
ビットコインって長期投資に向いているの?

うーん。難しいところだね。個人的には長期投資に向いているとは思うけどね・・・。
最近何かと話題のビットコインですが、仮想通貨だの暗号通貨だのと呼ばれて馴染みのない人からしたら「また怪しいのが出てきた!」みたいな感じですよね。
かくいう私もその一人でした。
ただし、勉強していくにつれて意外と長期投資の対象としては良いものではないかと思い始めている自分がいます。

今日の授業は『なぜビットコインが長期投資に向いているのか?』という所を紹介しています!
勉強した内容もまとめて、ビットコインは長期投資対象となるのかを検証していきます。
ビットコインの今後の予想
結論から言うと、短期的な話でなく、何十年という長期スパンでみると私自身はビットコインの価値は伸び続け、長期投資に向いているモノだと考えています。
ビットコインに用いられているブロックチェーン技術に致命的な欠陥があったりすると、そのもの自体が消滅する危険もありますが、今の所そうした話はないです。
2017年には1BTCが30万円を超え、年々倍近く価格が伸び続けています。(もしかしたら100万円を超えることもあるかもしれません。)
■ビットコインの推移(各年末時点)
このように推移するビットコインが長期投資に向いているのか?
その理由を伝える上で、まずは長期投資向けの金融商品について考えてみます。
そもそも長期投資向けの金融商品とは?
私が考える長期投資向けの金融商品って、長い歴史の中で確実に上昇し続けている物だと思っています。
例えば、金(ゴールド)は昔から全世界の人の憧れの的として、世の中に沢山の素材がある中、今でも値がついています。
株や債券にしても、数百年という長い歴史があって、世界経済の発展とともに長期的に上昇傾向にあるから長期投資の対象となっています。
ビットコインは数百年の歴史を誇る金(ゴールド)や株などと違い、たかだか数年の物です。
長期投資の対象になるかどうかは、歴史に聞かないとわかりません。
ビットコインの場合は、その裏付けがないから、そういう意味では長期投資に向いているとは断言できないです。

じゃあ、ビットコインは長期投資に向いてないんじゃないの?

そんなことはないと私は思ってます!ビットコインは金(ゴールド)に近い性質があって長期投資に向いている商品となるのではないかと予想しています。
なぜビットコインは金(ゴールド)に近い性質と考えられるか?
日本では2017年4月から仮想通貨法が施行され、ビットコインはお金として認められました。
今までは、金・銀・プラチナのような『モノ』として扱われていたのですが、これからはお金として扱われます。
国でも認められたこともあって、ますます普及が見込めると思っています。
私としては、長期投資の観点からするとビットコインは金(ゴールド)と非常に近い性質があると思い、リスク分散の1つとなりうる可能性が高いと感じています。
長期投資を見据えた時の金(ゴールド)の性質は次のような特徴があります。
- 不況に強い(景気が悪いと値上がりする)
- カントリーリスクがない(国家のデフォルトに左右されない)
- 株・債券・不動産と逆相関(他の資産とのリスクヘッジ)
- 米ドルが売られると金価格は上昇(円高になると金価格は上昇)
- 配当や利息がない
他にもまだまだあるかもしれませんが、ざっと思いついた限りこんな感じです。
特に注目したいのが①の不況に強い資産であるということです。
世界が不況になると、株の価格が軒並み下がり、不況に強いとされる債券でさえも下がってしまいます。
近年ですと、リーマンショックなどが有名ですね。
その中で、あまり大きな変動を受けなかったのが、金です。
リーマンショック直後は、金も値下がりしましたが、すぐに急騰しています。
ビットコインが金(ゴールド)に似た金融商品かを考える上で、リーマンショック後に金が高騰した理由を考えます。
なぜ金がリーマンショック後に急騰したのか?
金って株とは性質が全く異なります。
株であれば、企業の成長性を見込んで投資家は購入します。
企業が成長するから、企業価値が高まり、株価が上昇します。
では、金はどうかというと、成長性で取引されるものではありません。
金は昔から、人類の憧れ、高価で希少価値の高いものとして世界中で認識されています。
装飾品としての金の価値は言うまでもなく、医療や工業などにも使用されます。
なので、世界経済の成長にはほとんど影響を受けないというのが金の本質です。
だからこそ、世界経済がパニックになった時は、株を買ってた人が、企業や国の成長性に失望して、それらに影響を受けない資産として金を買います。
その結果、金の価格が上昇します。

早い話が、金は株に嫌気が差した人の逃げ口なんです。
では、ビットコインはどうなのかを考えてみます。
ビットコインは金になりうるのか?
世界経済に影響を受けないという意味では、ビットコインも同様ではないかと思います。
どこかの国が急成長したり、デフォルトすると株価は大きく変動すると思いますが、ビットコインはどこの国にも属さない通貨なので影響が考えにくいです。
(※株に嫌気が差した投資家が結果的にビットコインを買って価値が上昇することはあると思います。実際にそういうケースがありました。)
また、需要と供給量のバランスも金と似ています。
金は無限に存在するわけではなく、地球上に眠っている数には限りがあるとされています。
つまり、重要が高まっても供給量に限度があるので価格が上がっていきます。
ビットコインも同様に、供給量に限度があるので、需要が高まれば価格は上がっていくことが予想されます。

要するに、リーマンショックみたいに世界経済がパニックになった時の投資家の資金の逃げ口として、金と同様にビットコインも価格が上がるかもしれないってことです!
投資信託のインデックスファンドへの積立投資は、ビットコインよりもローリスクローリターンで運用できます。
私の資産運用のメインは下記の記事で紹介しているインデックスファンドでの積立投資です。ビットコインは私もやっていますが少額です。
⇒インデックスファンドで積立投資!始め方から売り方の7STEP
まとめ
- ビットコインは長期投資向けの金融商品になる可能性がある
- ビットコインは金融商品として金(ゴールド)に近い性質があると考えられる。
- 世界経済がパニックになった時に急騰することが予想される
今回の記事はあくまで一個人の考えなので、賛否両論・その他諸々ご意見あろうかと思います。
少なくとも私は、全世界の株に投資するインデックスファンドのリスクヘッジとしてビットコインを積立てています。(金も積立てています。)
まだまだ、積立額は価格が不安定なので金や株と比べるとごく僅かです。
ですが、ビットコインは日本が先駆けて法定通貨として認めたことから、今後の展望として加盟店が更に増えることが予想されます。
近年のビットコインの価格の急上昇には、中国の政策の影響や、国のデフォルトリスクが背景にあります。
金と同様にビットコイン自体は何かを生む生産性のあるものではないですが、みんなが欲しがるから価値が上がるものです。

少額投資ならビットコインを株のリスクヘッジとして持つのはアリだと思いますよ!
※もちろん投資は自己責任でお願いします。
※※追記 2017年11月1日※※
今回の記事ではビットコインと金(ゴールド)が同じ資産クラスとして紹介しました。
ですが、ここ連日の日経平均や米国株式の伸びで、金(ゴールド)は値下がりましたが、ビットコインは上昇しています。
ビットコインが上昇する要因がないにも関わらず、上昇し続け、金と逆相関しているので売却しました。
しばらく様子を見て、金との相関性が見られたら検討しようと思っています。