都道府県によって平均収入とか生活費って違いますよね?将来的にどこに住めば経済的にゆとりある生活ができそうですか?
面白い質問ですね!フリーの方なら金銭的にゆとりのある県で生活したいでしょうし、リタイア世帯の方なら物価が安い県の方が豊かに生活できますよね!気になるからちょっと調べてみましょうか!
都道府県の住みやすさランキングなんて良く目にしますけど、何をもって住みやすいとするのかは人によって基準が異なります。
その基準は自治体支援の充実さ、県民性の人柄、気候の良さ、都市部へのアクセスの良さなど様々です。
でもそれって、自分の年齢、家族構成、趣味・嗜好などによって求める条件は異なると思います。
どんな方でも共通して言える基準の1つに、支出が少なくて(物価が安くて)、収入がたくさんもらえる経済面での生活のしやすさではないでしょうか。
今日は金銭的な側面から都道府県別の住みやすさを調べてみます。
- 都道府県別住みやすさ・住みにくさランキング
- 都道府県別の平均収入ランキング
- 都道府県別の平均支出ランキング
まずは、収入と支出の観点から住みやすい県・住みにくい県のランキングを紹介するね!
都道府県別住みやすさ・住みにくさランキング
都道府県別に平均収入と平均支出の差を比べて、住みやすさ・住みにくさのランキングを紹介します。
このランキングは、自治体のサポートなどは加味しておらず、収入と支出の差のみから見た金銭的な側面からのランキングになります。
◆都道府県別 住みやすさランキング
参照データ:「毎月勤労統計調査地方調査 平成29年年平均分結果概要」(厚生労働省)、「家計調査年報(家計収支編)平成29年(2017年)」(総務省統計局)をもとに作成
全国平均 72,403円
【住みやすい都道府県】
1位 東京 140,298円
2位 兵庫 123,181円
3位 大阪 122,217円
【住みにくい都道府県】
1位 奈良 3,035円
2位 岐阜 9,525円
3位 大分 12,656円
ランキングで用いた収入や支出の内訳に関しては、あとで紹介する都道府県別の収入・支出のランキングで詳しく紹介していきます。
収入と支出の面から住みやすい都道府県の1位は東京でした。収支差は全国と比べても約2倍の差があります。
それに、4位の山口と1位~3位の収支差を比べると、山口が約9万円に対して、1位の東京は+5万円ほどの約14万円、2位の兵庫、3位の大阪は+3万円ほどの約12万円となっています。
4位以降に関しての差は数千円単位で大きな差はないのですが、1位~3位はブッチギリですね!
逆に住みにくに都道府県の1位は奈良でした。収入と支出の差がほとんどありません。
ワースト2位の岐阜も収支差が1万円を切っていて、収入に対して支出が大きい事が伺えます。
繰り返しになりますが、このランキングはあくまで各都道府県の平均収入と平均支出の差だけで見たものなので、自治体のサポート・県民性・気候などは加味していません。
では、この根拠となったデータを紹介していきますね!
都道府県別の平均収入ランキング
出典:「毎月勤労統計調査地方調査 平成29年年平均分結果概要」(厚生労働省)をもとに作成
調査対象:日本標準産業分類に基づく16大産業〔鉱業,採石業,砂利採取業、建設業、製造業、電気・ガス・熱供給・水道業、情報通信業、運輸業,郵便業、卸売業,小売業、金融業,保険業、不動産業,物品賃貸業、学術研究,専門・技術サービス業、宿泊業,飲食サービス業、生活関連サービス業,娯楽業(その他の生活関連サービス業のうち家事サービス業を除く)、教育,学習支援業、医療,福祉、複合サービス事業、サービス業(他に分類されないもの)(外国公務を除く)〕に属する事業所であって常用労働者を雇用するもののうち、常時5人以上を雇用する事業所
サンプル数:調査対象事業所は、常用労働者5人以上の約190万事業所(経済センサス-基礎調査)から抽出した約33,000事業所
現金給与総額:基本給、家族手当、超過労働手当、夏冬の賞与、期末手当等の一時金、支給事由の発生が不定期なもの、3か月を超える期間で算定される手当等(6か月分支払われる通勤手当など)、いわゆるベースアップの差額追給分の合計額。 所得税、社会保険料、組合費、購買代金等を差し引く前の金額である。退職を事由に労働者に支払われる退職金は、含まれない。
全国の数値:毎月勤労統計調査全国調査の結果であって、都道府県別の地方調査結果の平均や合計ではありません
各都道府県の現金給与総額に関しては、データの概要から、いわゆる税引前の年収を月額で示したものだと思います。
最も収入が高いのは東京、次いで愛知、大阪の順です。逆に最も収入が低いのは沖縄、次いで鹿児島、青森でした。
金額を見ると東京がずば抜けて高いですね、2位の愛知県と比べるとその差は約7万円、最下位の沖縄と比べるとその差は約16万円!
平均年収が高い方が東京に一極集中している事が見て取れます。
また、全国平均以上の都道府県が7県しかないことを見ると、地域によって収入格差が起きていることが分かります。
とは言っても、収入がいくら高くても、食費や住居費などが高くては生活にゆとりは出ませんよね。
続いて、支出が高い都道府県も見ていきましょう!
都道府県別の平均支出ランキング
出典:「家計調査年報(家計収支編)平成29年(2017年)」(総務省統計局)をもとに作成
調査対象:家計調査は全国の県庁所在地の市の世帯を調査対象としている。ただし,下記に掲げる世帯等は世帯としての収入と支出を正確に計ることが難しいことなどの理由から,調査を行っていない。(1) 学生の単身世帯、(2) 病院・療養所の入院者,矯正施設の入所者等の世帯、(3) 料理飲食店,旅館又は下宿屋(寄宿舎を含む。)を営む併用住宅の世帯、(4) 賄い付きの同居人がいる世帯、(5) 住み込みの営業上の使用人が4人以上いる世帯、(6) 世帯主が長期間(3か月以上)不在の世帯、、(7) 外国人世帯
サンプル数:全国168の市町村の内、二人以上の8,076世帯、単身の673世帯
消費支出:食料、住居、光熱・水道、家具・家事用品、被服および履物、保険医療、交通・通信、教育、教養娯楽、その他の消費支出(理美容サービス等、こづかい(使途不明)、交際費、仕送り金)、いわゆる生活費のことであり,日常の生活を営むに当たり必要な商品やサービスを購入して実際に支払った金額(税金や社会保険料など原則として世帯の自由にならない支出は含まない)、
全国の数値:人口5万以上の市の世帯を対象としました
各都道府県の消費支出はいわゆる生活費のことを指します。
もっとも生活費が高いのは石川で、次いで栃木、岐阜でした。一方で生活費が最も安いのは兵庫、次いで沖縄、長崎でした。
もっとも生活費が高い石川は全国平均と比べても約5万円ほど高いですし、最も生活費が低い兵庫と比べると約12万円もの差があります。
毎月の収入を12万円も増やすのは大変ですが、住む県が異なるだけで、同じような恩恵があることを考えると、どこで生活するかは重要なポイントですね。
収入に関しては大都市ほど高い傾向にあるような感じでしたが、生活費の支出に関してはそうでもないという結果でした。
今日の授業を動画で復習
まとめ
- 金銭面での住みやすさは1位東京、2位兵庫、3位大阪
- 金銭面での住みにくさは1位奈良、2位岐阜、3位大分
- 大都市ほど収入が高い傾向にあるが、生活費の支出はそうでもない
自治体のサービスなど生活環境の事は考慮せずに、あくまで各都道府県の平均収入と平均支出(生活費)の差のみから住みやすさを見てみました。
東京で仕事をして生活をするのが最も金銭面で豊かな生活ができそうですが、収入が3番目に高い大阪(収入:約33万円)で仕事をして、支出が最も少ない隣県の兵庫(支出:約17万円)で生活をすると収支差は約16万円になるので、収支差14万円の東京を超えて、よりゆとりある生活ができそうです。
ゆとりある生活は引越しをして住む都道府県を変更せずとも、貯蓄を増やす、支出を減らす(見直す)ことでも実現可能です。『投資信託初心者の方必見!やり方を誰でも分かるように詳しく紹介!』や『お金がない夫婦は生活にかかる固定費の削減を!私の実例を紹介!』などの記事も参考にしてみてください。
今回のデータは2017年の結果ですし、対象も全国全ての世帯の平均値ではなく一部の方のものなので、今回の結果が100%正しいとは限りません。あくまで参考程度にされてください。
金沢市住み10年め、表通りは小綺麗だが路地裏は古くてカビ臭い。男尊女卑。仕来たり風習にうるさい。主婦の働き口は少ない。募集は繁忙時間のみの求人で2~3時間なので昼夜掛け持ちで時間のロス