IPOでブックビルディングって良く耳にするんですけど、なんのことですか?
IPO株の購入権利を得るための抽選のことですよ!ブックビルディングには参加条件が色々あるので注意してくださいね!
IPOについて勉強していると知らない単語がよく出てきます。
ブックビルディング(BB)もその1つかと思います。
ブックビルディングをせずして株を購入することはできませんので、正しい意味を理解して、IPO株の購入をしましょう!
今日の授業内容はブックビルディングについて紹介します!
- ブックビルディングとは?
- ブックビルディングに必要な資金
- ブックビルディングのやり方
- ブックビルディングは成行で注文すべき?
どれも大切ですからしっかり勉強してくださいね。
ブックビルディングとは何のこと?
IPOにおけるブックビルディング(Book Building)とは新規公開株の値段を決めて申し込み、抽選に参加することです。(BBと略すこともあります。)
IPO株の購入希望価格帯が提示され、いくらで買うかを投資家が決めます。
イメージとしてはこんな感じです。
上記を例にするなら、2,000円~2,200円というのが仮条件と言って、IPO株の募集価格帯のことです。
そして、仮条件に対して、投資家がいくらで買うかを伝えるのかをブックビルディングと言います。
そこで、最もブックビルディングが多かった金額を公募価格として決定し、公募価格以上でブックビルディングをした人が抽選対象となります。
例えば、2,000円と提示した人が10人、2,100円の人が30人、2,200円の人が20人だった場合は、最も多い2,100円が公募価格として決定し、2,100円と2,200円を提示した方が抽選対象となります。
ブックビルディングの価格は仮条件の中からいくらを選ぶ?
それじゃあ、ブックビルディングには高い値段で申込んだ方がいいのかな?
そうね~。安く買いたい気持ちも分かるけど、抽選の対象にならなかったら意味がないしね^^
IPOの基本は一番高い値段で申込むのが鉄則ですよ!
抽選対象から漏れては意味がないので、本気で買いに行きたいIPOは仮条件の最大額で申し込みましょう!
ブックビルディングの成行注文とは?
証券会社の中には、金額を指定できる指値注文もあれば、成行注文ができる所もあります。
IPOのブックビルディングにおける成行注文とは、『仮条件の価格帯の最高の価格で買いますよ!』という意味合いになります。
なので、仮に2,000円~2,200円を仮条件としているIPOがあれば、2,200円で申し込むのも、成行(なりゆき)で申し込むのも同じ意味です。
成行ができる証券会社は成行注文でブックビルディングに参加しましょう!
ブックビルディングに必要な条件
ブックビルディングに参加するには必要な条件が2つあります。
- 狙いのIPO株を扱う証券会社の口座があること
- 証券口座にブックビルディングした金額が入金されていること
IPOはどこの証券会社でも買えるわけではありません。
日本には非常に多くの証券会社があって、銘柄によって取扱いがなかったり、取扱いの本数が異なったりします。
①証券会社によって取り扱い状況は異なる
このように証券会社によって、取扱いがなかったり、取扱い本数が異なるので、そもそもブックビルディングに参加できなかったり、参加できても当選確率が異なってきます。
今回の場合、A証券会社とB証券会社に口座を持っていれば、両社でブックビルディングに参加できるので、当選確率はグッとあがります!
ということは、たくさんの証券会社に口座を作っておいた方が得なんですね!
そうだね!面倒かもしれないけど、いろんな証券会社で口座を作っておくとIPOに当選するチャンスが増えますよ!
たくさんの証券会社で口座開設をしておけば当選確率は高くなります、ですが効率よくIPOの取扱い実績が多い証券会社で口座開設をしたい方は下記の記事を参考にしてみて下さい。
⇒IPO向けの証券会社のおすすめは?各々の特徴を一覧にしました!
②ブックビルディングに参加するには資金が必要!
口座のある証券会社でIPOの取扱いがあっても、誰でもブックビルディングに参加できるわけではありません。
参加の条件にはブックビルディングで提示した金額が証券口座にないとダメです!
1回の参加につきどれくらいの金額が必要かというと、、、
2015年の公募価格を参考にすると、低い価格で4万円程度、高くて50万円近くします。平均すると、約20万円必要です。
このようにIPOをするなら、銘柄によってまちまちですが口座に20万円ほどの資金は必要です。
口座に資金は必要ですが、ブックビルディングへの参加費用などそういったものは存在しません。ですから、ブックビルディングに参加するたびにお金が減るということはないので安心してください。
あくまで、ブックビルディングで提示する金額を持っていますよ!という証拠金のような感じです。
ブックビルディングに参加するための資金を効率よく回す方法を下記の記事で紹介しています。
限られた資金を効率よく回して当選確率をUPさせましょう!
⇒IPOの資金が少ない!効率よく資金を回す方法教えます!
証券口座でブックビルディングに参加する方法は?
IPOの取扱がある証券口座に仮条件で提示予定の金額があれば、ブックビルディングに参加する方法はとっても簡単です。
- 現在募集中のIPO銘柄を確認する
- 申し込み期間を確認する
①募集中のIPO銘柄の確認
IPOは多い年だと100社近く募集されることがあります。
どの企業が上場予定なのか把握するには情報をマメにチェックするか、証券会社のサービスによっては新規公開株の情報があるとメールで連絡をくれる所もあります。
可能であれば、IPOスケジュールなどを週に1度はチェックすると、現在募集中の銘柄が確認できます。
②申し込み期間を確認
申し込み期間は、どの銘柄も大体1週間程度です。
先着順に申し込みを受け付けるわけではないので、申込み初日にブックビルディングに参加しても、最終日に参加しても抽選結果に影響はありません。
また、申込期間の初日は取扱いがなかった証券会社でも、申込期間内の後半から取扱いを開始することが稀にあります。
申込み最終日に念のため保有している全証券口座でIPOの取扱いがないかを確認しておくことがコツです!
ブックビルディングの参加自体は証券口座にログインして新規公開株・IPOと書いているリンクから簡単に参加できます。
サイト内でマネックス証券を例にブックビルディングからIPO株の購入までの手順を紹介した記事がありますので、やり方に自信がない方は参考にしてみて下さい。
⇒IPOをマネックス証券で!買い方や特徴など知ってますか?
資金がないあなたへ!例外的なブックビルディング
ブックビルディングには口座に資金が必要と言いましたが、中には資金がなくてもブックビルディングに申込むことができる証券口座が5つあります。
■口座に資金がなくてもブックビルディングに参加できる証券会社
- 野村證券
- いちよし証券
- むさし証券
- ライブスター証券
- 松井証券
- エイチ・エス証券
- 岡三オンライン証券
これらの証券会社は、ブックビルディングに当選してから口座に入金して購入することになります。
色々な口座に資金を分散させないといけないIPO投資において、資金が潤沢にない場合は有用な口座です。
他にも、同一資金で複数のIPO株に申し込める証券会社があり、少資金でもそちらを活用すると効率よく資産を活用できます。
過去の記事で資金が少ない方に向けて効率よく資金を活用する方法や、それに適した証券会社を紹介しています。良かったら参考にしてみて下さい。
⇒IPOの資金が少ない!効率よく資金を回す方法教えます!
あと、忘れてはいけないのはSBI証券です!
■IPOするならSBI証券のチャレンジポイントを活用しよう!
SBI証券ではブックビルディングに参加するたびに『チャレンジポイント』というものが1ポイントもらえます。
このポイントを使用することで、IPOの当選確率を上げることができます。
ポイントを使用してハズレてもポイントは当選したときにしかなくなりません。
ポイントは1ポイントから使用でき、大体ですが、200~300ポイントくらい使用すれば当選しやすくなります。
SBI証券に口座を持っていたら、チャレンジポイントも狙ってブックビルディングに参加しましょう!
IPOで当選確率を上げる方法がいくつかあります。誰でもできる簡単な方法なので、知っておいて損はないはずです。
⇒IPOのSBIでの買い方!当選確率を上げる3つのテクニック!
今日の授業を動画で復習
まとめ
- ブックビルディングとは仮条件で提示された価格帯で購入希望価格を伝えてIPO株購入権利の抽選に参加すること
- 仮条件の価格帯で一番高い値段で申し込む(成行注文)
- 多くの証券会社はブックビルディングに参加する前に提示予定の資金を口座に入金しておく必要がある
ブックビルディングをせずして、IPO株を購入することは不可能です。
仮条件の価格帯の最高額を提示して、ブックビルディングに参加しないと当選確率がグッと下がります。
また、提示した資金を証券口座に入れておかないと抽選対象から漏れるので気をつけてください。
滅多に当選するものではいですが、参加しないことには当たりません!
根気強く参加し続けましょう!
アイコちゃん。ブックビルディングのことは分かったかな?
はい先生!ブックビルディングに参加する時は仮条件の一番高い価格で申し込むようにします!