NISAで株をデイトレするのはダメ!って良く聞くけどデメリットしかないのかな?
長期投資派の私はNISAでデイトレは勿体無いと思うけど、全くダメってことはないと思ってるよ!
NISAで株をデイトレすることは良くないと一般的には言われています。
たしかに、NISAは短期売買よりも長期投資に向いている制度です。
私は長期投資派ですけど、NISAでデイトレするのは全くダメとは思っていません。
今日の授業はNISAでデイトレするとどうなるかを紹介します。
- NISAでデイトレするメリット・デメリット
- NISAでデイトレするならどんな株が良い?
それじゃ、早速授業スタート!
NISAでデイトレするメリット・デメリット
NISAでデイトレする時のメリット・デメリットを紹介する前に、制度の概要をおさらいするよ!
【NISA口座の種類】
NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAと3種類あるが、株の売買ができるのはNISAとジュニアNISAのみ
【年間投資限度枠】
NISA・・・120万円
ジュニアNISA・・・80万円
※株を年間で購入できる限度枠です。翌年になれば限度枠は復活します。
【売却益が非課税】
株で得た利益にかかる税金が非課税になる。(通常は利益に対して20.315%かかる)
【手数料】
口座開設費、維持費用はもちろん無料。証券会社によっては売買手数料まで無料の所もある。
【代金の引き出し】
NISAはいつでも株の売却代金を引き出せますが、ジュニアNISAは株の売買はできても、子供が18歳になるまでお金が引き出せない。
【NISA制度適用期間】
NISA、ジュニアNISAともに2023年まで(つみたてNISAは2037年まで)
【その他】
口座は一人一口座まで(複数の証券会社で口座開設できない)
損益通算、繰越控除ができない
信用取引ができない
デイトレに関連するNISA制度の特徴をおさらいしたけど、忘れてなかったかな?
えっ・・・?と、と、とにかくNISAでデイトレするメリットとデメリット教えてよ!
NISAでデイトレするメリット
NISAでデイトレするメリットは2つあります。
- 運用益が非課税になる。
- 売買手数料が無料の証券会社がある
メリット①:非課税制度について
デイトレで得た利益は全て非課税になります。
例えば、300円の株を1000株(30万円分)買って、350円で1000株(35万円分)全部売ったら5万円の利益がでます。
通常であれば、この5万円に対して20.315%の税金がかかるので、約1万円が差し引かれ手元に4万円程残る計算になります。
NISAは非課税制度なので、税金は発生しません。この場合なら、5万円全てが手元に残ります。
メリット②:売買手数料が無料になる証券会社
株の売買は通常であれば、数十円~数百円の手数料がかかります。これは、買う時も売る時にも発生するので、何度も取引すると結構バカにならない金額になります。
しかし、NISA口座での株の売買手数料は無料としている証券会社がいくつかあります。
※下記の証券会社は全てNISA・ジュニアNISAの売買手数料が無料
SBI証券
楽天証券
マネックス証券
松井証券
GMOクリニック証券
DMM.com証券
知っている方からすれば当然ですが、株の売買は証券会社でしか行えず、銀行ではできません。
既に銀行で作ってしまっている場合は、証券会社に口座変更する必要があります。(NISAは一人一口座しか作れないので、複数の証券会社や銀行で口座開設できません。)
過去の記事でNISA口座を違う金融機関へ変更する方法を紹介していますので、銀行で作ってしまっている方は参考にしてみてください。
⇒NISAの金融機関変更手続きについて!意外な落とし穴が!?
何回売買しても手数料無料で、運用益も非課税ってオトクですね!
でも、メリットばかりでもないんだよ!
NISAでデイトレするデメリット
NISAでデイトレするデメリットは2つ考えられます。
- 損益通算ができない
- 非課税枠を使い切りにくい
- 非課税の恩恵が少ない
デメリット:①損益通算ができない
NISA口座で損失が出た場合でも他の利益と損益通算ができません。
これは、NISA口座内だけの話ではなく、他の一般口座や特定口座とも損益通算できません。
デイトレで何回も売買をして、全ての取引で利益を出す勝率100%の方はまずいません。
勝った負けたを繰り返して、負け分を相殺して税金を抑えることもデイトレの特徴の1つだと思います。
この損益通算ができないことはデイトレーダーにとっては、大きなデメリットとなります。
過去の記事でNISAでの損益通算について詳しく紹介した記事がありますので、良かったら参考にしてみてください。
⇒NISAは損益通算できないから、運用はやめておくべきか?
デメリット②:非課税を使い切れない
NISAの非課税枠は年間120万円です。
非課税枠を使い切る義務はないのですが、せっかくある枠なので勿体無い感じになりますし、余った枠を翌年に持ち越すことはできません。
株を120万円分ピッタリで購入するのは難しいので、デイトレだけだと枠に余りがでると思います。
余った枠は投資信託だと、証券会社によっては100円以上から購入でき1円単位で調整できます。
『枠が残るのは何か勿体無いなぁ』と思う方は投資信託で使い切ると良いと思います。
デメリット③:非課税の恩恵が少ない
デイトレの場合は、利食いするタイミングを『株価が◯%を超えたら、〇〇円超えたら売ろう』などの自分でルールを決めて実践をしている方も多いと思います。
仮に3%超えたら売ろうと決めて、120万円分の株をピッタリ買えたとすれば、その時の利益は36,000円です。5%に設定していれば60,000円です。
この利益が非課税になる事は嬉しいのですが、長期投資家からすると120万円使って50,000円前後の利益というのは少ないです。
NISAは120万円分の株や投資信託を最大5年間保有することができます。
投資信託の平均利回り5%とすると、120万円投資したファンドを5年間保有し続ければ、約154万円になり、34万円の利益になる見込みがあります。
この点から、120万円という限られたら非課税枠をデイトレの少ない利益に当てるのは勿体無いと言えます。
ここまでで、NISAでデイトレする特徴を紹介してきましたが、次はどんな株が向いているのかを紹介します。
NISAでデイトレするのに向いている株
NISAでデイトレする上で気をつけたいのは、これまで紹介したデメリットをなるべく最小限に留めることです。
- 利益がでる見込みが高い株を狙う
- 120万円丁度を使い切れるような株を選ぶ
- 1日で高い利益がでる株を狙う
具体的にどんな株かというと、仕手株が良いかと思います。
(※仕手株・・・企業の業績に関係なく、投資機関が一気に株価を釣り上げる株のこと)
仕手株であれば、一日で高騰を狙うことができ、NISAの非課税のメリットを活かすことができます。(スイングトレードだと更に高い利益が狙えます。)
また、単元株価が低いものが多く、数万円から10万円台の資金で買うことができますので、120万円の限度枠内で調整しやすいです。
どんな株が仕手株になりやすいの?
仕手化する株の特徴をいくつか紹介すね!
このような特徴がある株が仕手化しやすいです。
具体的にどんな株かというと、2018年前半だとレカム、ニチダイ、杉村倉庫などが仕手株だと考えられます。
仕手株は『【最新版】超・短期売買で「仕手株投資」に勝つ!』や『仕手株でしっかり儲ける投資術』などの本で勉強したり、Twitterを活用して情報収集すると良いと思います。
まとめ
- NISAでデイトレするメリットは2つ(利益が非課税、売買手数料が無料の証券会社がある)
- デメリットは3つ(損益通算できない、非課税枠が余る可能性、非課税の恩恵が少ない)
- 仕手株だとNISAの特徴を活かしたデイトレが可能
今回紹介したように、NISAでデイトレするメリットはないとされていますが、全くないわけではありません。
一般的には貴重な非課税枠を少ない利益で使い切るのは勿体無いですし、損失が出てしまった場合、損益通算ができないのでオススメしていない方が多いと思います。
特に長期投資派の私からすると、この点は同意見です。
一般的に言われてるようにNISAでデイトレをするのは推奨できませんが、株や投資信託などの投資経験がなくNISAを全く活用することがない方であればデイトレでも良いので投資機会になれば良いのでないかと思います。