こんにちは!お金の学校のキリコです。
投資信託は5000本以上あると言われていますが、大別すると2種類しかなく、インデックスファンドとアクティブファンドの2種類に分かれます。
投資信託の大半はアクティブファンドですが、多くの書籍等で推奨されているのはインデックスファンドです。
今日はこの両ファンドの特徴や違いについて紹介していきます。
結論としては、日経平均、TOPIX、S&P500などの指標に沿った運用をするのがインデックスファンド、指標を上回る運用をするのがアクティブファンドです。また、平均的に見てインデックスファンドの方が長期の運用成績は良いです。
You Tubeでも紹介していますので、通勤中や寝る前など聞き流したい方は動画をご視聴下さい。
インデックスファンド・アクティブファンドとは?
冒頭でもお伝えした通り、投資信託には以下の2種類があります。
- インデックスファンド
- アクティブファンド
インデックスファンドはベンチマークに沿った運用を行うものであり、アクティブファンドはベンチマークを上回る運用を目指すファンドになります。
インデックスファンドとアクティブファンドの値動きのイメージ
両ファンドの値動きをイメージ化すると下記のような感じです。
単純に考えると、ベンチマーク(日経平均やS&P500など)を上回る運用をしてくれるアクティブファンドの方が良さそうですが、実はそうではありません。
アクティブファンド vs インデックスファンド
上図はSPIVA日本スコアカード(2018年末版)(S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス)で紹介されていたものになります。
これはアクティブファンドがインデックスに負けた割合を示しています。
日本株ファンドは6割、先進国株や新興国株に至っては9割以上のアクティブファンドがインデックスファンドに負けているという驚愕の結果になっています。
プロが運用しているのになぜ市場平均に負けるのか?
こちらは『保有コスト「信託報酬」に注目(投信観測所)(日本経済新聞)』に掲載されたアクティブファンドとインデックスファンドの信託報酬料の差を見たものです。
2018年6月末時点でのアクティブファンドの信託報酬料の平均は約1.5%に対し、インデックスファンドは約0.5%と、コスト差が約1%ほど違うという結果でした。
コスト差がたかが1%と思われるかもしれませんが、株式に投資するインデックスファンドの平均リターンが5%程度と考えると、1%差はすごく大きな値だと思います。
つまり、多くのアクティブファンドはいくらプロが頑張って市場分析してもコスト差を埋めるほどの運用成績を出せていない事になります。
アクティブファンドは中身が分かりにくい
こちらは、アクティブファンドの1例としてグローバルリートトリプルプレミアムファンド(毎月分配型)、インデックスファンドの1例としてニッセイ日経225インデックスファンドの商品説明を抜粋したものです。
アクティブファンドの商品説明を読んで理解できますか?恥ずかしながら私の知識では100%理解できるとは言い難いです。
対してインデックスファンドの方はシンプルで中身は分かりやすいですよね!
名著のバビロン大富豪の教えという本の中で、金持ちになるためには自分が理解できないものには投資をするなとされています。
全てのアクティブファンドが悪いわけではないので、自分の知識が高まってからアクティブファンドは検討すべきかと思います。
銀行で運用中の投資信託は半数以上が元本割れ
インデックスファンド、アクティブファンド問わず、投資信託そのものに悪いイメージがある方もいらっしゃると思います。
実際に上図の『投資信託の販売会社における比較可能な共通KPIを用いた分析』にあるように、銀行で投資信託を行う方の大半が元本割れをしています。
このデータは2018年3月末に調べたもので、当時はアベノミクスや米国株価が好調で基本的にどんなインデックスファンドに投資していてもプラスになっていたと思います。
そんな状況下にも関わらず、このような結果になっています。
これはどういうことでしょうか?
銀行の人気ファンドの大半がアクティブファンド
こちらは2019年6月時点で調べた各主要銀行のファンド人気ランキングです。
アクティブファンドは赤字で紹介しています。
こうして見ると、ランキング上位のほとんどがアクティブファンドです。
少し強引な見方かもしれませんが、銀行の売れ筋ファンドの大半がアクティブファンド≒元本割れを起こしている方が多いという図式が成り立ちます。
こうやって見るとアクティブファンドよりもインデックスファンドの方が良さそうだね!
まとめ
- ベンチマークに連動するファンドがインデックスファンド、上回る運用をするファンドがアクティブファンド
- 長期的に見てインデックスファンドの方が平均的に成績が良い
- アクティブファンドがインデックスに劣ってしまう要因の1つは高コストだから
インデックスファンドと言うと市場平均に投資するものなので面白みがないです。
それに、市場平均の結果だと満足できず、もっと上を目指したい気持ちが出てきます。
ですが、結果としてアクティブファンドを選ぶと市場平均にすら勝てない可能性が高まります。
面白みもなく、ずば抜けたハイパフォーマンスも期待できませんが、無難なインデックスファンドの方が私は好きです。