あれれ?投資って円高と円安どっちにした方が良いんだっけ?
投資対象にもよるけど、アオイくんは円高円安の基本から勉強した方が良さそうだね。
経済ニュースで毎日出てくる「円高・円安」というフレーズ。
これって、何がどうなったら円高・円安になるのか?投資するならどっちがいいのか?などなど、分かっているようで頭の中で整理しきれていないケースが多々あろうかと思います。
そんな円高・円安について投資家を対象に基本情報をまとめて紹介します。
今日の授業は円高・円安について紹介するよ!
- 円高と円安どっちがいいの?(株・投資信託・FX)
- 今現在は円高?円安?
内容をよく読んで頭の中でゴチャッとした情報を整理してみてくださいね!
円高と円安どっちがいいの?
投資をする上で知っておきたい情報の1つに円高・円安があろうかと思います。
一概に円高が買いだ!円安が売りだ!とは言えず、どっちがいいかは投資対象によって異なります。
円高・円安は外貨(ドルやユーロなど)に対して日本円の価値が高いか安いかを指しているので、外貨建て資産に投資する時には知っておきたい情報です。
特に外貨建て資産の多くは米ドルが関連している物が多く日本円との為替レートは意識しておく必要があります。
米ドルに対して円高や円安になったら金融資産にどんな影響があるの?
米ドルに対して円高・円安が金融資産に与える影響
ここからは、株・投資信託・FXを中心に米ドルに対して円高・円安の影響を見ていきます。
株
株と一言で言っても大別すると日本株と外国株があります。
ますは日本株から紹介します。
日本株は米ドルに対して円安になると株価が上昇する傾向があります。
全ての年代で言える事ではないですが、傾向として円高になると株価は下がり、円安になると株価は上昇しています。
なんで円安になると日本の株価が上昇するの?
日本の企業は海外に輸出している所が多いから円安になると為替差益が出るんだよ!
なるほどー!だから円安になると企業の業績がプラスになって株価が上昇するんですね!
一方で外国株の場合は企業の業績だけでなく、為替レートによっても株の売買益が異なってきます。
アメリカ企業の株に投資する場合、1株100ドルの株があったとします。1ドルが100円の時だと1万円必要ですが、200円だと2万円必要になります。
つまり、外国株を買うときは円高の時の方が安く買うことができます。(売却のときは、その逆で円安の方が高く売れます。)
投資信託
円安・円高は投資信託ではどのような影響があるのかを紹介していきます。
投資信託は投資対象となる金融商品や対象地域によってその影響は変わってきます。
大きく分類すると次のように3つの金融商品、3つの対象地域に分けられます。
ここからは、円高・円安が投資信託における株、債券、不動産(リート)へどのように影響するかを紹介します。
株に関しては、先程紹介したとおり、国内の株は円高傾向にある時は株価は下方に動く傾向があるため安く買えます。一方、売却時は円安の時の方が上昇傾向にあるので高く売れます。
一方、海外の株は先進国でも新興国でも円高の方が外貨に対して価値が高い事になるので安く買え、売る時は円安の方が高くなります。
債券に関しては円高・円安はあまり影響がありません。というのも、債券は国の政策金利による影響が大きいからです。
一般的に債券は金利が上がると価値は下がります。
銀行預金を例に挙げると、金利が上がった国はその国の通貨を保有しているだけで、高い利息がもらえることになります。そのため、金利が高い国にマネーが集中するので、その国の通貨価値が高まります。
つまり、アメリカの金利が上がる(アメリカの債券価値が下がる)と、ドル高になる要因となり、結果として円安ドル高に繋がります。
こうした事から、債券の価値は金利によって決まり、円安・円高は直接は関係ないと言えます。
ただし、外国債券の売買も株と同様に円高の場合は安く買え、円安の時は高く売れます。(当然と言えば当然ですが、、、)
また、不動産に関しても似たような感じで円高・円安は直接的な影響はないと言えますが、株価と価値が連動すると言われているので、国内の不動産に関しては円安の時(株価が上がる時)に価値が上がる傾向にあります。
海外の不動産の売買においても株や債券と同様に円高の時に安く買え、円安で高く売れます。(例:10万ドルの家を円高(1ドル100円)で買って、円安(1ドル150円)で売れば儲かるという仕組み。)
FX
円高・円安といった為替の影響が最も大きいのはFXです。
当然のことながら、円高で買って、円安で売れば儲けがたくさんでます。(例:1ドル100円(円高)で買って1ドル150円(円安)で売却すれば1ドルあたり50円儲かる。)
なるほどね~。円高・円安って金融商品によって直接影響したり、金利によって結果的に為替が間接的に動くことがあるんだね!
ちなみに、今って円高・円安どっちなんですか?
今現在は円高?円安?
円高・円安とよく耳にするものの、1ドル100円だから円安!もしくは円高!とは言えないんです。
2011年頃は1ドル80円くらいでしたし、1973年までの固定相場の時は1ドル360円でした。
記事を書いている今現在の2018年10月12日時点では1ドルは約112円です。
360円の頃と比べると円高ですし、80円の頃と比べると円安です。
基準となる価格があるわけではないので、直近の為替と比べて円高傾向(円安傾向)にある事は言えますが、今の為替レートが円高・円安と断言はできません。
円高・円安の見分け方のポイントとして、ここ4,5年の為替レートは100円~120円くらいで推移しているので、それ以下になれば円高、それ以上だと円安と言えるかもしれません。
今日の授業を動画で復習
まとめ
- 海外の資産を買う時は円高、売る時は円安が基本
- 円安になると日本株価は上昇傾向
- 債券は金利が関係するので為替は直接影響しない
- 不動産は株価と連動傾向にあるので、円安だと国内の不動産価値は上昇傾向
円高、円安による金融商品の価値の変動について紹介しました。
すでに外貨建ての資産を持っていて、売り時を検討している方は円安を狙うと良いと思います。
また、これから日本株を買おうという方は円安に動く要素が多そうであれば買い時かと思います。
私個人の勝手な印象ですが、最近の日経平均は1ドル動くと300円くらい上下するイメージがあります。
為替によって、どんな金融商品がどのように値動きするのかは投資を始める前から知っておくべき情報だと思います!