悩

投資信託を複利で運用するとスゴイ結果になるとは聞きますけど、そんなにすごいんですか?

怒

複利の力は偉大ですよ!長期間コツコツと運用すれば少額が大金になるはずです!

かのアインシュタインが人類最大の発明は『複利』と言ったそうです。

それくらい複利の力はスゴイと思います。

ただ、スゴイ、スゴイと言われても何がどうスゴイのか分からないですよね?

笑

今日の授業は複利の力について紹介していきます。

  • 単利と複利の違い
  • つみたてNISAで複利運用したらどうなるか?
  • 複利の便利な計算方法

では早速、授業スタート!

単利と複利の違い

利率には単利と複利の2種類があります。

銀行にお金を預けると金利(利率)◯%で利息がつきますよね?

例えば100万円を利率5%で預けると、1年間で5万円の利息がもらえます。

この利息分を元本に入れて来年も利息を受取るのが複利です。

分かりにくいので図解しますね!

単利と複利の違い

このように受け取った利息を元本に加えるかどうかが単利と複利の違いです。

投資信託や株などで得た分配金(配当金)を受け取って再投資すれば複利運用になります。

単利と複利の違いによる運用結果

続いてこの複利運用が単利運用とどのくらいの違いがあるのかを見ていきます。

シミュレーションは元本100万円を20年間、単利運用(5%)・複利運用(5%)とで行います。

単利運用と複利運用の差

このように、複利運用をすることで100万円の元本が20年後には265万円となり、2.5倍以上も元本が増えています。

単利運用も20年後には200万円となり、増えてはいますが、単利運用よりも複利運用の方が65万円も増えた結果となりました。

悩

そう言えば、複利は雪だるま式にお金が増えるって言うけど、どういう意味なんですか?

複利=雪だるま式にお金が増える

複利は雪だるま式にお金が増える

このように、雪原で雪玉を転がすとドンドン大きくなっていきますよね?

この雪玉が現金(投資元本)です。

小さい雪玉(少額投資)でも、転がし続ければやがて大きな雪玉(大金)になります。

また、最初に転がす雪玉が大きければ(大金で投資すれば)更に大きな雪玉になっていきます。

加えて、雪玉(元本)を1回転(1年間)させると、元の雪玉が大きいほど大きな雪玉になりますよね?

ポイント

これが複利運用は雪だるま式にお金が増えるって言われている例えなんですよ!

つみたてNISAで複利運用したらどうなるか?

では、この雪だるま式に増える複利運用をしたら一体どのくらいのインパクトがあるのかをシミュレーションしてみます。

つみたてNISAで、毎年40万円を20年間積立運用した場合どうなるかを見ていきます。

つみたてNISAを20年運用した場合

毎年40万円を20年間で運用するので、元本は800万円です。

インデックス投資の平均利回りが5%程度とすると、この800万円が、1370万円になり、570万円もの利益が出たことになります。

複利の便利な計算方法

続いて少々余談ですが、複利の便利な計算方法を紹介します。

単利だと100万円を5%で運用すれば、10年後にいくらになるかは、

100万円+(100万円☓5%☓10年)=150万円

このように簡単に計算できますが、複利はそうはいかないです。

そこで、簡単な計算方法として『72の法則』と呼ばれるものがあります。

◆72の法則
72 ÷ 金利 = 元本が2倍になる期間
72 ÷ 元本が2倍になる期間 = 金利

例えば、金利4%なら、72÷4=18年で元本が2倍になります。

また、10年で元本を2倍にしたいなら、72÷10=7.2%の金利が必要となります。

ポイント

複利の計算を暗算でする場合は、この72の法則を知っていると便利だね!

今日の授業を動画で復習

まとめ

★ココがポイント★

  • 複利運用は単利運用よりも大きな成果に繋がる
  • 長い時間をかけて運用すれば雪だるま式にお金が増える
  • 複利運用の結果は72の法則で計算すると便利

現在の銀行の預金金利ってほぼ0%です。

毎月3万円を20年間預金しても720万円にしかなりませんが、これを複利運用すれば20年後には1230万円になります。

複利運用するには投資信託、外貨預金等様々なもので可能です。

ポイント

投資は100%儲かる手法はないので、しっかり勉強してから取り組みたいですね!