投資信託っていつまで保有するのがベストなんですか?
ケースによってマチマチだけど、短期売買はしない方が良いと思いますよ!
投資信託を始めてみたものの、いつまで続ければ良いのか気になりますよね。
エリコ先生が言うように、短期売買はせずに長期保有が良いとは聞くけど、今の時点でかなり利益が出ていれば、『ひょっとして売り時なんじゃないの?』って思うかもしれません。
どのような状況下においても投資信託の適切な保有期間がたった1つあると私は思っています。
今日の授業は投資信託の保有期間について紹介します!
- 投資信託をする期間はどのくらいがベスト?
- 世間一般の平均保有期間はどのくらいか?
- 長期保有に適したファンドは何か?
- 保有期間が決められたファンドに注意
今日の授業がいつまで投資信託を続ければ良いのかの参考になれば幸いです。
投資信託をする期間はどのくらいがベスト?
投資信託を保有するベストの期間は何年間かというのは人によって様々です。
5年という方もいれば、50年という方だっていると思います。
なんで人よってベストの保有期間が違うの?
一番の理由は目標金額が違うからです!
投資信託にしても、他の資産運用にしても大事なことは投資を始める前に目標金額と期間を設定することです。
このブログ内でも『いつまでに』、『いくら欲しい』という目標設定の重要性は記事内で多く紹介してきました。
元金が100万円の方が1000万円欲しいとすれば、『投資信託の利回りとは?平均値をご紹介!』で紹介した5%の利回りで運用すれば約46年間必要になります。
一方で、同じく元金100万円の方が2倍の200万円にしたいというのであれば、利回り5%で計算すれば約14年間となります。
こうした事から、目標金額に到達するまでがその人にとってのベスト期間と言えると思います。
ブログ内で投資信託を始める前の心構えとして、目標金額や目標期間の設定方法について紹介しています。目標の無い投資は投機(ギャンブル)と大差ないと思っています。必ず目標設定はすべきです。
⇒インデックスファンドで積立投資!始め方から売り方の7STEP
要するに目標金額に達するまで保有しようって事です!
NISAとかiDeCoだと保有できる期間が決まってますけど、その場合はどうしたら良いんですか?
NISAやiDeCoの場合の保有期間
NISA・つみたてNISA・ジュニアNISA・iDeCo、これらはその口座内で投資できる期間が決まっています。
それぞれの保有期間は次の通りです。
NISA:2023年までの5年間(2027年までロールオーバー(繰越)可能)
つみたてNISA:2037年までの20年間(ロールオーバー不可)
ジュニアNISA:2023年までの5年間(子供が18歳になるまで払出不可、ロールオーバー可能)
iDeCo:70歳まで保有可能
このように口座の種類によって保有できる期間が異なります。
目標金額のために投資期間を長く設定している方であれば、投資信託を始めた時期によってはNISAやiDeCoで運用できないケースもあります。
その場合は、税制面での恩恵は受けられませんが一般口座・特定口座で運用するしかありません。
口座が変わっても目標金額まで投資し続けるということがよく分かりました!
そうは言うけど、実際はみんなどのくらい保有しているものなんですか?
世間一般の平均保有期間はどのくらいか?
目標金額に達するまで投資信託を保有しましょうと伝えましたが、実際にはそんなに長く投資している方はいません。
過去の統計から、投資信託の平均保有期間がどれくらいかを紹介します。
2006年から2015年までの各国における投資信託の保有期間の統計データです。
黒い太線の日本のデータを見ると、長くても4年半程度、短ければ2年を切っています。
対象期間の保有期間の平均値を見ると、2.8年程度ということが伺えます。
多くの人が3年ほどで投資信託を売却してるんですね!
そうですね!でも、実際の保有期間とは少し違うんじゃないかな?って思っています。
実際の保有期間について
投資信託を売却する理由の1つにファンドの乗り換えがあろうかと思います。
投資信託の場合、同じ金融商品に投資するファンドでも信託報酬料(手数料)が安いファンドが年々登場しています。
手数料は安ければ安いほど良いので、乗り換えをする方もおられると思います。
乗り換えする場合は、一度売却してから新規で購入することになるので平均保有期間に影響してきます。
つまり、乗り換えの人も考えると平均保有期間はもう少し長くなりそうですね!
そうだね!でも、平均値はあくまで参考程度にして自分の目標金額達成までを保有期間にすべきだと思いますよ!
キリコ先生は長期間保有するならどんなファンドが良いと思いますか?
長期保有に適したファンドは何か?
長期保有に適したファンドはズバリ『インデックスファンド』です。(当ブログ内で何度も言ってるのでお馴染みですよね。)
インデックスファンドが長期保有に適している理由は次の通りです。
- 長期間で見てアクティブファンドよりも優れたファンドが多い
- 伸び続ける世界経済の成長に沿って年平均で約5%の利回りが期待できる
- インデックスファンドは信託報酬料が安いので手数料負けする可能性が低くなる
投資信託には『インデックスファンド』と『アクティブファンド』の2種類があり、上記のような理由から前者の方が長期保有に適していると思っています。
詳しくは『投資信託はインデックスファンドで積立てよう!その理由は?』をご参照ください。
具体的にどこのファンドがおすすめなのかは、このブログを読んでいる時期によって様々かと思いますが、2018年10月14日時点は『eMAXIS Slimシリーズ』が信託報酬料が最安値でおすすめです。
シリーズ内の様々な資産クラスのファンドに分散投資すれば比較的手堅い運用ができるかと思います。現時点で私も運用しています。
複数のファンドでの運用管理が面倒だと言う方は『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本株)』1本でも差し支えないと思います。
こちらも信託報酬が安いのが特徴です。
私個人のおすすめを少し紹介しましたが、新しいファンドがどんどん出ていますので、自分自信でチェックしていきましょう!
いま現時点でのおすすめのインデックスファンドを探すなら、まずは『投資信託は運用実績で比較しよう!ファンドの絞り込み方を紹介するよ』を参考にして、ベストな投資先を見つけてみてください。
保有期間が決められたファンドに注意
ここまでで、投資信託は目標金額に達するまで保有すること、投資先はインデックスファンドがおすすめであることを紹介してきました。
しかしながら、投資信託には償還期間というものがあって、投資できる期間が決まっているファンドがあります。
このファンドで20年投資しよう!と思っていても、償還期間が残り1年しかなければ無理な話になります。
インデックスファンドの多くは償還期間は無期限ですので、あまり気にしなくても良いですが念のため投資前に確認だけはしておいた方が良いですよ!
今日の授業を動画で復習
まとめ
- 投資信託は目標金額達成まで保有しよう!
- 世間一般の投資信託の保有期間は約3年
- 長期保有にはインデックスファンドがおすすめ
投資信託を保有するベストな期間について紹介してきました。
平均保有期間は3年程度というデータがありますが、少し儲かったり、損したりで売買をしていては投資はうまくいきません。
口酸っぱく言いますが、『いつまでに』、『いくら欲しい』これを明確にしてから投資を始めましょう!
既に始めている方でも、今から設定しても遅くありませんよ!