投資信託でノーロードってあるけど、どういう意味なの?
ノーロードって言うのは、投資信託を買う時に購入手数料が無料になるファンドのことですよ!
一般的に投資信託を購入するには、0.5%~4%程度の購入手数料が発生します。
たかが、数%と思っていると後々に痛い目にあいますので要注意です!
今回の授業では、ノーロードの投資信託についてお伝えします。
- ノーロードとは?
- 購入手数料による投資効率の影響
- 購入以外にかかる手数料
それでは、そもそもノーロードとは何なのかをご紹介していきますね!
投資信託のノーロードとは?
冒頭でも紹介しましたが、投資信託のノーロードとは購入手数料が無料のファンドの事を指します。
購入手数料が無料だからといって、維持手数料や売却手数料も無料とは限らないので注意が必要です。(売買手数料が無料ではいない!)
買う時だけが手数料が無料になるだけで売る時は別なのね!
ノーロードの投資信託は一般的にインデックスファンドが多いです。
インデックスファンドは、株を例に挙げるとトヨタや日産などの個別の株に投資するのではなく車業界全体や株式市場全体に投資をするファンドのことです。個別に投資するよりも、利回りにムラが少なく、当ブログで最もオススメしているファンドの種類です。詳しくは下記の記事を参照ください。
⇒投資信託はインデックスファンドで積立てよう!その理由は?
通常この購入手数料はファンドによって0.5%~4%程度の手数料が発生します。
購入する金額によって手数料を安くしてくれるファンドもありますが、数百万円単位で一括購入しないといけないなど、購入手数料を割り引いてもらう条件は厳しいです。
買う時だけの手数料が数%だから、たいしたことないんじゃないの?って思うかもしれませんが、そこが大きな落とし穴です。
購入手数料が有料・無料のファンドで投資効率を比較してみましょう。
手数料によって投資効率に大きな差がでる!
例えば、同じ資産クラスに投資するファンドで、購入手数料が無料のものと有料のもの(購入手数料3%)があったとします。
売却に関しては両ファンドとも無料、100万円購入して、数年後に150万円で売却したと仮定します。
無料ファンドならば、150万円‐100万円=50万円の利益
有料ファンドならば、150万円‐(100万円+100万円*3%)=47万円の利益
100万円分のファンドを買うと3%の手数料で30,000円もマイナスになるんだね!
投資信託の平均利回りは、『投資信託の利回りとは?平均値をご紹介!』で紹介したように1年間で5%程度の利益が期待できます。
年間で投資総額の5%程度の利益を期待しての投資なのに、購入毎に3%も手数料を取られていたら、投資効率はかなり悪くなります。
まして、利回りがマイナスになったりすると、プラスになるどころか損失が膨らむ可能性があります。
なるべくノーロードの投資信託を選ぶことで投資効率はアップするってことですね!
そうだね!どうしても安かろう悪かろうって思うかもしれないけど、投資信託の手数料に関しては安くて問題になることはないからね!
投資信託は購入時以外にも手数料がかかるからそれにも注目して選ぶと良いですよ!
投資信託では購入手数料以外にも手数料が発生する!
投資信託でかかる手数料は次の3つです。
- 購入手数料(販売手数料)
- 信託報酬料(維持手数料)
- 信託財産留保額(売却手数料)
それぞれを簡単に紹介していきます。
購入手数料
購入手数料は、投資信託を買う時に発生するものです。
一括で投資する金額によって、手数料が安くなるファンドがあります。
購入手数料が無料のファンドはノーロードと呼ぶことは紹介してきた通りですが、証券会社や銀行によっては同じファンドであっても有料だったりノーロード(無料)のこともあります。
買いたいファンドの購入手数料が無料の金融機関をチェックしておくことは大切だね!
信託報酬料
信託報酬は簡単に言うと維持手数料です。持っているだけで手数料が発生します。
どういう手数料かと言うと、投資信託で投資家(あなた)からファンドマネージャー(投資信託の運営者)にお金を預けて株や債券などで運用してもらうためのものです。
ファンドによって差がありますが0.15%~2.5%程度です。インデックスファンドであれば0.5%以下が多いです。
購入手数料のように無料のものはありませし、どこの金融機関で購入しても信託報酬料は同じです。
信託財産留保額
信託財産留保額は売却手数料のことを指します。
投資の世界では買うにも売るにもお金がかかります。
信託財産留保額はインデックスファンドの場合は無料の場合が多いですが、アクティブファンドでは有料のものが多いです。
その割合もファンドによってバラバラですが、無料~0.5%程度のものが多いです。
これらのように、投資信託には購入手数料だけでなく、維持手数料、売却手数料が発生します。
以前の記事で投資信託にかかる手数料について詳しく紹介しています。実質コスト(隠れコスト)にも触れているので興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
⇒投資信託にかかる手数料の目安は?運用成績を少しでもあげるために
購入手数料と売却手数料が無料で維持手数料は安い低コストのものを選ぶことが理想的です!
ノーロードに関するQ&A
ノーロード投資信託のメリット・デメリット
ノーロード投資信託のメリット・デメリットってあるんですか?
メリットはあるけど、デメリットは特にないよ!
ノーロード投信のメリットは言わずもがな、購入手数料が無料であることです。
対して、デメリットですが特に思いつきません。
強いて言うなら、ノーロードを意識しすぎて、購入手数料が有料の優秀なファンドを見落としてしまう可能性があるくらいですかね・・?
手数料が安いインデックスファンド
購入手数料が無料で、信託報酬料・信託財産留保額が安いインデックスファンドってどこが有名ですか?
インデックスファンドなら金融庁の所定の条件を満たしたつみたてNISAで取扱いがあるものが参考になると思います。
『つみたてNISAの手数料を比較!一覧にして紹介するよ』
各資産クラス別の主要なインデックスファンドの比較を参考にするといいですよ!
積立てをして、10年、20年と資産運用を考えるなら少しの手数料の差がパフォーマンスに大きく影響するので安いインデックスファンドが断然おすすめです。
エリコ先生が言ってたつみたてNISAで投資できるインデックスファンドを参考に選んでみるといいですよ!
今日の授業を動画で復習
まとめ
- ノーロードとは購入手数料が無料のこと
- 手数料が高いと投資効率が悪くなる
- 購入手数料以外にも維持手数料・売却手数料もある
- ノーロードのデメリットはない
投資信託で資産運用を成功させる大きな要因の1つが手数料です!
基本的には同じ資産クラスに投資するインデックスファンドであれば運用成績は大きく変わらないので、手数料が安ければ安いほど良いです。
インデックスファンド選びにおいては投資する資産クラスが決まれば、安い手数料のものを選ぶことがポイントになります。
今回紹介したノーロードの投資信託も活用して長期を見据えた資産運用を行っていきましょう!