投資信託は分散投資が基本なんですよね?
配分はどんな感じで分散すればいいんだろ?
投資信託は分散投資が基本!そう聞いた方も多いはずです。
たしかに分散投資は基本ですが、私が考える分散投資は少し変わっています。
今日は一般的なことと私が考える分散投資の両方を紹介していきます!
- 一般的な分散投資の配分例
- 私オリジナルの配分例
それじゃ、分散投資についての授業をはじめるよ!
おすすめの資産配分は?
投資信託で利益を出すのに最も大事な要素はポートフォリオ(資産配分)だとされています。
将来の利益を形成するのに、ポートフォリオは90%も影響があるとされています。
一方で、注目されがちな売買のタイミング、購入方法(一括・積み立て)は10%程度しか影響がありません。
ですので、最初の資産配分をどうするかであなたの将来のお金が増えるかどうかは90%決まると言っても過言ではありません。
始めた段階で結果が決まってるようなものなんです!
ここからは、一般的なことと、私が考える資産配分について紹介していきます。(おすすめの資産配分は記事の中盤で紹介しています。)
一般的な資産配分
当ブログ内で何度か紹介していますが、投資信託で投資する主な資産クラスは次の9つです。
上記の株・債券・リート以外にも、コモディティと言って金(ゴールド)などに投資するファンドもあります。
一般的には日本・先進国・新興国の株と債券で運用して、コモディティやリートには投資しないことが多いです。
なぜコモディティやリートが投資対象から外れるのかというと、下図のように株とリート、債券とコモディティは値動きが似ているからです。
コモディティであれば、景気だけでなくその供給量や用途の需要によって価値が左右れます。
また、リートも同様に景気だけでなく、人口の増加(減少)によっても価値が左右れます。
その点、株や債券は景気が大きく反映されるので指標としても捉えやすいので、これらの運用が一般的です。
分散投資する対象の資産クラスは分かったけど、配分はどうするの?
おすすめの資産配分の割合
ここまでで、投資対象は、、、
- 日本株
- 日本債券
- 先進国株
- 先進国債券
- 新興国株
- 新興国債券
これら6つへの分散投資をすることが基本だと紹介しました。
分散投資と言っても、これらの6つの資産クラスに均等に投資するわけではありません。
配分を決める上で、次の設定が必要です。
- いつまでに:◯◯年後に
- いくら欲しい:◯◯万円欲しい
- 初期投資額:初期投資額は◯◯万円
- 毎月積立額:毎月◯万円を積立てる
これを決めると、利回り何%で運用する必要があるかが分かります。
その利回りを達成できるような資産配分を行うことがコツです。
これらが分かるように私がオリジナルで作ったエクセルシートがあるので良かったら参考にしてみて下さい。
他にも、下記のサイトで目標利回りだけなら計算はできます。
楽天証券‐積立かんたんシミュレーション
モーニングスター‐金融電卓
ここまでで、目標利回りが決まったのでおすすめの資産配分について紹介していきます。
おすすめの資産配分
投資対象とするファンドは全てインデックスファンドが前提でお話します。
というのも、目標利回りが分かって、その通りに運用するならアクティブファンドよりもインデックスファンドの方がし易いからです。
日経平均などの指数に沿った運用成績を目指すインデックスファンドと、それ以上を目指すアクティブファンドがあります。一見するとアクティブファンドの方が良さそうですが、実はそうではないです。両者の違いについては下記の記事で紹介しています。
⇒投資信託はインデックスファンドで積立てよう!その理由は?
インデックスファンドの場合、平均的な利回りは4%~6%ですので、その中央値である5%の配分を考えてみます。
その前に、配分を考える上で重要な点をまとめます。
- 目標利回りに近い資産配分にする
- 株と債券のみで検討する
- 各資産はなるべく均等に配分する
- 利回りが高くなりすぎたら債券比率を増やす
- 利回りが低くなりすぎたら株式の比率を増やす
このことを念頭に資産配分を考えるとこんな感じになりました。
これが利回り5%で回せるポートフォリオです。(厳密に言えば5.11%)
インデックスファンドへの投資(インデックス投資)をするならば、この配分を基本としてはいかがでしょうか。
あとは、自分が目標とする利回りによって5%よりも高ければ債券比率を下げて、株式比率をあげる。
5%よりも低ければその逆にするというのが良いと思います。
なるほど~!おすすめの資産配分がよく分かりました!!
ねぇねぇ!早く先生のオリジナルの配分教えてよ~!
キリコ先生オリジナルの資産配分
私が考えるオリジナルのポートフォリオでは債券への投資は行いません。
というのも、先進国の債券の価値は今後は上がりにくく、下がりやすいと考えているからです。
これを外国債券不要論と言います。
外国債券不要論とは?
外国債券不要論とは、自分の投資信託のポートフォリオの中に先進国債券がいらないという考えのことです。
その根拠を紹介します。
債券の価値は各国の金利に影響します。
金利が上がれば債券価値は下がり、逆だと上がります。
最近では2016年1月に日本がマイナス金利を導入(金利の引き下げ)を行ったことで、債券価値はグッと上昇しました。
一方で、アメリカが利上げを発表したことで、米国債の価値は下落しました。
このように債券の価格は金利によって大きく左右されます。
現時点で先進国の金利は軒並み低金利で、今後はこれ以上下がりにくい=債券価値は上がりにくいと考えています。
最近の各国の金利はこのようになっています。
■2017年9月時点の各国の金利
新興国に関しては金利が高く、先進国の金利は低いです。
こうした背景から、私は先進国の債券に投資価値はあまりないと思っています。
私オリジナルの資産配分例
外国債券不要論という観点から、先進国の債券は投資対象から外しています。
また、新興国債券、国内債券、リートなどに関しても理由があって投資対象から外しています。
つまり、株式にしか投資していないってことです!
ここで株式にしか投資しない理由を書くととっても長くなるので、気になる方は下記の記事を参考にしてみて下さい。
国内債券、新興国債券、リートを外した根拠や私の現在の投資スタイルに関して興味がある方は下記の記事を参考にしてみて下さい。
⇒投資信託|20代におすすめのファンドはたったの1本だけ!
⇒現在の投資状況と今後の投資方針(2017年11月)
その上で、現在の私の資産配分を紹介すると、、、
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』これ1本のみに積立しています。
これは、バンガードトータルワールドストックETF(通称:VT)というアメリカのETFにのみ投資するファンドです。
対象は全世界の株式で、対象地域は、、、
日本:先進国:新興国=1:8:1
大体こんな感じで投資され、6%程度の利回りが期待できます。
このファンド1つで、Apple、マイクロソフトなど超有名企業から、新興国の聞いたことが無いマイナーな会社の株まで全て網羅できます。
日本、先進国、新興国のそれぞれに投資するインデックスファンドもありますが、信託報酬料のコストを考えるとこのファンドに投資した方が安上がりです。
本当はVTに直接投資した方がコストはもっと抑えられるのですが、毎月定額で積立投資をしたいので、少額を毎回ドルに換金して投資することを考えると割高になります。
こうしたことから、私は『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』のみに積み立てています!
まとめ
- 分散投資は9つの資産クラスが代表的
- リート、コモディティには無理に分散投資しなくてよい
- 利回り4~6%を目標とした資産配分にする
- 外国債券不要論という考えがある
分散投資の基本的な考え方とおすすめ配分の紹介を行いました。
私オリジナルの考え方では少々偏った意見かもしれませんので、あくまで参考程度に!
兎にも角にも、投資信託の基本は分散投資であり、闇雲に買うのではなく目標利回りを定めてから行いましょう!