銀行で投資信託をするメリットってどんなのがありますか?
人によるだろうけど、私はメリットを全く感じませんね。
投資信託を銀行で運用している方は多いと思います。
ですが、ブログや書籍では銀行よりも証券会社で運用しましょうというのが一般的です。
私自身も銀行で投資信託をするメリットは全く感じていませんが、人によってはそうでないとも思っています。
今日の授業は銀行で投資信託をするメリットとどんな人におすすめなのかを紹介します。
銀行で投資信託をするメリット・デメリット
投資信託は銀行か証券会社かのどちらかで運用するのが一般的です。
証券会社はネットの普及によりオンラインの証券会社がドンドン伸びてきています。
ここでは、対面取引ができる銀行とオンライン証券と比較した場合のメリット・デメリットを紹介していきます。
銀行で投資信託をするメリット
- 証券会社よりも銀行の方が敷居が低い
- 預金と投資を一箇所にまとめられる
- 店頭でアドバイスをもらえる
銀行で投資信託をするメリットとしてはこれらがあると考えられます。
それぞれのメリットをもう少し詳しく紹介していきます。
①証券会社よりも銀行の方が敷居が低い
個人的なイメージになってしまうのですが、多くの方にとって銀行は馴染み深いものの、証券会社というのはそうではない印象があります。
証券会社は銀行と比べて店舗数が少なく、市街地中心にあり、株価の掲示板などがディスプレイに置いてあって、投資経験豊富な人でないと入りづらいような印象を受けます。
ましてやオンライン証券となると、実店舗がないものですから余計に取っ掛かりにくいと感じると思います。
それに対して銀行は三井住友やUFJなどの大手の都市銀行だけでなく、地域密着型の地銀の店舗が各地域にあります。
恐らく、あなたのお住まいの近所にも地銀の店舗が車で15分も走ればどこかにあるのではないでしょうか。
日頃から給料を銀行のATMで出し入れしたり、窓口で振込などをした経験は一度はあるはずです。
自分の利用経験則から銀行の方が馴染み深く、行きやすい、そんなメリットが銀行にはあろうかと思います。
私も銀行に行った事はあるけど、証券会社に行ったことはないから、銀行の方が行きやすいなぁ。
②預金と投資を一箇所にまとめられる
家族の給料や国の手当(児童手当など)、固定で支払う月謝(学費など)の銀行口座がバラバラで給料日前後は銀行をハシゴしている方もおられると思います。
全部が1箇所にまとまっていれば、そういった手間はないのですが、あっちで引き出し、こっちで入金というのは非常に面倒です。
投資信託においても同様で、給料などが振り込まれる銀行口座から証券会社の口座へ入金しないと買うことができません。
その点、メインバンクとして活用している銀行で投資信託を行えば入出金の度に別々の所へ移動する手間が省けます。
給料の振込先の銀行で投資信託ができたらATMのハシゴをしなくて済みそうだね!
③店頭でアドバイスをもらえる
最も大きなメリットはアドバイスをもらえることだと思います。(ただし、これは後で紹介するデメリットにもなります。)
投資信託を始めてする方や、投資経験が浅い方は『どうやって投資信託ってやるんだろ?』、『どんなファンドに投資したらいいのかな?』こういった疑問が出てくると思います。
メリット①で紹介した通り、銀行の方が馴染み深いので、行きやすく相談しやすいと思います。
そんな銀行員の方だからこそ、今の資産状況を伝えて、自分に沿ったアドバイスをくれるのが魅力的です。
なんの知識もなく投資をするくらいなら、アドバイスをもらった方が無難ですよ!
以上が投資信託を銀行でする上で考えられる主なメリットでした。
続いて、デメリットも紹介していきます。
銀行で投資信託をするデメリット
- 手数料が高い
- 選べるファンドが少ない
- 営業マンによってアドバイスにムラがある
オンライン証券と比較して銀行で投資信託をするデメリットはこのようなものが考えられます。
これらも1つずつ詳細を紹介していきます。
①手数料が高い
投資信託を運用するには3つの手数料がかかってきます。
- 購入手数料
- 信託報酬料(維持手数料)
- 信託財産留保額(売却手数料)
これらの手数料はオンライン証券でも銀行でもどちらも同様にかかってきます。
基本的に手数料はファンドが設定しているものなので、同じものであればどこで買っても手数料は変わりません。
あれ?じゃあ、なんで銀行のデメリットが手数料なの?
取扱っているファンドが手数料が高いものが多いんだよ。
銀行で取扱いがあるファンドは総じて手数料が高いファンドが多い印象です。
中には安いのもあると思いますが、そもそも取扱っているファンドの数が少なく、選択肢が少ないことも要因の1つです。
②選べるファンドが少ない
そもそも、銀行と証券会社では選べる投資信託の数が数倍違ってきます。
少し古いデータになりますが『NISAは銀行と証券会社どっちで開設?答えは簡単です!』で紹介した2017年5月12日時点での各証券会社や銀行のファンド取扱数を紹介します。
◆各金融機関のファンド取扱数(2017年5月12日時点)
上記の楽天証券、SBI証券、マネックス証券がオンライン証券に該当します。
見て頂くとみずほ銀行や郵便局(ゆうちょ銀行)と比べてファンドの取扱数が10倍以上差があります。
これは2018年11月の現時点においてはもっと開きがでています。
書籍等で○○ファンドが優良!と言われていたり、自分で投資信託を勉強して△△ファンドを買いたい!と思っていても、そもそも取扱いがなければどうしようもありません。
選択肢が多いと良いファンドを選びやすくなりますよね!
でも、逆に多すぎてどれを選んだら良いか分からないから、やっぱり銀行で相談したいなぁ。。
相談したい気持ちはわかるけど、実はそうすることがデメリットにもなることがあるんだ!
③営業マンによってアドバイスにムラがある
いつもニコニコして真剣な眼差しで相談にのってくれる銀行員の方でも、営業マンである側面があり、売上ノルマがあります。
手数料が高いファンドを購入してもらうほど、銀行側にはメリットになります。
ですので、どうしてもその点は切っても切り離せない所にあります。
全ての営業マンが悪徳ではないでしょうが、そもそも銀行が扱っているファンド自体が数が少なく、手数料が高いので営業マンとしては限られた選択肢の中から紹介するしかないという現実もあります。
営業は人と人との繋がりですから、『◯◯さんにはお世話になったから・・・』という理由で割り切って投資するのは良いと思いますが、利益最優先に考えるのであれば、やはりファンドの取扱数が豊富なオンライン証券で自分で投資の知識を身につけて選ぶのが理想です。
私が実践している投資信託の投資手法はインデックス投資と呼ばれるものです。投資信託の中でもリスクが低く、やり方が簡単で明確なので一度勉強しておけば間違った投資にはならないと思っています。初心者の方こそ実践してもらいたい手法です。詳しくは下記の記事を参照ください。
⇒インデックスファンドで積立投資!始め方から売り方の7STEP
どんな人は銀行を選べば良いのか?
ここまでで、投資信託をする上で銀行とオンライン証券を比べたメリット・デメリットを紹介してきました。
これらの点を踏まえた上で、どんな人がどっちの金融機関で投資信託をするのが良いかをまとめます。
【銀行】
- 投資信託をしたいけど、勉強する気は全くない
- スマホ・パソコンが苦手
- 証券会社の門をたたく勇気がない
【オンライン証券】
- 投資効率を最大限に高めたい
- 信用できるか分からない銀行員を当てにできないと考えている
- 将来的に投資信託以外の投資もしてみたい
このようなタイプに分けることができると思います。
とにかく、投資信託で成果を出したい方は多少なりと勉強をして自分でベストのファンドを探すのが良いと思います。
勉強したい方は『【初めての投資信託】入門編!失敗しない始め方』の記事を参考にしてもらえると嬉しいです。(分かりづらければコメントくださいね!)
授業の内容を動画で復習
まとめ
- 銀行のメリットは自分に知識がなくても投資信託を選んでくれる
- デメリットはオンライン証券ほど優良なファンドが少ない
- 投資効率を高めるならオンライン証券がおすすめ
とにかく投資信託で成功したいなら自分で勉強してオンライン証券で始めるのがベストだと思います。
『投資信託の本で初心者向けは?コレさえ読んどけばOK!』で紹介した書籍を3冊読めばノウハウは大体つかめるはずです。
じっくり読んで1冊2時間かけても6時間あれば読破できます。
6時間もダルいと思うかもしれませんが、大切なお金を使うことになるので、それくらいの労力をかけても良いのではないでしょうか。(早ければ3時間で読み切れると思います。)
私自身は勉強してオンライン証券(楽天証券)で投資信託をやっています。
ぜひ勉強して自身をもって投資信託を始めてみてくださいね!(分からない所は私で良ければコメント欄に書いてもらえたら返信しますよ!)