こんにちは!下落相場こそ積立投資を始める絶好の機会と考えているキリコです。
コロナショックで不安定な相場が続いていて、この先上がるか、下がるか分からない。
こうした相場が続くと、つみたてNISAをこれから始めようという方は始めるタイミングにすごく悩むと思います。
でも、私は今すぐにでも口座開設してつみたてNISAでインデックスファンドに投資すべき!と考えています。
今回は、なぜ暴落中の今だからこそ1日でも早くつみたてNISAでインデックス投資を始めるべきなのか?そのことを3つの理由からお伝えします。
You Tubeでも紹介していますので、通勤中や寝る前など聞き流したい方は動画をご視聴下さい。
さぁ、暴落の今こそつみたてNISAを始めよう
- 直近の相場は将来の運用成績にあまり関係ない
- 早く始めた方ほど有利
- 長期インデックス投資は暴落を乗り越える
暴落相場で不安定な今だからこそ、つみたてNISAは今日からでも始めるべきと考えています。
というのも、つみたてNISAの非課税期間の20年という長い目で見ると、過去の株の歴史を振り返ると、暴落で株価が大きく下落しても将来的には過去の最高値を超えていって株価は成長を続けていますので、長い目で見ると今は最安値付近に位置していると考えています。
それに、積立投資をしようと思うと現役で収入のある方でないと厳しいと思うので、タイミングを狙って待てば待つほど、リタイアまでの期間が短くなって、投資できる期間が短くなるので運用成績が不利になってしまいます。
ただし、早く始めて長く投資すると良いと思えるのはインデックスファンドと呼ばれるタイプの投資信託で運用した場合と考えています。
これらの根拠を1つずつ順を追って紹介していきます。
直近の相場は将来の運用成績にあまり関係ない
つみたてNISAを始めるタイミングに悩んでいる方は、買った後に、どんどん株価が下がっていって、損してしまうことじゃないかと思います。
でも、長期積立投資をしていけば、株価が下がり続けても最終的に上がれば問題ないと考えています。
幸いにもつみたてNISAは、ドルコスト平均法っていう毎月定額で購入していく積立投資をするスタイルになりますので、運用を始めてから下落が起きても本来は気にする必要はないんです。
上のグラフは、つみたてNISAで限度額の毎年40万円を20年間、全力で投資した場合のもので、投資信託の基準価額の推移はずっと下落が続いて、1万円からスタートしたものの最初の15年間は毎年500円ずつ下がっていき、残りの5年間で500円ずつ上がって、最終的には開始時点の約半分の5500円になったケースです。
基準価額の推移だけ見ると、かなりひどいケースだと思います。
最初から19年間はずっと累計投資額よりも低い評価額になっていますが、最後の20年目で累計投資額を超えてプラスに転じています。
こんなひどい状況でも、ずっとマイナスが続いて最後にプラスに転じれば元本割れを回避できる!これが積立投資(ドルコスト平均法)のスゴイところです。
だからこそ、つみたてNISAを始めてから下落が続いても最後に上がれば大丈夫って考えています。
でも、これって最終的に上がったから良かったんでしょ?、ずっと下げ続けたらどうなっちゃうんですか?
そうそう!株価が戻っても、また数年後に繰り返して今回みたいな暴落が来たら意味ないじゃん!
たしかに、今日買ってから、20年間ずっと下げ続けると大損してしまうと思いますが、そんな事が実際に起こるのかっていうのを過去の歴史を振り返ってみてみます。
株の歴史は暴落を繰り返すことでより強くなる
このグラフはアメリカの代表的な企業の株価の指数のS&P500というものの1970年から2020年の50年間の推移です。
青の吹き出しが、暴落が起こったタイミングで、リーマンショック、ITバブル崩壊と言った暴落のタイミングを示しています。
グラフの推移を見ると、株価の上げ下げはしているものの、長期で見れば株価は暴落前よりも元の水準に戻るどころか、それ以上に高くなっていることが分かります。
そう考えると、直近で更に下がろうが、長い目で見れば暴落前の最高値を更新することが期待できますし、下落相場だと、過去の最高値よりもグッと落ちたところにありますので、将来的にこれまでの暴落と同じく、過去の最高値を超えるのであれば、下落相場の今こそ安値圏なんですよね。
だからこそ、下落相場の今は始めどきなのか?って聞かれたら、下落相場こそつみたてNISAを始める絶好のチャンスで、直近で下がればむしろラッキーだし、上がったら上がったでそれはそれでOKだと思っています!
でもその理屈って過去のデータであって、今後も株価が上がり続けるかどうか分からないですよね?
もしかしたら今がピークで今後下がっていく可能性もあるんじゃないの?
絶対上がり続けるとは言えないけど、世界経済は緩やかに年々成長していると言われていて、今後も長いスパンで見れば株価は上がっていくんじゃないかって考えてます!
仮に右肩上がりに株価が成長しても、いつかは暴落が来ると思いますし、その時がつみたてNISAが終わる20年目だったら大きく元本割れする可能性もあるかもしれません。
もちろん、その可能性もあると思いますが、投資家の間では超有名な書籍の「株式投資-ジェレミー・シーゲル著」では、米国株の過去200年のデータを振り返ると、どんなタイミングでも17年以上運用を続けたら元本割れしなかったというデータがありますので、やはり20年という投資期間内で積立投資を継続できれば、つみたてNISAは成功する可能性が高いのではないかと思っています。
だからこそ、つみたてNISAは下落相場だからといって始めるタイミングを気にしなくて良いという考えです。
加えて言うなら、1日でも早く始めた方がより良いと考えています。
早く始めた方が有利
投資信託の平均利回りは5%程度とされていますので、毎年40万円を20年間、利回り5%(銀行の預金金利が5%の口座に預ける感覚)で運用すると、20年後にはプラス570万円になりますが、19年の運用だとプラス500万円となって、たった1年間短くなっただけで、70万円も少なくなってしまいます。
特にリタイアまでの期間が短いであろう40代、50代の方は1年でも投資タイミングを遅らせると、積立期間という貴重な時間を無駄にしてしまうことになります。
逆に言い換えると、少しでも早くから始められれば、より増える可能性が高くなると言えます。
まぁ、とはいっても運用は100%儲かる保証はないんで、そのへんは自己責任でお願いしたいと思います。
相場が落ち着くタイミングを待っても、あと、どれくらいかかるかわかりませんし、リーマンショックのときは株価が暴落前に戻るまでに2年半ほどかかりましたし、ITバブル崩壊では7年近くかかりました。
コロナショックが落ち着くのは、いつまでか分かりませんが、数ヶ月先、数年先かもしれません。
前の章で、つみたてNISAを始めるタイミングは今が下落相場かどうかは関係ないという事をお伝えしましたし、ここでも積立期間を少しでも長くすると良いという事から、やはりつみたてNISAは下落相場であっても今すぐにでも始めた方が良いと私は考えています。
ただし、ここまでで紹介した情報はインデックスファンドという種類の投資信託でやることが前提でのお話です。
つみたてNISAって170本くらいあるファンドの中から選ばなきゃいけないんですけど、その中でもやるならインデックスファンドというタイプの投資信託で運用するのが良いと考えています。
長期インデックス投資は暴落を乗り越える
ご存知の方も多いと思いますが、投資信託にはアクティブファンドとインデックスファンドの2種類があります。
これまでに紹介してきた過去の株価は長期的に右肩上がりに推移したというのは、インデックスファンドに投資した場合の話で、アクティブファンドだったらそうなるとは言い切れませんし、何より長期で見れば過去の実績からインデックスファンドの方が平均的に優れていることが様々な書籍で言われています。
こうしたアクティブファンドとインデックスファンドの違いについて、まだ良くわからない方は下記の記事を参考にしてみてください。きっと、インデックスファンドの良さが伝わると思います。
インデックスファンドとアクティブファンドの違いを紹介し、どちらが優れいているかを過去のデータを元に検証してみました。
ここまでの話で、『よし、今日からつみたてNISAでインデックス投資を始めるぞ!』という方のために、今から何をすべきかをまとめていきます。
今日からつみたてNISAを始めるための3STEP
つみたてNISAを始めるには、証券会社を決めて、投資するファンドを選んで、あとは20年間積立投資を継続(バイ・アンド・ホールド)するだけです。
口座開設は証券会社でなく、近所の銀行でも可能ですが、正直言うとろくなファンドがないですし、楽天証券とかだと投資信託を持っているだけでポイント還元を受けられるんですよね。
しかも、そのポイントで投資信託をまた買えるというすぐれものです。なので、私は楽天証券でつみたてNISAをやってます。
あとは、どんなファンドに投資するかですが、最近の流行りだと米国株1本や全世界株1本に全力投球する方もおられますし、債券やリートを含んだバランスファンドへ投資している方もおられます。
どれを選ぶかまだ悩んでいたり、選ぶ予定のファンドに自信がない方は下記の記事が参考になると思います。
証券会社などでつみたてNISAの口座を開設できたら後は具体的にファンドを決めて積立運用をしていくだけです。今回はファンドの選び方について私のやり方を交えながらすごくシンプルに紹介しています。...
そして、口座開設、ファンド決定まで出来たら、あとはバイ・アンド・ホールドのみです!買って買って持ち続ける。それだけでOKです。
続けるだけなら、証券会社やファンドを決めるよりも簡単そうですが、このバイ・アンド・ホールドを貫くことが本当に一番難しいです。
20年間という長い運用期間中には1度や2度の暴落は経験すると思います。
下落相場で始めた場合は、買ってからすぐに2番底、3番底という暴落が来るかもしれませんし、数年先にもコロナショックみたいな暴落が来るかもしれません。
もし、そうなったら、せっかく運用成績がプラスになっていたのがいきなりマイナス何十万、ときにはマイナス何百万になるかもしれませんが、つみたてNISAは最初の方でお伝えした通り、最後に上がれば勝ちです。
逆に終了直前で暴落が起きたとしても、過去の株価の推移では長期保有していたら元本割れの可能性は低いと考えられますので、何があっても20年間バイ・アンド・ホールドを貫き通す!この気持ちがすごく大切だと思います。
まとめ
- 開始後の下落相場は怖くない!むしろ歓迎!
- 過去の株価の歴史は長期的に右肩上がり
- 始めるのは1日でも早い方が良い
- やるならインデックスファンドをバイ・アンド・ホールド
下落相場が続く不安定な相場であっても、いつどのタイミングで始めようか、ずっとじっくり待っていても投資するタイミングを見失うだけですし、投資期間が短くなって機会損失になってしまうと思います。
すぐにでもつみたてNISAを始めて、色々な書籍、ブログ、動画とかで勉強を重ねて、インデックス投資はいかにすぐれているか、バイ・アンド・ホールドはなぜ重要なのかを心底理解して継続できれば失敗する可能性は低くなるんじゃないかなって思います。
この記事がつみたてNISAを始めようか迷っている方に前向きになってもらえたら嬉しいです。