悩

なんとなく開設したNISA口座だけど、後々になって勉強していくと、違う証券会社の方が使い勝手が良さそうだから変更したいんだよね・・・。

ポイント

変更手続きは割りと簡単だからすぐできるよ!でも、金融機関の変更手続きには色々な条件があるし、意外な落とし穴もあったりするのよ!

とりあえずNISA口座を開設したものの、自分が思っていた投資信託を扱っていなかったり、他の証券会社の方が手数料が安かったりと、金融機関を変更したいと思うタイミングがあると思います。

金融機関の変更はわりと簡単にできますが、変更してしまうことで意外な落とし穴にハマってしまうこともあります。

変更する際には、メリットとデメリットを良く理解してからするようにしましょう!

笑

今日の授業はNISA口座の金融機関変更に関して紹介するよ!

  • 金融機関変更の手続きの方法
  • 金融機関を変更するメリット・デメリット

まずは、変更手続きの手順から紹介するね!

金融機関変更の手続き方法

NISA口座の金融機関の変更は基本的に1年毎に可能で手続きはこんな感じで割りと簡単です!

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各手続きの詳細について、まずは変更前の金融機関に対しての手続きからご紹介していきます。

①金融商品取引業者等変更届出書を発送

今、NISA口座を開設している証券会社や銀行、郵便局などに金融機関を変更したい事を伝えます。

その際に、「口座を移管ですか?廃止ですか?」と聞かれるかもしれませんが、廃止ではなく移管するとお伝え下さい!

オンライン証券であれば、メールで問い合わせても良いですし、マイページなどから金融機関変更手続きが可能です。

NISA口座の金融機関を変更する際に、廃止ではなく移管をすることで、今の金融機関のNISA口座での株や投資信託を残したまま新しい金融機関で口座開設ができます。

無事に依頼が終わりましたら、「金融商品取引業者等変更届出書」というものが1週間内に郵送されてきます。

書類には住所や名前等を書いて返送すればOKです!

ポイント

本人確認書類が必要な場合は下記のもので対応可能です!

★主な本人確認書類

  • 運転免許書のコピー
  • マイナンバーカード(写真付き)のコピー
  • 健康保険証のコピー
  • パスポートのコピー
  • 印鑑証明書の原本
  • 住民票の移しの原本(マイナンバー記載分が必要なこともある)

②非課税管理勘定廃止通知書を発送

金融商品取引業者等変更届出書を返送したら、「非課税管理勘定廃止通知書」が送られてきます。
(口座廃止を依頼した場合は「非課税口座廃止通知書」が送られてきます。)

笑

金融機関にもよりますが、書類が到着してから大体1週間くらいで返送されると思います!

続いて、新しく変更する先の金融機関での手続きについてご紹介していきます。

③非課税口座開設届出書等を発送

新しい金融機関にNISA口座を作りたいことを伝えます。

伝える方法は、各証券会社や銀行等のホームページやコールセンターで対応してくれます。

オンライン証券であれば、証券会社のホームページで新規口座開設の手続きをすればOKです。

そうすると、数日内に「非課税口座開設届出書」が送られてきます。

笑

NISA口座の開設には、その金融機関で一般口座や特定口座がないとダメです。それらの口座開設ができていないなら、関連する必要書類も一緒に送られてきます!

④非課税口座開設届出書等を返送

非課税口座開設届出書等が手元に届いたら、名前や住所などを書いて、本人確認書類を添えて返送します。

本人確認書類は2種類必要な場合があります。(運転免許書と通知カードのコピーなど)

新しい金融機関に書類が届いたら、大体1~2週間ほどで手続きがされて、新しい金融機関でNISA口座が開設されます。

ポイント

これで手続きは完了です!①~④の手続きを合わせて、約1ヶ月ほどかかりますので、変更したい場合は早めに取り掛かりましょう!

手続きの流れはこんな感じですが、金融機関の変更には申請時期がありますので、いつでも手続きができるわけではありません!

金融機関変更の手続きをするタイミング

NISA口座の金融機関を変更するのはいつでも良いというわけではないです!

■金融機関変更のタイミング
変更期間:変更したい年の前年の10月1日~変更したい年の9月30日
(ただし、変更したい年度に前の金融機関でNISA口座を使用していないことが条件)

ちょっとややこしいかもしれないから、図解するね!

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こんな感じでNISA口座の変更期間が決まってます。

古い書籍等ではNISA口座の金融機関は変更できないと紹介されているものもあるかもしれませんが、2015年から変更可能になっています!

以上が、NISA口座の金融機関を変更する手続きの流れでした。

続いて、金融機関変更のメリットやデメリットを紹介していきます。

金融機関変更のメリット

今使用しているNISA口座が銀行や郵便局だと証券会社に変更するメリットは大きいです。

悩

なんで銀行や郵便局よりも証券会社の方が良いの?

困

銀行や郵便局だと投資信託は買えても株(ETF含む)が買えないんです。

★NISAを証券会社で口座開設するメリット
下記の記事でNISA口座を銀行と証券会社で開設するメリット・デメリットを紹介しています。個人的には手数料やファンドの取扱数の観点からネット証券が良いと思っています。
NISAは銀行と証券会社どっちで開設?答えは簡単です!
つみたてNISAは銀行と証券会社どっちがいいの?初心者は必見!

証券会社間の変更だったとしても、手数料や投資信託の取り扱いの数に差があります。

また、証券会社によってはIPOの投資もOKな所もあります。
(※『IPO株は儲かるの?ゼロから始めるIPO入門!』)

主な金融機関のそれぞれの特徴を表にまとめてみますね!

◆NISAに関する主な金融機関の特徴(※2017年5月12日時点)

国内株手数料 海外ETF 投信取扱い本数 IPO対応
SBI証券 売買無料 買付無料
売却は約定代金0.45%
2,449本
楽天証券 売買無料 買付無料
売却は1000株まで$25
1000株超は2セント/株
※2017年9月25日より
売却は約定代金0.45%
2,418本 ×
マネックス証券 売買無料 買付無料
売却は約定代金0.45%
994本
野村證券 有料
最大約定代金
1.404%
海外ETF投資不可 751本
みずほ銀行 購入不可 購入不可 228本 ×
郵便局 購入不可 購入不可 108本 ×

表を見て頂いたら一目瞭然!銀行や郵便局でNISA口座を開設するメリットが見当たりません!

証券会社の中でも、手数料や投資信託の取り扱い本数から楽天証券とSBI証券がかなり優良かと思われます。

★もっとNISA向けの金融機関を知りたい方へ
以前の記事でNISAの口座開設をするなら、どこの金融機関が良いのかをランキング形式で比較しています。色々な角度から金融機関毎の特徴をまとめているので自分に合ったものを探してみてください。
初心者のNISA口座のおすすめはどこ?投資信託するならココだ!

ポイント

これから投資しようとしている金融商品の手数料や取り扱い本数を比べて、メリットがありそうなら金融機関を変更するのが良さそうですね!


 
金融機関の変更をすることで、手数料が安くなったり、投資できるファンドの数が広がったりとメリットはたくさんありますが、その一方で、デメリットも存在します。

金融機関変更のデメリット

NISA口座の金融機関を変更した場合のデメリットはロールオーバーができないことです!

ロールオーバーとは、2016年に120万円を投資して、5年後の2020年末に150万円になったとすれば、そのまま150万円を2021年分として引き続き投資できます。
(※2018年から制度が変わり、ロールオーバー時に120万円上限が撤廃されました。)

上記の例だと金融機関を変更してしまうと、2021年からはNISA口座では運用できず、売却するか、一般口座・特定口座に移すしかありません。

困

短期売買を目的としてNISA口座を活用している方なら、大きな問題ではないかと思いますが、当ブログで推奨している長期投資を検討している方にはデメリットです。

ただし、つみたてNISAは元々ロールオーバーできない制度ですし、NISAは2023年までですので、2019年以降の運用に関してはどのみちロールオーバーできないので気にしなくて良いです。

あと、ジュニアNISAの場合は金融機関を変更する場合は口座を移管ではなく廃止しないといけません。(※2019年3月9日時点)

廃止することで、それまでに受け取った配当金や売買益が課税されてしまいます。(つまりNISAで運用した意味がなくなるということ。)

笑

変更するなら、よく調べてからの方が良さそうだね!

今日の授業を動画で復習

まとめ

★ココがポイント★

  • 金融機関変更の手続きは割りと簡単
  • 変更手続きには約1ヶ月かかる
  • 変更タイミングは前年10月1日~翌年9月30日まで
  • NISA口座はSBI証券か楽天証券がオススメ
  • 金融機関を変更するとロールオーバーできない!

NISA口座の変更は簡単ですが、ロールオーバーできないというデメリットがあります。

2019年からNISAを始める方には関係ないですが、それまでに運用されていた方は注意した方が良いと思います。

しかしながら、株をNISAでやりたい場合は、銀行や郵便局では株式の売買はできないので、証券会社に変更するしかありませんし、他の金融機関でないと投資できないファンドもあります。

NISA口座の変更は銀行から証券会社への変更もOKです。(もちろん、証券会社から銀行でも可能です。)

ポイント

ロールオーバーができないデメリットを踏まえて、手数料面や投資したいファンドがあるか等を天秤にかけてから金融機関の変更をするようにしましょう!