つみたてNISAで積立てたファンドっていつ頃売ったら良いんですか?
積立投資の売り時は大きく分けて4つあると考えています!
つみたてNISAなどで積立投資を検討している方は売り時も気になるポイントの1つかと思います。
できるだけ高く売りたい!でも、そんなタイミングなんて分からない!
これはプロの方でも同様だと思います。(それが分かっていれば100%儲かりますからね。)
では、どういうタイミングで売ったら良いのかを考えていきましょう!
今日の授業は積立投資してきたファンドをいつ売るかについてです。
- 積立投資をしたファンドをいつ売るべきか?
- 売却した後はどうすべきか?
それでは売り時について私の考えを紹介していきますね!
積立投資をしたファンドの売り時
2018年から始まったつみたてNISAですが、運用できるファンドの多くがインデックスファンドです。
ですので、今回は投資信託のインデックスファンドで積立投資をした場合の売り時について考えいこうと思います。
私が考える売り時は主に4つあります。
- 目標金額達成時
- お金が必要になった時
- ファンドの運用方針が変更になった時
- リバランスしたい時
あれ?チャートとか世界経済の動きを見て売ったりしないんだね!
最初にも言った通り将来の値動きはプロでも分からないから売るタイミングを見計らうっていうのはしないよ!
それでは積立投資をしてきたファンドの売り時について1つずつ詳しく紹介していきます。
①目標金額達成時
私が考える1番の売り時は『目標金額に達した時』です。これはつみたてNISAやインデックス投資に関する様々な書籍等でも言われています。
なぜ『目標金額に達した時』が売り時かと言うと、ご存知の通り投資信託は元本保証のあるファンドはなくマイナスになる可能性があります。
目標金額に達した時点で売却しないと、せっかくこれまで積立ててきた大切なお金をマイナスにする危険にさらしたままになってしまいます。
せっかく目標金額に達したのに欲張って運用継続をして、リーマンショック、バブル崩壊なんて来た日には目も当てられない事になります。
ですので1番良い売り時(やめ時)というのは、『目標金額に達した時』だと思っています。
ブログ内で何度もお伝えしていますが、投資信託を始める上で1番大切な事は『いつまでに』、『いくら欲しい』といった目標を決めてから、それを達成するための利回りを計算して、それに見合う複数のファンドを選ぶのが良いと思っています。
積立投資を始める前の方は、まず目標設定をしてはいかがでしょうか。(既に始めている方でも目標設定をしておいて損はないと思います。)
下記の記事で具体的にどうやって目標設定をしていくのかを紹介していますので気になった方は参考にしてみてください。
⇒インデックスファンドで積立投資!始め方から売り方の7STEP
②お金が必要になった時
目標設定に達した時が1番の売り時とお伝えしましたが、やむを得ない事情でお金が必要になる事もあろうかと思います。
そうした場合も売り時の1つと考えます。
その時は全額売らずに必要な金額だけを売るのがコツです!
でもさ、つみたてNISAで売った場合はいつの年度に投資した分が売れることになるの?
非課税で運用できる期間を考えるとできれば最近投資した分は売りたくないですよね・・・。
それはあまり心配しなくて良いと思いますよ!
図のように『先入先出法』と言ってNISAで運用したファンドを売る場合は、取得したものから順に解約していくことになります。
ですので、一部売却する場合は残ったファンドの積立て分は非課税運用期間が長いものになります。
③ファンドの運用方針が変更になった時
私の場合、ファンドの運用方針が変わっても売却を考えます。
許容できる範囲での変更なら良いのですが、極端な話をすると『日本株に投資します!』と言ってたファンドが『先進国の債券に投資していた』となれば変更確定です。(まぁ、そんなことないと思いますが。)
ところで、積立投資でファンドを選ぶ際に資産配分は重要視しています。
私の場合は目標利回りに沿って、上図のどの地域のどの金融商品に投資するかを決めて積立投資をしています。
さっきの極端な例のように投資していたファンドの対象地域や金融商品が変更になったり、運用報告書でそれらが思っていたのと違えば売却を検討します。
また、ファンドの純資産の推移も気にしたい所です。
極端に資金が流出しているファンドがあれば運用継続が困難になる可能性があるので、その場合は売却もしくは積立変更を検討します。
また、同じ資産クラスで運用手数料が安いファンドが出たら売却して乗り換えを検討します。
NISA口座で乗り換えする場合は売却して購入すると、貴重な非課税枠を削ってしまうので古いファンドの積立を止めて、新しいファンドに乗り換える方が良いと思います。
④リバランスしたい時
目標配分に沿ったポートフォリオを長年運用しているとその比率は必ず崩れてきます。
目標通りの資産配分にしてやることを『リバランス』と言います。
定期的にポートフォリオの確認をして、目標よりも割合が高いファンドを売って、低いファンドを買い付けます。そうすることで、目標通りの資産配分となって期待利回りに沿った運用ができます。
つみたてNISAの場合は売却すると貴重な投資可能枠が減ってしまうのでリバランス目的で売却しない方が良いと思います。
つみたてNISAでリバランスはどうしたらいいんですか?
さっき紹介した手数料が安いファンドへの乗り換えと同じで、保有割合が高いファンドの積立を止めて、低いファンドの積立額を増やすと良いですよ!
売却後はどうすべきか?
目標金額まで貯まって、めでたく売却できたとしても余剰金があれば投資したくなりますよね?
私自身はまだ目標金額まで達していないですが、その時点で一定の収入があったり余力があるのであれば次の目標を立てて運用を再開します。
目標金額までまだまだ先の話なので、当面は老後の生活資金を貯めることに専念して、ゴールが見えてきたら検討しようと思っています。
一度売却したから投資を辞めるってわけではないってことですね!
今日の授業を動画で復習
まとめ
- 積立投資の1番の売り時は目標金額に達したとき
- NISA口座ではなるべく売却せずに積立をやめるなどを考慮
- 目標金額に達したら次の目標を立てて運用を再開するのもアリ
余剰金を黙々と積み立てる積立投資は目標設定をしておかないと終わりが見えてこなくなります。
本来は投資を始める前に目標を決めることが理想ですが、現在運用中の方でも今から目標設定をしてそれに沿ったポートフォリオを考えなおしても遅くありません。
目標なき投資はギャンブルと同じだと思います!まずは目標設定をしてそれに沿ったポートフォリオを組んでお互い運用を頑張りましょうね!