現行のNISAの運用期間って5年間ですし、2018年からのつみたてNISAなら20年間ですよね?
その後の5年後とか20年後ってどうなるんですか?
今現在だと期間終了後の選択肢は3つありますよ!
NISAで資産運用をしよう!と決めたものの、制度を知るほど不可解な点が多いです。
その1つはNISA期間終了後の対応についてでしょう。
今回の授業はNISA期間終了後の対応法について紹介します!
- 5年後、20年後の資産はどうなる?
- その後の運用方法について
それでは、NISA期間終了後に投資した株や投資信託はどうなるのか紹介していきます!
NISA期間終了後(5年後、20年後)の資産はどうなる?
NISA期間終了後の資産について話すために、現在のNISA制度について簡単に紹介します。
2017年での現行NISAは年間上限120万円、5年間、最大600万円、2023年まで
2018年からのつみたてNISAは年間上限40万円、20年間、最大800万円、2037年まで
現行NISAやつみたてNISAの運用期間が終了する5年後または20年後に投資した株や投資信託がどうなるかと言うと
- 現行NISAは2023年までNISA口座内でロールオーバー可能
- 2024年以降は現行NISAでもNISA口座内でロールオーバー不可能
- つみたてNISAは元々NISA口座内でロールオーバー不可能
- ロールオーバーが不可能な場合は、課税口座(一般口座・特定口座)に移管
- 期間終了までに売却するという手もあります
※ロールオーバー:投資資金の繰越のこと
つまり、NISA期間終了後はロールオーバーするか、課税口座に移管するか、売却するかの3つの選択肢があります!
ロールオーバーについては、NISA制度の改正によって、これまでは投資可能限度額(120万円)までしかできませんでしたが、120万円以上でも可能となりました。
ですので、現行NISAの場合、2023年までに投資期間が終了する分については、全額ロールオーバー可能となり、引き続きNISA口座で運用できます。
一方、2024年以降に投資期間が終了する場合は、課税口座(一般口座や特定口座)に移管することになります。
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これは、2018年から始まったつみたてNISAも同様で、投資期間が終了する20年後にはロールオーバーなく、課税口座へ移管することが決まっています。
これらは、2018年12月16日時点の情報です。NISA制度は毎年しょっちゅう変わってますので、常に最新の情報を調べるよう努力して下さい。
ロールオーバーとか、課税口座への移管ってどうやるんですか?
期間終了後にどうやってNISA口座内でロールオーバーしたり、課税口座へ移管をするのか?
楽天証券に問い合せた所、具体的な手続きの方法は現時点(2017年5月15日)では案内できないそうです。
何らかの理由で案内できないのか、そもそも移管方法が決まってないのかは不明です。
2014年からNISAが始まりましたので、非課税期間が終了するのは2018年末です。
個人の予想ですが、2018年の秋頃には積立て中の証券会社からNISA運用中の商品の移管方法についての案内があるのではないでしょうか。
(※2018年12月16日追記)
NISAのロールオーバーですが、10月?11月?頃にWEB上でロールオーバーの申請が必要になります。
ロールオーバーはファンド毎に選択可能なので、全ての金融商品を繰越しなくてもOKです。
申請をしなかった場合は、一般口座 or 特定口座へ自動的に移管されるようです。
ロールオーバーを選択するには次の注意点があります。
- 翌年はつみたてNISAを選択できない
- 同一証券会社にNISA口座がないとロールオーバーできない
- 申請期日を過ぎてはいけない
ロールオーバーをする際はこれらに注意しましょう!
ジュニアNISAの場合、移管先はどうなる?
先生!ジュニアNISAの場合はどうなるんですか?
ジュニアNISAは、年間上限80万円、5年間、最大400万円、2023年までの制度となっています。
ロールオーバーに関しては、現行NISAと同様に2023年までは可能となっております。
2023年以降はどうなるかというと、子供が20歳になる年まではNISA口座で非課税のまま運用可能です。
ただし、追加投資はできません。
通常のNISAと異なる点として、名前の通り子供版NISAであり、18歳になるまで払出しができない事が特徴です。
(※18歳までに引出した場合は、利益が課税されます。)
20歳以降はジュニアNISA口座がある証券会社で自動的にNISA口座が開設されて、通常のNISA口座で運用することが可能です。
その際、ロールオーバーも可能です。
今日の授業を動画で復習
まとめ
- 現行NISAは非課税期間終了後はロールオーバーか課税口座へ移管される
- ジュニアNISAも同様
- つみたてNISAは非課税期間終了後は課税口座へ移管
NISAの課題の1つであった、ロールオーバーの上限額が撤廃となり120万円を超えてできるようになりました。
長期投資を検討している方には吉報ではないでしょうか。
また、2018年からは20年間の非課税期間があるつみたてNISAが始まりました。
NISAは短期売買用に検討している人もいるけれど、これからますます長期投資用の口座になっていくと思いますよ!