悩

コツコツお金が貯まって300万円も貯金できたよ!勉強して投資信託の事も分かってきたから、そろそろ始めようと思うんだけど、これって一括投資した方が良いのかな?それともドルコスト平均法を考えて分割投資した方が良いのかな?あと、株価が上がってきてるけど投資タイミングとして始めて良い時期なのかな?

困

初めての投資信託だと一括投資をするのは勇気がいるし、投資タイミングも気になっちゃうよね。

投資信託の勉強をして、コツコツと貯めてきたお金で、いざ運用を始めようとした時に一括投資するのか?それとも分割投資するのか悩む所ですよね。

それに、投資をするタイミングも株価が高い時は高値掴みしそうですし、低い時だと更に安値を更新しそうで今は始めどきなのか怖くなるものです。

とは言っても、いつかは始めたいと思っている・・・。一体どうすれば良いんだ!!そんな方は割と多いのではないでしょうか。

笑

今日はまとまった資金の投資方法やタイミングについて紹介します。

  • まとまったお金は一括投資?分割投資?
  • どのタイミングから運用を開始すべきか?

これから投資信託を始めようとする方のひと押しになれば幸いです。

※決して投資を煽ったり推奨しているわけではなく、まとまったお金を一括投資するか分割投資するか参考程度に御覧ください。また、運用は自己責任でお願い致します。



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まとまったお金は一括投資?分割投資?

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投資信託でまとまったお金を運用するなら、一括投資するのか、それとも資金を分割してドルコスト平均法と呼ばれる定期的な積立投資が良いのか悩ましい所です。

まずは、両者の特徴を見ていきましょう。

◆一括投資と分割投資(積立投資)の特徴

【一括投資】
名前の通り、運用開始時から余裕資金を最初から全額投資します。運用開始後に株価等が右肩上がりに推移すれば分割投資よりもスタート資金が多いため大きなリターンを得られます。一方で、運用開始後に株価等が右肩下がりになれば、逆の結果になります。つまり、投資初期の値動きが大きく、ダウントレンドに弱く、上昇トレンドに強いです。

【分割投資】
まとまったお金があっても、一括投資せずに分割してドルコスト平均法で定額を積立てていく運用スタイルです。一括投資よりもスタート資金が少ないため、長期で見た場合、運用序盤での株価等の値動きはあまり影響がありません。株価等が右肩下がりになれば、安いところでコツコツ買えますが、右肩上がりの場合は一括投資と比べて利益を得る機会損失になります。つまり、投資初期の値動きが小さく、一括投資と比べてダウントレンドに強い分、上昇トレンドには弱いです。


一括投資と分割投資にはこのような特徴が考えられます。

安心感が高いのは分割投資のように思えますが、私としては、まとまったお金がある場合、分割投資よりも一括投資の方が良いと思っています。

笑

一括投資が良いと思う理由をこれから紹介していきまね!

なぜ一括投資の方が良いのか?

一括投資が良いと思う理由は大きく分けて3つあります。

◆一括投資が良いと思う理由

  1. 長期で見た場合、株価は右肩上がりなので一括投資でないと利益を得る機会損失になる
  2. 相場は読めないので分割投資がリスク回避になるとは限らない
  3. 売買タイミングは資産運用の結果に大きな影響を与えない

①は株価が右肩上がりになることが前提だとすれば、早い時期に沢山のお金を投資した方が運用効率が上がることを指しています。

②は今後の相場がダウントレンドなら分割投資はリスク回避になりますが、アップトレンドなら利益を得る機会損失になってしまいます。

③は後で紹介しますが、運用する上で1番重要なのは売買のタイミングでなくアセットアロケーションなので、そこを気にしましょう!というものです。

これら3点の根拠を紹介していきます。



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①一括投資しないと利益を得る機会損失になる

株価は基本的には右肩上がりで推移するものと考えられています。

◆1ドルを米国市場で運用した場合の約200年の推移

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こちらは株式で有名なジェレミー・シーゲル教授がアメリカの市場に1ドルを約200年間運用した場合、各資産クラスにおいてどのような推移したかを見たものです。

投資信託の本で初心者向けは?コレさえ読んどけばOK!』で紹介した敗者のゲームという書籍でも紹介されています。

見て頂くとSTOCKS(株)は、上げ下げしながらも、ずっと右肩上がりに推移しています。

購入するタイミングによっては、マイナスになることもありますが、10年以上の長期運用することで結果的にはプラスに推移すると考えられます。

あくまで過去の推移なので、今後どうなるかはわかりませんし、米国市場での話なので他国の結果はわかりません。

ただ、世界経済は緩やかに上昇を続けている事を考えると、データがないので確証はないですが他国の株式においても同様ではないかと考えています。

この事を考えると、少しでも早く運用をスタートしないと利益を得る機会損失になるとも見て取れます。

驚

一括投資は積立投資と比べて初期投資額が大きいから、今後の株価が右肩上がりに推移すると考えるなら一括投資の方が大きなリターンの恩恵が受けられそうだね!

②相場は読めない

一括投資と分割投資を悩まれている方の多くは、『もし、一括投資をした翌日以降に株価が暴落したら大損するのでは?』という不安があろうかと思います。

その点、分割投資していれば長い目で見た場合、投資初期の値動きの影響は小さくなります。

では、なぜ大暴落する可能性のリスクを取ってまで一括投資が良いのかは、下記の図を参照ください。

◆アクティブファンドがインデックスに負けた割合(2018年)

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こちらはS&P500の指数で有名な、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが2018年末のデータとして公表した資料でアクティブファンドがインデックスに負けた割合を示しています。

インデックスファンドに負けた割合でなく、インデックスに負けた割合なので、アクティブファンドには信託報酬料が加味されているのでややアクティブファンドには不利なデータです。

ただ、信託報酬料が加味されてるとは言え、長期の10年で見るとアクティブファンドの大半がインデックスに負けています。

アクティブファンドと言えば、運用のプロであるファンドマネージャーが、ファンダメンタルズ分析(企業の業績データの分析など)やテクニカル分析(チャートの値動きの分析)などを駆使して株等を売買しています。

でも、その結果がコレなんです。アクティブファンドが悪いということを言いたいのではなく、投資のプロが売買タイミングとかを見て運用しても結局は市場平均に負けてしまう。

つまり、株価が上がってるから高値掴みしそう、下がってるから安値を更新しそうなんて、相場の予想はプロでも上手くできていないのに素人の個人投資家ができるわけがないと考えています。

もちろん、私も今後の株価の値動きなんて分かりません!

今後値上がるからハイリターンを狙って一括投資しよう!値下がっていくかもしれないからリスク回避で分割投資しよう!というのは理に適ってはいますが、こうした相場予想に基づく一括投資や分割投資の判断は、予想ができない相場の事を考えてもあまり意味がないと思います。

笑

プロでも相場の予想が難しいなら、相場の見通しで一括投資・分割投資を決めるようりも株価が右肩上がりになること前提で一括投資を選んだ方が良さそうですね!



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③資産運用の結果に売買タイミングの影響は少ない

②で紹介したように、相場を読んで一括投資・分割投資を判断する事は難しいです。

そもそも、資産運用の結果を左右する要因はご存知でしょうか。

ポートフォリオの運用成績を決める要因

Determinants of Portfolio Performance

◆表の解説

アセットアロケーションがどのくらい運用成績に影響を与えるのか3種類のパターンに分けています。
Table1(表1:左側)3種類の運用パターン
Ⅰ:インデックスファンドグループ(TOPIX、NYダウなど決まった銘柄を組入れたファンド)(≒アセットアロケーションが固定されたグループ)
Ⅱ:Ⅰのファンドで投資タイミングを判断して売買するグループ
Ⅲ:Ⅰのファンドで儲かりそうなファンドに投資比重を高めたグループ
Ⅳ:実際の運用成績

売買タイミングの影響=Ⅱ-Ⅰ
組入ファンドの影響=Ⅲ-Ⅰ

Table7(表7:右側)3種類の運用パターンが運用成績に与えた影響
Ⅰ:93.6%
Ⅱ:95.3%
Ⅲ:97.8%
Ⅳ:100.0%

つまり、アセットアロケーション(Ⅰ)だけで93.6%の影響があった。
売買タイミング(Ⅱ-Ⅰ)は95.3%‐93.6%=1.7%しか影響がない。
組入ファンド(Ⅲ-Ⅰ)は97.8%‐93.6%=4.2%しか影響がない。


売買タイミングを狙って買うということは、資金をコツコツ積立(分割投資)するものではなく、まとまったお金をドーンと運用(一括投資)することになろうかと思います。

実際には何度も売買が繰り返されるので、初期投資を一括にするか分割にするかの話ではないですが、それらも含めて、ここで言う売買タイミングの運用結果への影響は一括投資・分割投資として見たものに近いものがあると思います。

そう考えると、一括投資・分割投資の影響度は運用結果に大きな影響は与えないと言えるのではないかと思っています。

まとまった資金を一括投資・分割投資で比較したレポートではないですが、アセットアロケーションがいかに重要かがよく分かります。

笑

②の相場が読めないのと同じで、タイミングを見て一括投資・分割投資を選んでも運用結果に大きな影響はないって言えそうですね!

ここまでで、一括投資や分割投資について、一括投資の方が良いのではないという私の考えを紹介していきました。

続いて、運用を開始するのはいつからが良いかも考えてみます。



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どのタイミングから運用を開始すべきか

運用を始めるタイミングは、③で紹介した運用結果に売買タイミングはほとんど影響しないという点、①で紹介した運用が遅くなれば利益を得る機会損失になるという点を踏まえると今が始めどきと考えます。

たしかに、株価が年初来の高値(安値)更新!と言った情報を耳にすると、高値掴みしそう・・・。もっと値下がりして大損しそう・・・。なんて不安な気持ちが出てくると思います。

でも、これまでに紹介した一括投資が良いと思う3つの理由では、①早く運用をしないと利益を得る機会損失になる②相場は読めない③売買タイミングは運用結果にほぼ関係ない、これらの事を考えると、相場がどのような状況であっても、それを読む事はプロでも難しいので一括投資・分割投資の判断材料にしても意味がないですし、基本的に株価が右肩上がりになり続けるのであれば、今が一括投資で始めどきと言えるかと思います。

何よりも③で紹介したデータのように、運用結果は売買タイミングでもなく、組入れるファンドでもなく、アセットアロケーション(資産配分)が最重要ということでした。

よく書籍等で『運用を決める9割の要因はアセットアロケーションだ!』と言われているのは、こうしたデータからによるものだと思います。

そのために、一括投資・分割投資、投資タイミングで悩むよりも、目標金額達成のために初期投資額、毎月の積立額、運用期間から目標利回りを設定し、複数の資産クラスに長期分散積立投資をすることが重要かと思います。

★アセットアロケーションの決め方をもう一度おさらい
過去の記事で目標利回り等の設定、アセットアロケーションの決め方を紹介しています。運用を始める前にもう一度確認することをおすすめします。
つみたてNISAで分散投資するならどんな銘柄を組み合わせるべき?

怒

また、一括投資においても、その後の積立ては非常に重要だと思っています。

◆長期・積立・分散投資の効果

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こちらのデータでは、国内外の株・債券に10年以上長期分散積立投資をすることで、元本割れのリスクが減った事を示唆しています。

長期投資だけでなく、資産クラスの分散も重要ということが良く分かります。

こうした事から、一括投資を選ぶにしても、投資後の長期分散積立投資は重要だと思います!

★運用するなら長期分散積立投資を!
過去のデータで長期(10年以上)に渡って、長期分散積立投資をした場合、元本割れする確率が非常に低かったという報告があります。運用するなら長期で考えること、一時的な相場の上げ下げで一喜一憂せずに淡々と積立てることの重要性を改めて考えさせられます。
つみたてNISAが元本割れする確率は?始めようか迷ったら・・・

今日の授業を動画で復習

まとめ

★ココがポイント★

  • 一括投資か分割投資かを悩んだら一括投資が良い
  • 株価は基本的に右肩上がりなので一括投資しないと利益を得る機会損失の可能性アリ
  • プロでも難しいのに素人が相場の見通しで一括投資・分割投資の判断はできない
  • 一括投資・分割投資で悩むより、アセットアロケーションを熟考して長期分散積立投資

コツコツと貯めてきた、まとまったお金を一括投資するのは非常に勇気がいると思います。

ただし、これまでに紹介した内容を踏まえると、まとまったお金は一括投資の方がメリットがあると考えています。
(※繰り返しますが、一括投資後の積立投資は大切です!)

分割投資のメリットは実益ではなく、投資初期の頃は少額なので被害が出ても軽症ですむという安心感があることだと思います。

笑

一括投資の方がメリットはあると思っていますが、毎日株価が気になって夜も眠れない!大きく下がってしまった時に発狂してしまいそうだ!そんな風になりそうな方は分割投資の方が向いているのかもしれません。私の場合、まとまったお金の運用で実益を取るなら一括投資、気持ちのゆとりを取るなら分割投資と考えています。

ファイナンシャルプランナー&管理人 キリコ


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