つみたてNISAって銘柄変更できるのかな?
簡単にできますよ!でも、注意が必要です!
2018年から始まったつみたてNISAですが、運用できるファンドが増えたり、信託報酬料の改定などがあって銘柄変更したくなる事ってありますよね。
今現在、銘柄変更の予定はなくても今後20年間でそうしたくなるタイミングはあるはずです。
そうした時のために、つみたてNISAの銘柄変更について勉強しておきましょう!
今日の授業はつみたてNISAでの銘柄変更についてです!
- つみたてNISAは銘柄変更できるのか?
- どうやって銘柄変更するのか?
- 銘柄変更の注意点
- どういう時に銘柄変更すべきか?
- 銘柄変更するならどんなファンド?
では、銘柄変更できるかどうかから紹介していくね!
つみたてNISAは銘柄変更できるのか?
つみたてNISAでも銘柄変更はできます!
いつでも簡単にできるので、銘柄変更したいファンドがあれば変えられます。
ただし、確定拠出年金と違ってスイッチングに関しては無理なので、NISAの非課税枠を消費せずにこれまで保有してきたファンドを売却して新しいものには変更できません。
スイッチングできないってどういう意味?イマイチよく分からないです。
NISAでスイッチングができないとどうなる?
そもそもスイッチングとは、確定拠出年金(iDeCoなど)で既存のファンドを売って、そのお金で新しいものに銘柄変更することです。
つみたてNISAは年間40万円までの買い付けたファンドの利益が非課税になる制度です。
つまり、既存のファンドを売って新しいものに銘柄変更するスイッチングは、年間に使える貴重な非課税枠を消費してしまうことになります。
つみたてNISAで銘柄変更するなら売却せずに今後積立てるファンドを変更しようってことだね!
そうですよ!売却しもて良いですが、非課税枠がもったいないですからね!
でも、銘柄変更ってどうやるのかな?
どうやって銘柄変更するのか?
銘柄変更のやり方はとても簡単です。
- 証券口座にログイン
- つみたてNISAの積立て設定銘柄を解除
- 新しいファンドを選んで積立設定
要するに、これまでの銘柄の積立設定を解除して、新しいファンドの積立設定をすればOKです!
最後にきっちり年間積立予定額が40万円になっているか確認しておきましょう!
もし、40万円未満であれば、非課税枠を残してしまうことになるので勿体無いです。
年度の途中であってもつみたてNISAの非課税枠はキッチリ使い切ることができます。どうやってやるかは下記の記事を参考にしてみてくだしさい。
⇒つみたてNISAで40万枠を使い切る!積立が間に合わなくても大丈夫
結構簡単にできそうですね!
そうですね!でも、注意しなきゃいけないこともあるんですよ!
銘柄変更時の注意点
最初の方でもお伝えしましたが、銘柄変更をする時は、これまで積立ててきたファンドを売却せずに今後積立てるファンドの変更を行いましょう!
(※もちろん、これまで積立てきたファンドを何らかの理由で売却したいというのであれば話は別です。)
売却して新しいファンドに積立てしまうと、これまで使ってきた年間40万円の貴重な非課税枠が無駄になってしまいます。
銘柄を売却すると非課税枠がもったいないんだね!
先生ならどういう時に銘柄変更しますか?
どういう時に銘柄変更すべきか?
私であればつみたてNISAの銘柄変更をするタイミングは次の通りです。
- 信託報酬料が安いファンドに乗り換えたい時
- ポートフォリのリバランスを行いたい時
こんな時には積立するファンドを変更しようかと思います。
具体的にはどういう時ですか?
①信託報酬料が安いファンドに乗り換えたい時
特にインデックス投資をしている方であれば、下記のような資産クラスに分散投資しているケースも多いと思います。
この中で、もし日本株に投資するインデックスファンドで信託報酬が安い所が出たら、乗り換えたくなりますよね?
こういう場合には乗り換えを検討しても良いと思います。
2018年6月時点で、私自身は『eMAXIS Slimシリーズ』が各資産クラス内で信託報酬料が最安値圏にあるので変更しようかどうか悩んでいます。
アクティブファンドのひふみ投信など、運用パフォーマンスが良いものを狙っている方で、より良いファンドに乗り換えたい場合も同じような考え方です。
②ポートフォリオのリバランスを行いたい時
つみたてNISAでは制度の性質上、リバランスをするのがやっかいです。
本来であれば、上図のように膨らみすぎた資産クラスのファンドを売って、少ない所を買い足すのですが、そうしてしまうとNISAの非課税枠を無駄にすることになります。
ですので、NISAでは『ノーセルリバランス』という通常とは少し違った手法でリバランスを行います。
ノーセルリバランスとは?
保有割合が高いファンドの積立てをストップし、低いファンドに割り振ります。
そうすることで、少し時間はかかりますが保有中のファンドを売却せずに目標の資産配分比率に近づけることができます。
つみたてNISAでも状況に合わせて銘柄変更しなきゃですね!
その場合は何度も言うけど、売却しないことがコツだね!
もし銘柄変更するならどんなファンドがいいのかな?
銘柄変更するならどんなファンド?
私が2018年6月時点で私が積立ているのは『楽天・全世界株式インデックス・ファンド(通称:楽天VT)』です。
(※2018年末頃からはほぼ同じポートフォリオで構成できて信託報酬料が安い『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』、『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』に9:1の比率で投資するようにしています)
私自身は『外国債券不要論者』なので、長期資産運用は世界中の株だけへの投資で良いと思っています。
投資信託は分散投資が基本とされていますが、なぜ、外国債券は不要なのか?外国債券不要論とは何か?こうした内容を下記の記事でまとめていますので、気になった方は参考にしてみてください。
⇒投資信託に債券は不要?外国債券不要論について
このような考え方のため、バランスよく全世界の株式に投資する楽天VTは理想だったのですが、eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)やeMAXIS Slim先進国株式インデックスなどの『eMAXIS Slimシリーズ』の方が信託報酬が安いので現在乗り換えています。
単純に信託報酬だけを見れば安いのですが、隠れコスト(実質コスト)と言われる所まで考えると分からないで運用報告書をよく見てから考えたいと思っています。
隠れコスト(実質コスト)は投資信託の真の信託報酬料の事で、運用報告書にその値が記載されています。詳しい内容は下記の記事をご参照ください。
⇒投資信託にかかる手数料の目安は?運用成績を少しでもあげるために
やっぱりコスト最優先ですね!
今度銘柄変更やってみよ!
まとめ
- つみたてNISAでも銘柄変更はできる
- 銘柄変更の時は売却しないことがコツ
つみたてNISAで銘柄変更が可能かどうかを紹介してきました。
40万円と限りある非課税枠を効率よく使うためには、銘柄変更時にこれまで積立ててきたファンドを売却するのはもったいないです。
銘柄変更はしっかり考えてから行いましょう!