り時の判断に迷ったら
- 買い時・売り時に関するQ&A
-分配金(決済)前後はどっちが買い?
-買い時の曜日が存在する?!
それじゃ、売買のタイミングから紹介していきます。
※あくまで投資の判断は自己責任でお願い致します。
投資信託の理想的な売買のタイミングについて
投資信託の理想的な売買のタイミングは当たり前ですが、『安く買って高く売る』これにつきます。
過去の基準価額の推移からは、この時買って(売って)おけば・・・というのは分かるものの、未来の基準価額は誰にも分かりません。
ファンドマネージャーをしているプロにだって分からないから、損をしているファンドはたくさんあります。
でも、それを言っては今回の授業は成り立たないので、私なりの売買のタイミングについて紹介していきます。
売買のタイミングは景気の動向を予想が肝心!
売買のタイミングは日本だけでなく世界全体の景気の予測によってハッキリします。
そのタイミングを紹介する前に、景気によってどの資産クラスがどう動くのかを知っておくことが重要です。
各資産の値動きは『投資信託の種類を図で解説します!特徴をまとめました!』でも紹介した下記の図を参照ください。
図の通り、景気が良いと株や不動産(リート)は上がります。一方で、債券や金(ゴールド)は値下がりします。
金利が上がると株価は一般的に下がるとされていますが、金利上昇は景気引き締めのために行うという側面があります。また、金利上昇によって債券価値が下がり、株にその資金が流れて株価が上がることもあります。
つまり、金利が上がると一般的には株価は下がりますが、上昇するケースもあるということです。
一時期、『アメリカが利上げする』、『日本がマイナス金利を導入する』といった話がニュースで飛び交っていましたが、金利に関しても図の通りの値動きをします。
他にも、為替でも影響があり、円安になると日本株価は上昇します。また、国内債券(国債)は日本株価が上昇すると下落するという特徴があります。
このように経済の動向によって各資産クラスがどのような値動きをするか知っておくことが大切です!
今は買い時?売り時?
買い時と売り時の判断はとても難しいです。
特に売り時の判断は本当に本当に本当に難しいです。
ここからは、私流の買い時と売り時を紹介していきます。
キリコ流!今の売買タイミング
現在の経済動向を踏まえて、あくまで個人的な予想ですが売買のタイミングを紹介していきます。
記事を書いている2017年8月時点なら、2020年に東京オリンピックの開催が決まっており、オリンピックバブルなんて言われています。
その証拠に、日本株価は上昇傾向にあります。
ですが、バブルというのは、いつかははじけるものです。
オリンピック開催後にはじけると言う方が多く、私もそう思っています。
冒頭にも紹介しましたが、投資信託の理想的な売買のタイミングは『安く買って高く売る』です。
今は日本株価高いということを考えると、買い時ではないです。
では今の買い時は何かと言うと、日本株価と反対に値動きをする日本国債です。
『国内債券の投資信託にリスクはある?私の視点は人とは違う!』でも紹介しましたが、私は日本国債を今のうちに買っておいて、バブルがはじけた時に売って、安くなっている日本株を買う予定です。
このように経済の動きから各資産クラスの値動きを予想して、何が買い時(売り時)かを考えておくとタイミングが自然と見えてきます。
でも、バブルがはじける保証もないし、もしかしたら他の大きな経済動向があって予想と違う値動きをしたら大損するんじゃないんですか?
買い時・売り時の判断に迷ったら・・・
先ほど紹介したのはあくまで私の予想であって、実際には全く違うことが起こるかもしれません。
そんな事を考え出すと、いつ・どの資産クラスを買えば(売れば)いいのか悩みますよね?
だからこそ、このブログで何度も紹介しているインデックスファンドによる積立投資が最適なんです。
私自身も経済動向の予想をして、多少の金額をそれに合わせて投資していますが、基本的にはインデックスファンドの積立をメインでやってます。
インデックスファンドの積立は、長期保有が前提になりますが、経済動向に大きな影響は受けないので、買い時を考える必要はありません。
また、売り時に関しても、積立は目標金額を設定してから行うものなので、それに達した時がタイミングです。
なぜインデックスファンドの積立がおすすめなのか?
⇒投資信託はインデックスファンドで積立てよう!その理由は?
インデックスファンドで積立投資をはじめたいなら
⇒インデックスファンドで積立投資!始め方から売り方の7STEP
買い時・売り時に関するQ&A
分配金(決算)前後はどっちが買い?
投資信託の分配金が出れば基準価額が下がるって聞いたから、その直後の方が買いなの?
分配金が出る前後でどっちが買いかどうかは一概に言えないんだよ!
分配金を狙って決算直前にファンドを買う人もいれば、基準価額が落ちる直後に買う人もいます。
結論を言うと、分配金(決算)前後では、損も得もないです。
というのも、分配金は基準価額の一部から切り崩されて出ているからです。
例を挙げると、分配金が100円出るファンドがあって、決算前の基準価額は10,100円だとします。
決済前に10,100円で買えば分配金を100円受け取って、10,000円のファンドを保有することになります。
決済後に同じファンドを買えば、10,000円で買えるので、分配金を含んだ額で購入してそれを受け取るかどうかの違いだけで買い時・売り時というのはないです。
基準価額と分配金の関係をよく理解しておけば、決算前後でどっちが買いかどうかという悩みは解消されるはずです。
詳しくは以前に書いた下記の記事をご参照ください。
⇒投資信託の分配金の仕組みを知ろう!どこからお金が出ているの?
買い時の曜日が存在する?!
株って曜日によって買い時があるって聞いたんですけど・・・?
何曜日が良いかそういう統計を出してる人もいるね!
書籍やネットで、『株は何曜日が買いなのか?』と議論しているものを見かけます。
私からすると、曜日よりも経済動向のタイミングの方がウェイトは遥かに大きいと思うのですが、過去の統計からみた結論としては火曜日の始値が買い時のようです。
言い換えると、月曜の終値で買う必要があります。
投資信託は約定日のタイミングが証券会社やファンドに寄って少々複雑になるのですが、日本株の場合は多くの証券会社では当日の15時までに注文すると、その日の終値で購入できるので、『月曜日の15時までに注文を出す』のが最適と考えられます。
ちなみに、売り時は金曜日の始値と言われているので、木曜日の15時までに注文を出すと良いですよ!
動画で今日の授業を復習
まとめ
- 景気・金利・為替による各資産クラスの値動きを知っておく
- 景気が良い時は国債を買って、悪化した時にそれを売って株を買う
- 買い時・売り時に悩んだらインデックスファンドの積立投資
- 分配金(決算)前後に買い時・売り時はない
- 投資信託なら月曜日に買い注文、木曜日に売り注文
投資信託の買い時や売り時は経済の動向を自分で予想して判断するしかありません。
ですが、これはプロがやっても難しいことです。
自分の判断を信じて、買い時・売り時を決めても良いですが、個人的にはインデックスファンドの積立投資がおすすめです。
今回紹介したのはあくまで私の考えによるものなので、投資の判断は言わずもがな自己責任でお願い致します。