こんにちは!全世界株ファンドが大好きなキリコです。

この前知ったんですけど、<購入・換金手数料なし>ニッセイファンドのシリーズで、ついに全世界株式インデックスファンドが登場しましたね!

これで、たわらノーロード、eMAXIS Slim、楽天、SBIなど主要なインデックスファンドでほぼ出揃いました!

ただ、このニッセイから登場した『ニッセイ世界株式ファンド』って、今までの全世界株とちょっとコンセプトが違っていたのが驚きでした。

笑

今日は、そんなニッセイ世界株式ファンドの概要や既存の全世界株式インデックスファンドとの比較をしてきます!

You Tubeでも紹介していますので、通勤中や寝る前など聞き流したい方は動画をご視聴下さい。

ニッセイ世界株式ファンドの概要

分類 全世界インデックスファンド(GDP型)
設定日 2020年6月29日
信託期間 無期限
信託期間 無期限
購入手数料 無料
信託財産留保額 なし
信託報酬 0.1144%(税込)
ベンチマーク 日本株(TOPIX)、先進国株・新興国株(MSCI)
決算頻度 年1回
繰上償還 受益権口数が30億口を下回った場合は可能性あり




従来の全世界インデックスファンドは時価総額型だったのに対して、このファンドはGDP型というのが一番の特徴です。

信託報酬はeMAXIS Slim全世界株(オールカントリー)と同じで最安値クラスになっています。

気をつけたいのが、繰上償還で、発売して2ヶ月で8000万くらいしか純資産総額がありません。

このペースだと、年間で5億円ほどしか集まらないので、受益権口数30億口(≒30億円)を余裕で下回って、繰上償還の可能性も考えられます。

ちなみに、2020年8月時点で購入できる証券会社は、楽天証券、SBI証券、マネックス証券の3社のみです。

全世界株式インデックスファンドは3種類のタイプに分かれる!

タイプ
ベンチマーク
代表的なファンド
時価総額型
MSCI
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
たわらノーロード全世界株式
時価総額型
FTSE
楽天全世界株式インデックスファンド
SBI全世界株式インデックスファンド
GDP型
MSCI
ニッセイ世界株式ファンド

このように全世界株ファンドの種類は3つに分けることができて、時価総額型かGDP型か、ベンチマークがMSCIかFTSEかの違いがあります。

まず、ベンチマークはMSCIかFTSEかの2種類ありますが、MSCIは大型株・中型株のみ、FTSEはそれに加えて小型株まで含んでいます。

小型株の方が一般的に割安株が多くて値上がりしやすいと言われています。

続いて、時価総額型かGDP型かの違いですが、対象となる地域が大きく異なり、新興国株の割合がGDP型の方がかなり大きくなります。

※ニッセイ世界株式ファンドに関しては日本株のベンチマークをTOPIX、eMAXIS SlimはMSCIを採用

GDP型と時価総額型の全世界株ファンドの対象地域





ざっくりですが、GDP型は先進国株:新興国株=6:4、時価総額型は先進国株:新興国株=9:1くらになっています。

GDPって基本的に人口増加によって伸びる傾向がありますので、今後は新興国は人口増加、先進国は人口減少と考えると、ニッセイ世界株式ファンドの新興国株の比率は高くなっていくと考えられます。

コスト面で比較

分類
ベンチマーク
最安値ファンド 信託報酬(税込)
時価総額型
MSCI
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー) 0.1144%
時価総額型
FTSE
SBI全世界株式インデックスファンド 0.1102%
GDP型
MSCI
ニッセイ世界株式ファンド 0.1144%

上表は先ほど紹介した、全世界株式インデックスファンドを3タイプに分類した場合のそれぞれの信託報酬が最安値のファンドの一覧です。

ニッセイ世界株式ファンドは全世界株式ファンドの中でも最安値クラスのファンドになっています。

ポイント

おおよそ、先進国株と新興国株を6:4くらいで投資している方であれば、個別のインデックスファンドを組み合わせるよりも安くなりますので乗り換えの価値ありです!

eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)と比較

ここからは、全世界インデックスファンドで一番人気で、一番優良と思われるeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)との比較を行っていきます。

組入地域はさっき紹介した通りですが、もう少し細かく紹介すると

GDP型と時価総額型ファンドの組入比率

GDP型・・・先進国株:日本株:新興国株=54%:6%:40%
時価総額型・・・先進国株:日本株:新興国株=81.5%:7.5%:12.0%

両者ともベンチマークがMSCIですが、厳密に言えば日本株部分のみ異なって、ニッセイはTOPIX、eMAXIS SlimはMSCIジャパンインデックスを採用しています。

ですので、概ね組入銘柄は一緒ですが、日本株部分に関しては多少異なる事が考えられます。もちろん、組入銘柄への投資比率は大きく異なります。

先進国株 vs 新興国株パフォーマンス比較


表の見方

青(Emerging Markets)・・・時価総額型の大型株・中型株の新興国株の推移
黄(World)・・・時価総額型の大型株・中型株の先進国株
緑(ACWI)・・・時価総額型の大型株・中型株の先進国株+新興国株の推移

2005年7月~2020年7月の直近15年の株価の推移です。

ここ15年では、僅かながらに先進国株の方が新興国株よりも高いリターンを出しています。

特徴としては、新興国株は株価の変動が激しくハイリスクであるように感じます。

対して、先進国株は安定した伸びがあり、新興国株よりもローリスクであるように感じます。

GDPが伸びても株価は伸びない?!


※左:1980年~2010年の先進国株のGDP成長率と株価のリターン、右:同期間の新興国株



GDPの成長が高いと、株価も成長してくれそうなイメージはありますが、実はそうでもないというデータがこちらです。

GDPの成長率と株価のリターンは逆相関するという事が、先進国であっても新興国であっても同様の結果になっています。

このデータからは、今後、新興国のGDP成長率が高くなったとしても、その分だけ株価は伸びるとは限らないと言えそうです。

新興国株比率が高いニッセイ世界株式ファンドは不要か?

先進国株だけでなく、新興国株にも投資することは分散投資の観点から良いと思っています。

でも、組入比率はそこまで高める必要はなく、時価総額型の先進国株:新興国株が9:1くらいの比率がちょうど良いように感じます。

インデックス投資家で名著とされる『ウォール街のランダム・ウォーカー』でも、およそ先進国株:新興国株の比率は9:1くらいが推奨されています。

高すぎる新興国株比率は、必ずしも高いリターンをもたらすとは限りませんし、値動きがかなり荒くなると考えられますので、つみたてNISAなどで運用する場合は、GDP型のニッセイ世界株式ファンドよりも、時価総額型のeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)の方が個人的には安定感があって好きです。

まとめ

★ココがポイント★

  • ニッセイ世界株式ファンドはGDPによって投資割合を決める新たしいコンセプト
  • GDPで投資割合を決めると新興国株比率が非常に高くなる
  • 高いGDP成長率は高いリターンをもたらすとは限らない

新しいファンドにケチをつけるような内容になりましたが、今後は新興国株が先進国株よりも大きく伸びる可能性だって十分あります。

それに、これだけ新興国株の比率が高いのに、信託報酬が0.1144%というのは非常に安い設定だと思います。

新興国株に比重を置きたい方にとっては、とても魅力的なファンドの一つになることは間違いないと思います。

笑

同じくGDP型の全世界株ファンドで『グローバル株式ファンド(愛称:The GDP)』というのがありますので、値動きの参考になるかもしれません。