ブックビルディングの時に申し込み株数ってあるけど、多い方が当選確率があがるのかな?
気になるよね!でも、申し込み株数の分だけ資金が必要になるから金欠の私は・・・・。
私がIPOに申し込みをし始めて日が浅い頃に疑問を感じたのは申し込み株数が当選確率に関係あるのか?ということです。
100株単位で株を申し込めるIPO銘柄に、500株とか1000株とか申し込んでも、結局のところ100株も当たらないことがザラにあります。
申し込み株数を増やすほど、証券口座にその分の資金が必要なので、私の場合はあまり申し込み株数を増やしたくありませんでした。
こういう方は多いと思います。
今日の授業では、IPOの当選確率に関する情報として、
- 申し込み株数は当選確率に影響するのか?
- IPOの当選確率を上げる方法
これら2点を中心にご紹介していきます。
IPOの申し込み株数は当選確率に関係あるのか?
どうせ当たらないのに、申し込み株数を増やしても無駄でしょ?!
そう思う方も多いと思います。
申し込み株数を増やした分だけ、証券口座に入れておく資金が増えるので資金繰りが大変です。
はたして、申し込み株数に応じて当選確率はあがるのか?
結果から言うと、申し込み株数と当選確率が比例する証券会社と、そうでない証券会社があります。
SBI証券、楽天証券
■申し込み株数と当選確率が関係ない証券会社
マネックス証券、カブドットコム証券、野村證券(ネット&コール)、岩井コスモ証券、松井証券、東洋証券、GMOクリック証券、丸三証券、むさし証券、アイザワ証券、SMBCフレンド証券、みずほ証券、大和証券、SMBC日興証券、エイチ・エス証券、岡三証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、東海東京証券、安藤証券、立花証券
申し込み株数に応じて当選確率が増えるのはSBI証券と楽天証券のみです!
ですが、楽天証券の場合は申し込み株数の上限を決められていることが多いため、実質的に申し込み株数に比例して当選確率が上がるのはSBI証券のみです!
特にSBI証券が主幹事証券の場合は、申し込み株数を資金の限り増やした方が当選確率は上がります。
当選確率を上げる方法!3つのコツをご紹介
IPOの当選確率を上げる方法として3つのコツをご紹介します。
- 複数の証券口座から申し込む
- 主幹事証券から狙う
- 仮条件の最高価格でブックビルディングに参加
どれも重要な情報ですので、しっかりと覚えておきましょう!
順にご紹介していきます。
当選確率を上げる方法①:複数の証券口座から狙え!
IPOの当選確率を上げるためには複数の証券口座からブックビルディングすることがコツです。
IPO銘柄を引き受ける証券会社は1社だけということはなく、必ず複数社で引き受けます。
そのため、1社だけで申し込むよりも、IPOを引き受けた証券会社の口座全てからブックビルディングに参加することが当選確率上げるコツです。
資金効率を高めるために、同一資金で複数のIPOにブックビルディングできたり、当選確率の高い証券会社から申し込むと資金効率はよくなります。
それらには、どういった証券会社があるのかを下記の記事で詳しく紹介しています。
⇒IPOの資金が少ない!効率よく資金を回す方法教えます!
当選確率を上げる方法②:主幹事証券から狙え!
ブックビルディング参加のために、証券会社に仮条件で提示した金額を証券口座に入金しておかないといけません。
複数の証券口座を用意して、全口座に資金を投入して当選確率をあげたいものの、用意するお金がない方も多いと思います。
その場合、どういう基準で証券口座にお金を入れておけば良いのでしょうか?
優先的に入金しておきたい口座と、そうでない口座を見極めることがコツです。。
- 積極的に入金しておきたい口座:主幹事証券の口座
- できたら入金しておきたい口座:幹事証券の口座で当選本数が多いもの
上場予定の企業は、特定の証券会社を主幹事証券と幹事証券に分けて、自社の株を託します。
そして、主幹事証券・幹事証券に選ばれた証券会社の口座を保有する投資家に抽選のチャンスが回ってきます。
主幹事証券となる証券会社は基本的には1社のみで、IPO株の約80%を委託されます。
幹事証券の会社は複数社に委託され、残りの20%程度を委託されます。
このように、主幹事証券でIPOを申し込むと幹事証券よりも当選確率は高くなります。
■十分な資金がない場合に入金する口座の優先順位
- まずは、主幹事証券の口座には積極的に入金しておきましょう!
- 主幹事証券に入金してもまだ余力があるなら、割当の多い幹事証券に入金していきましょう!
- 割当数も同じで幹事証券が複数あったら、マイナーな証券口座を選びましょう!
証券口座の保有者が少ない会社ほど、申し込む人も少ないので当選確率が上がります。
IPO銘柄ごとの主幹事証券・幹事証券の情報は『企業名 IPO』と入力してgoogleで検索すると、幹事証券の一覧や企業データが確認できますよ!
主幹事をする証券会社は偏りがあって、多い会社とそうでない所があります。どこの証券会社が主幹事が多いのか?下記の記事にて過去3年間の統計からランキングにして紹介しています。
⇒IPOで主幹事が多い証券会社はどこ?
当選確率を上げる方法③:ブックビルディングは仮条件の最高価格を狙え!
ブックビルディングに参加する際に、仮条件の価格帯から希望価格を入力します。
IPOにおけるブックビルディングの基本は『仮条件の最高価格で申し込む』ことです。
安い価格で申し込んだらどうなるの?
ブックビルディングは決定した公開価格以上で参加した人しか抽選対象になりません。
なので、ブックビルディングに参加する時は成行注文をすることがコツです!
IPOの当選後に申し込みのキャンセルできるのか?
せっかくIPOに当選したものの、キャンセルしたいと思う場面もあろうかと思います。
■当選したIPOをキャンセルしたいと思うケース
- IPO銘柄の業績が抽選中に悪くなった
- プライベートで急にお金が必要となって購入できそうにない
- ネットでIPO銘柄の悪い評判を見て買いたくなくなった
- SBI証券のチャレンジポイント狙いで申し込んで当選してしまった。
他にもキャンセルしたい理由はあるかもしれませんが、キャンセルするとどうなるのか?
ネット上ではペナルティーが発生し、IPOに当たらなくなるなど色々なことが言われています。
私自身の経験則ですが、IPOを当選してキャンセルしたことは何度かありますが、ペナルティーを課せられたことはありませんし、キャンセルした証券口座でその後も別のIPOで当選しています。
ですので、IPOの当選自体をキャンセルしても何ら影響はないと思います。
ただし、あくまで個人の感想なので実際とは異なったり、ペナルティを科す証券会社もあると聞きますのでご判断は自己責任でお願い致します。
当選後に株を購入しなければ費用は発生しませんので、口座の資金が減ることもなくて安心です。
今日の授業を動画で復習
まとめ
- 申し込み株数に比例して当選確率が上がる証券口座がある(SBI証券・楽天証券)
- SBI証券が主幹事なら全資金を投入して当選確率を上げる
- 資金が少ない時は主幹事証券から狙うと当選確率UP
- ブックビルディングの参加は仮条件の最大金額を入力するのがコツ
- 当選したIPOをキャンセルしてもペナルティーはない
IPOの申し込み株数に比例して当選確率があがるのか?また、他の当選確率を上げる方法を紹介しました。
これまでの内容と重複しますが、重要なので繰り返します。
IPOの申し込み株数が多いほど当選確率が上がるのはSBI証券と楽天証券です。
SBIや楽天が主幹事証券になっていたら、全資金を投入してブックビルディングに参加しましょう!
少ない資金だと、IPOのブックビルディングに参加できる機会が少なくなりますが、その時は主幹事証券や割当の多い幹事証券の口座に入金して参加すると当選確率が上がります。
なかなか当たりにくいIPOだけど、こうした情報を知っておくと効率よく資金が使えて当選確率を上げられそうね!