悩

将来の事を考えると貯金も投資もどっちも大切ですよね?どんな割合でそれぞれに回したら良いですか?

ポイント

もう将来のお金の事を考えてるなんてエライね!でもね、貯金と投資のバランス配分は人によって違うんですよ!

アイコちゃんのように将来の事を考えると貯金も投資もどちらも大切です。

あなたの知り合いによっては、投資はしないという方もいれば、全力で運用している方もいると思います。

私としては投資は必要だと思いますが、どちらか一方に偏った運用はケースにもよりますが賢明とは言えません。

貯金も投資もバランスよく活用するのが将来の資産形成をするコツだと考えています。

笑

今日の授業は投資と貯金のバランスについて紹介します。

  • 貯金の何割を投資に回すべき?
  • 実際は何割くらい投資に回してるの?
  • 何に投資をすればいいの?

将来の資産形成の第一歩になる内容になれば嬉しいです。

貯金の何割を投資に回すべき?

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私自身は全財産の内、5割ほどは投資に回していますが、これは結果的にそうなった配分です。

最初から5割を投資しようという発想ではなく、投資に回す余剰金と、将来ほしいお金の『目標金額』・『目標期間』を決めた結果、現在その配分になっています。

貯金の◯割は投資しよう!、月に◯万円は投資しよう!などと書かれている情報誌も見かけますが、それはナンセンスで自分の状況に応じて割合を決めるべきです。

ではどうやって、貯金と投資の割合を導き出したのかは次の手順を参考にしてください。

◆貯金と投資の割合の決め方

  1. 生活防衛資金と余剰資金を考える
  2. 目標金額と目標期間を決める

この①、②の手順を踏めば、自分に合った貯金と投資の割合が見えてきます。

それぞれの内容を詳しく紹介していきます。


①生活防衛資金と余剰資金を考える

基本的に投資は余剰資金でやるものであって、必要な生活費から捻出して無理矢理するものではありません。

必要な生活費や余剰資金は、自分の家族構成だったり、生活の質などで大きく異なってきます。

悩

どうやって必要な生活費って決めるの?

必要な生活費(生活防衛資金)の考え方

必要な生活費というのは、生活防衛資金とも呼ばれていて最低でも毎月の支出の平均額の6ヶ月分だと言われています。

書籍等によっては1年や2年とするものもありますが、まずは最低でも半年分は貯金しておきましょう!

半年分あれば、職を失っても再就職するのに十分な時間となりますし、自分や家族に大きな病気があって高額療養費制度の上限まで達しても金銭面では何とかできる可能性も高いです。

まずは家計簿をつけて光熱費、家賃、交際費、お小遣い、教育費など毎月必要な金額を計算してみることをオススメします。

困

え~!めんどくさいよ~!

怒

急がば回れって言うでしょ!何年、何十年も先のまとまった大きなお金を作る事になるんだから、ちょっとくらい努力しなさい!

余剰資金の考え方

月の生活費の半年分以上の生活防衛資金が貯まったら、それ以上のお金は全て余剰資金と捉えて差し支えないと思います。

ですので、毎月30万円の生活費が必要な方であれば、半年分の180万円以上の貯金ができていれば、安心して投資を始められます。

毎月の手取り収入が40万円、生活費が30万円なら毎月10万円は投資に回してOKです。

ポイント

生活防衛資金と毎月の余剰資金が分かったら、投資の目標金額と目標期間を決めましょう!

②目標金額と目標期間を決める

10年後にマイホームを買う頭金のために500万円欲しい、30年後の老後生活のために3000万円欲しいなどの、目標金額と目標期間を設定します。

個人的に投資で一番ダメだと思うパターンは、『とにかくお金を増やしたい』という気持ちだけで運用する場合です。

目的が漠然としていると、ハイリスクの投資に手を出してしまったり、ちょっとでも赤字が出るとすぐに手を引いてしまいがちです。

笑

私の場合は将来もらえる年金が不安で、30歳の時に60歳になるまでの30年間で3000万円貯めようと思って投資信託を始めました。


ここまで来れば、投資に回す割合は勝手に決まります。

具体例を挙げて紹介してきます。

◆(例)投資と貯金の割合の考え方
【背景】
毎月35万円の手取り収入があり、生活費として30万円使っており、毎月残った5万円を貯金している。(給料はこれ以上増えないと仮定)
現在35歳で60歳になるまでの25年間で老後資金として3,000万円貯めたいと考えている。

【生活防衛資金と余剰資金】
生活防衛資金:毎月の生活費30万円☓6ヶ月=180万円以上の貯金ができるまでは投資をしない。
余剰資金:毎月5万円(毎月の生活費の残り)=年間60万円

【目標金額と目標期間】
毎月5万円を投資して25年間で3000万円にしたい。
貯金だと25年間で1500万円しか貯まらないので、利回り5.1%で運用する必要があります。


このようにして投資に回すお金の割合を考えます。

簡単に言うと、生活防衛資金さえあれば、余剰資金は投資に回してOKということです!

例の場合、180万円貯まった時点で投資に資金を回すので、1年目の総額は60万円、2年目は120万円、3年目は180万円と毎年60万円ずつ投資額が増えていきます。

こうやって考えると、1年目は生活防衛資金(貯金)180万円と投資に60万円回した事になるので、貯金:投資=3:1(投資に25%使った計算)

2年目だと貯金:投資=180:120=3:2(投資に40%使った計算)になります。

このように生活防衛資金を残しながら、投資額が増えていくと投資に回す割合というのは増えていきます。

驚

なるほどね~。余剰資金は全部投資に回すって考えなんだね!

ポイント

でも、必ずしもそうでないケースがあります!

余剰資金の使いみち

先程の例では、毎月5万円を25年で3,000万円にするという目標でした。

毎月5万円を25年間貯金に回すと1,500万円になります。

もし、目標金額が貯金だけで達成できる1,500万円以下だったとしたら、わざわざリスクをとって投資する必要はありません。

ポイント

貯金だけで目標金額に届くなら、投資はせずに全額貯金に回す方が賢明です。

笑

そもそも投資をするかどうかは、貯金だけじゃ目標金額に届かない時にすれば良いんだね!

悩

世間一般の方は実際、何割くらいを投資に回してるんですか?

実際は何割くらい投資に回してるの?

ここまでで、余剰資金は投資に回しても良いという考えで話を進めてきました。

では、実際にどのくらいの人が投資をしているのかを調べてみました。

◆勤労者世帯の有価証券の保有率

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このデータを見る限り二人以上の世帯の内、勤労者世帯において2017年では10.9%を有価証券で、貯金で61.5%保有している事になります。
※有価証券:株、債券、投資信託など

つまり、2017年の貯金:有価証券の比率は約6:1ですので、約14%が投資に回っている計算です。

統計にもよりますが、諸外国と比べて日本は投資の比率が少ないです。(アメリカは5割程度)

悩

投資って言っても一体何で運用すれば良いの?

何に投資すればいいの?

一言で投資と言っても、対象となるものは沢山あります。

  • 債券(国債、社債など)
  • 不動産
  • 投資信託
  • FX
  • 仮想通貨(ビットコインなど)

この他にもお金の運用先は沢山あります。FXや仮想通貨などは投資ではなく投機(ギャンブル)だ!という方もおられるかもしれませんが。。。

今回の記事では貯金と投資のバランスを考えている方にご覧頂いていると思うので、『貯金代わりになる投資』という点で投資信託を紹介します。

なぜ投資信託が貯金代わりの投資なの?

上記で紹介した中だと、ローリスク・ローリターンの投資になります。

もちろん、貯金のように元本保証があるわけではないですが、資産が一気に半分になったりゼロになったりすることはまず考えにくいです。

証券会社によっては100円から自動引き落としで積立てることができますので、少ない資金からできる点も貯金代わりにしやすい所です。

銀行預金だと利率はほぼ0%ですが、私がブログ内で何度も言っているインデックス投資という手法であればマイナスになる事もありますが年間平均で4%~6%の利回りが期待できます。

株やFXのように短期的にドカーンと増える事は期待できないですが、他の投資と比べて比較的安全です。

★インデックス投資って何?
投資信託にはインデックスとアクティブと呼ばれる2種類のファンドがあります。そのうち、インデックスファンドは日経225などの指標に沿った値動きをするファンドで、アクティブファンドよりも高い確率で利益を上回る事が期待できます。詳しい投資方法は下記を参考にしてみてください。
インデックスファンドで積立投資!始め方から売り方の7STEP

投資信託をするならiDeCoやNISAを活用しよう!

投資信託をするなら、iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISAの活用は欠かせません。

通常は投資信託で儲けた利益の約20%に税金が掛かります。(100万円儲けたら約20万円が税金で引かれます。)

ですが、NISAやiDeCoであれば、利益に対して税金は掛からないです。

それぞれの制度には特徴がありますが、積極的に利用したい所です。私も活用しています。

★非課税制度について
NISAやiDeCoは投資信託で儲けた利益が非課税になりますが、投資額の上限が決まっていたり、引き出せる期間が指定されていたりといくつか条件があります。難しい内容ではないので、自分の投資スタイルに合いそうかどうかを下記の記事で確認してみてください。
投資信託をNISAで!初心者にわかりやすく解説!
イデコ(iDeCo)とは?制度の概要を詳しくご紹介します!

今回の授業を動画で復習

まとめ

★ココがポイント★

  • 貯金と投資のバランスは『生活防衛資金』、『余剰資金』、『目標金額』、『目標期間』から考える
  • 勤労世帯は約14%を投資している
  • 貯金代わりに投資するなら投資信託

今日は投資と貯金のバランスについて紹介しました。

お伝えしたかった事は、貯金の内の◯割、毎月◯万円など決まった額を投資に回すのではなく、生活防衛資金や余剰資金などを考えてから自分に合った金額を決めて頂きたいという点です。

投資を始める前は、なぜか楽観的に考えて実践すれば増えるようなイメージを持ちがちですが、実際はマイナスになる事も多々あります。

ポイント

せっかく貯めた貴重なお金なので、投資をするなら無理のない範囲で行いましょう!