『今日から申し込めるIPOが5社もある!!でも、お金がないから全部無理かも・・・。』
IPO銘柄が1社だけでも、どこの証券口座に資金を入れるべきか悩むのがIPO投資です。
まして、複数のIPO株のブックビルディング申し込み日が重複するとそれだけで資金の回し方で頭がパンクしてしまいそうになります。
当選確率を考えて効率よく資金を回したいですよね。
今日の授業は資金が少ない方に向けて
- IPOの資金を効率よく回すには?
- 同一資金で重複申し込みが可能な証券会社
これらの内容をお話しますね。
資金の回し方で悩んでたので、すごく助かります!早く教えてください^^
IPOの資金を効率よく回すには?
IPOの資金を効率よく回すためには、当選確率が高い証券口座で申込むことが理想です。
できれば1社だけでなく、当選しやすい複数の証券会社に資金を入れておくとよいです。
そのためには、当選確率が高い証券会社の条件を知っておく必要があります。
- IPO株の配分が多い
- 抽選ルールで平等抽選の割合が高い
- 口座開設数が少ない
具体的に2016年12月7日に上場予定のイントラストという会社のIPO株を例にして証券会社に入金しておく優先順位を決めていきます。
①イントラストのIPO株が配分されている証券会社(引受シ団)と配分数量の確認
ネットで『IPO 配分数量 イントラスト』と検索すると、いくつかのサイトで配分数量が公開されています。
公開されていたイントラストの配分数量は下記の通りです。
■イントラストの引受シ団と配分数量
イントラストは100株単位で募集しているので、配分数量を100で割った単元数が当選枚数になります。
一人一枚の配分だったとしたら、みずほ証券の場合は18,580人分の当選数が用意されていることになります。すごい数ですね。
まずはこの時点で、自分が持っていない口座ではブックビルディングに参加できないので、資金を入れる口座から除外します。
わたし今村証券の口座持ってないです!ということは、今村証券以外の口座で検討するってことですよね?
そうですね!持っていない口座には資金を送れないですし、新規口座開設には早くても1週間はかかるのでブックビルディングが始まってから口座開設しても間に合わないからね。
②各証券会社の抽選ルール口座数を確認
IPO株を取り扱う証券会社と各社の配分数量が分かったら、次に証券会社の口座数と抽選ルールを確認します。
⇒IPO向けの証券会社のおすすめは?各々の特徴を一覧にしました!
■イントラストの引受シ団の口座数・抽選ルール
証券会社によって抽選の配分量が10%程度~70%の開きがあり、ココには紹介していませんが100%という証券会社もあります。
また、当選確率も、取引実績だったり、申込数量で高くなる所もあります。
証券会社によって口座数って全然違うんですね!ルールも色々あってビックリ!!
そうだね!口座数が多いってことは、それだけ競争率が高くなるってことだから口座数が少ない証券会社は狙い目ですよ!
③各社での当選確率を計算して優先順位を考える。
これまでの情報をまとめて、どこの証券口座に資金を回すべきかの優先順位を考えてみます。
当選確率=(配分単元数)/(口座数)*(抽選割合)
この手順で考えると、優先的に資金を回す口座の判断がつくはずです。
資金の回し方に悩んだら、今回ご紹介した点順を参考にしてみてください!
当選確率低すぎないですか?!こんなの1年に1回も当たりそうにないよ~(;;)
口座を保有している人全員が申込むわけじゃないから、実際にはもう少し当選確率は上がりますよ!
注目すべきはSBI証券といちよし証券です。
SBI証券は申し込み株数に応じて当選確率がUPします。
3口申し込めば当選確率は3倍に増えるので、大和証券の当選確率よりも高くなります。
いちよし証券に関しては、資金不要で申し込みができるので、口座に資金を回さずにブックビルディングに参加できる所が最高に良いです!
こうやってみると主幹事証券ってやっぱり当選しやすいんですね!
IPOの基本は主幹事証券から申込む!だからね。
口座に資金を移すタイミングはいつ?
お金を回す証券会社の優先順位はわかったけど、いつ移せばいいのか悩む所です。
具体的に資金を移すタイミングをご紹介します。
- A証券の抽選が終了して落選したらすぐに銀行へ
- B証券でブックビルディングが始まったらすぐに入金
証券口座から銀行を経由して証券口座へお金を移すには証券会社によって2日かかる場合もあります。
落選が確定した証券口座に資金を入れておいても意味がないので、落選したらすぐに銀行へ資金を移しましょう!
(※続けて、同じ口座でブックビルディングに参加するならそのまま残しておいてもOKです。)
銀行にお金があると、別の証券口座への入金は数分でできますよ!
IPOの抽選(当選後)に必要な資金はいくら?
IPOの抽選や当選後に必要な資金がいくらかは銘柄によって異なります。
2015年のIPO株の公募価格の平均は20万円でした。(最低金額は4万円程度)
ですので、20万円ほどの資金があれば1口座分の資金と考えて良さそうです。
IPO株の場合、少なくとも5つ以上の証券会社が幹事を引き受けますので、全部の証券会社に申し込むには100万円以上は必要になります。
資金を効率よく活用するには同一資金で重複申し込み!
通常は、複数のブックビルディングに参加した場合、トータルの金額を担保として資金を入金しておく必要があります。
しかし、同一資金での重複申し込みが認められている証券会社は複数申し込んだ中の最高額を入金しておくだけでOKなんです!
具体的にどういうことかというと、
このように同一資金で重複申し込みが可能な証券会社では、申し込んだ内の最大金額を口座に入れておけばOKです!
このことを知っておけば限られた資金を有効活用できますね!
あと、ブックビルディングの参加に資金不要の証券会社もあるので、こちらも知っておいて損はないはず!
- SBI証券
- 大和証券
- カブドットコム証券
- 岡三証券
- 東海東京証券
- みずほ証券
■ブックビルディングの参加に資金不要の証券会社
- 野村證券
(抽選時にも資金不要) - いちよし証券
(抽選時にも資金不要) - ライブスター証券
(抽選時にも資金不要) - エイチ・エス証券
(抽選時にも資金不要) - むさし証券
(抽選時にも資金不要) - 松井証券
(抽選時にも資金不要) - 岡三オンライン証券
(抽選時にも資金不要) - 岩井コスモ証券
- 丸三証券
※資金不要の証券会社でも補欠当選時には資金は必要です。(基本的に補欠当選=落選と考えて問題ないので、資金に余裕がない方は辞退しましょう。)
まとめ
- 資金を入れる口座で優先すべきは当選確率が高い証券会社
- 落選したらすぐに銀行にお金を戻す習慣を!
- IPO投資をするには20万円は必要
- 同一資金で重複申し込みが可能な証券会社を有効活用!
- 資金不要で申し込みができる証券会社は絶対活用!
今回の授業の目玉だった、資金を入れる口座の優先順位付けの問題はクリアになったでしょうか。
優先順位をつける過程に関して、最後まで授業を聞いてくれたあなたにとっておきを教えます!
ネットで取引シ団を調べて、各証券会社でブックビルディングに参加している人も多いと思います。
ですが、ネット上で公開されていなくてもIPO株を扱っている証券会社がいくつもあります。
ですので、公開情報で取引シ団に入ってなくても、保有している証券口座全てにログインしてIPOの取り扱いをチェックすると更に申し込める先が増えますよ!
最後まで寝ないで授業聞いといてよかった~!