ゆうちょ銀行でNISA始めたんですけど、NISAをするなら銀行よりもネット証券の方が良いってよく見かけて不安になりました。ゆうちょ銀行はダメなんですか?
ダメってわけじゃないですけど、私もネット証券の方が良いと思いますよ!
とりあえず、ゆうちょ銀行の方の勧めでNISAを始めてみたものの、ネット証券の方が良い!銀行はダメ!というような話を聞いて不安になった方は多いと思います。
ゆうちょ銀行は100%ダメというわけではないですが、個人的にはやはりネット証券の方が良いと思っています。
今回はその理由について紹介していきます。
今日の授業はNISAはゆうちょ銀行よりもネット証券が良い理由についてお伝えします。
- なぜネット証券の方が良いのか?
- ゆうちょ銀行は絶対ダメなのか?
では早速、これら2つを紹介していきます。
なぜネット証券の方が良いのか?
NISAをするにあたって、ゆうちょ銀行だけでなく、近所の地銀や都銀も含む全ての銀行よりも個人的にはネット証券の方が良いと思っています。
その理由は次の通りです。
①取扱の投資信託の数が断然多い
②変な投資信託を紹介されない
③保有だけでポイント還元があるネット証券がある
それぞれの理由について詳細を紹介していきます。
①取扱の投資信託の数が断然多い
◆主な金融機関の投資信託の取扱数(2017年5月12日時点)
上表をご覧いただくと、『銀行<店頭証券<ネット証券』と投資信託の取扱い本数が断然違います。
また、一般NISAであれば株での運用もできるのですが、銀行(ゆうちょ銀行含む)は株の取引ができないのでその点も不利です。
株なんかやらないし、本数が多ければ良いってもんじゃないでしょ!?量より質なんじゃないんですか?
全ての投資信託に投資するわけじゃないから、本数が少ないのは選びやすくて良いかもしれませんが、銀行のファンドは質も悪いのが多いんです。
銀行のファンドは質が悪い?
ゆうちょ銀行含め銀行全般が取り扱う全てのファンドの質が悪いわけではありませんが、一般的に長期投資に向いていて安定した資産運用をするにはインデックスファンドという種類の投資信託が良いとされています。
対して、そうでないファンドをアクティブファンドと言います。
銀行で取り扱っているのはアクティブファンドが多く、インデックスファンドが少ないです。
ちなみに2019年7月6日時点で、ゆうちょ銀行のホームページを確認した所、142本の取り扱いがあり、条件をインデックスファンドに絞ると16本しかありません。
また、インデックスファンドはインデックス(指標)が同じならリターンに大きな差はありません。
(※インデックス=TOPIX、日経平均株価など)
では、良いインデックスファンドはどんなのかと言うと、端的に言うと手数料が安いファンドが良いとされています。
国内で買える投資信託は5,000本以上あると言われており、今保有している投資信託がインデックスファンドであっても、同じインデックスに投資するインデックスファンドの中で手数料が最安値とは限りません。
こうした点から、銀行関係者の方には悪いですが、ゆうちょ銀行含め全ての銀行のファンドは取り扱っているファンド自体が悪いものが多い印象です。
アクティブファンドとインデックスファンド(パッシブファンド)の違いや、インデックスファンドが良いとされる理由は下記の記事を参照ください。
⇒パッシブ運用・アクティブ運用を比較!どっちがおすすめなの?
⇒投資信託はインデックスファンドで積立てよう!その理由は?
②変な投資信託を紹介されない
金融機関はお客様のためと言いながらも、どうしても営業という側面があります。
お客様にとって良いと思わせておいて、手数料がタップリ金融機関に入るファンドもたくさんあります。
①で紹介したアクティブファンドはその手数料がタップリ金融機関に入るファンドです。
営業マンの方が悪いのではなく、金融機関そのものが扱っているものに良いものがないので、営業マンも悪いやつの中で良いファンドを紹介せざるを得ないという事実もあります。
(悪意があって、手数料重視で紹介する方もいるかもしれませんが・・・。)
なので、営業マンの方がどんなに良い方であっても、扱っている商品そのものが良くない可能性があります。
えー。でも、自分でファンドを選ぶ自信ないですよ・・・。
自分にとって大切なお金だよね?本を3冊くらい読めば知識は身につくから、それくらいの努力は必要だと思いますよ!
これまでに投資信託関連の本を何十冊も読んできましたが、初心者の方におすすめしたい本は3冊です。詳しくは下記の記事を御覧ください。
⇒投資信託の本で初心者向けは?コレさえ読んどけばOK!
③保有だけでポイント還元があるネット証券がある
ポイント還元も無視できない制度です。
ネット証券の場合、投資信託を購入したり、保有しているだけでポイントが貰える所があります。
最もポイント還元率が高いのは楽天証券だと思っています。
楽天カードを持っていれば、カード払いで投資信託を買えば楽天ポイントが付きますし、保有しているだけでも貰えます。
しかも、その楽天ポイントは買い物に使えるだけでなく、投資信託の購入にも使えるんです!
投資信託の平均利回りが5%程度と言われている中で、楽天証券のポイント還元率は1%程度もあります。
下記の記事でネット証券のポイント制度について詳しくまとめています。ご興味のある方は参考にしてみてください。
⇒NISAは銀行と証券会社どっちで開設?答えは簡単です!
ゆうちょ銀行は絶対ダメなのか?
ここまでで、ゆうちょ銀行含め銀行はおすすめできないと言ってきました。
個人的に過去に変な投資信託を私に勧めてきたゆうちょ銀行があまり好きじゃないのもありますが、紹介してきた通り一般的に良いファンドが無いのが一番の理由です。
投資信託は本来、『いつまでに』、『いくら欲しい』という運用目標を明確にして、必要利回りを計算します。
その上で、必要利回りが期待できるアセットアロケーション(資産配分)を決めて、それにそったポートフォリオ(投資信託)を決めます。
こうした経緯で決めたファンドであれば、ゆうちょ銀行や他の銀行のファンドであっても問題ないと思います。
一番ダメなのは、店頭で言われるがままに買った投資信託です。
本当に自分にとって必要となる投資信託かどうかを吟味してみてください。
本を読んで勉強するのも良いですが、サイト内でも投資信託の選び方について紹介しています。ざっと知りたい方は下記の2記事をご参照ください。
⇒投資信託初心者の方必見!やり方を誰でも分かるように詳しく紹介!
⇒インデックスファンドで積立投資!始め方から売り方の7STEP
アイコちゃんはどうやって投資信託買ったの?
えーっと、おすすめって言われたファンドを買いました。
それじゃ、一度自分の目標利回りに合うファンドかどうか調べた方が良いですね!
一度買ったファンドを調べてみると、ネット証券に変更してみたくなる方も多いと思います。
『NISAの金融機関変更手続きについて!意外な落とし穴が!?』でNISAの金融機関を変更する方法について紹介しています。
ネット証券に変えたくなったら読んでみてください。
今日の授業を動画で復習
まとめ
- ネット証券と比べて銀行は良いファンドが少ない
- 店頭でおすすめとされているファンドは銀行にとっておすすめ
- ポイント制度を加味すると更にネット証券にアドバンテージ
(あなたにとっておすすめではない可能性が高い)
お付き合いでゆうちょ銀行でNISA口座を開設して投資信託を始めた方も多いと思います。
全ての人にとって、ゆうちょ銀行の投資信託が悪いものとは限りませんが、言われるがままに買った方は一度見直してみる必要はあるかと思います。
『投資のことは詳しくないから良く分からない!』ではなく、大切なお金なので本を3冊読む努力はしましょう!
今すぐに行動に移さないと、どんどん損をしていくかもしれませんよ!
貴殿のサイトは大変参考になり、管理人様の丁寧な説明に勉強させて頂いております。でもまだまだ分からない事がたくさんあり、トンチンカンな質問をしてしまうかもしれませんが、宜しければお目を通して頂けると嬉しいです!
母がゆうちょ銀行の投資信託を何の知識もないまま契約しており、今回かんぽの不適切販売が大々的となり、私も契約内容を確認する様になったのですが、この商品をこのまま継続して良いものか、素人の私では判断できず、管理人さんのご意見を伺えたらと思い、質問させて頂きました。
2018年4月 “ダイワUSリート毎月B(ヘッジなし)” 購入
2019年4月 上記 売却
2019年4月 “ピクテグローバルインカム株(毎月分配)”購入
現在に至る。
貴殿のサイトを拝見させて頂くと、毎月分配型はあまり良くないとの事ですし、
ピクテはアクティブ型であるのも気になるし、購入時手数料3.78%、実質信託報酬1.788%とこれも高めなのではないかと思っていますし、ゆうちょが4月の時点でダイワからピクテに移行させたのは手数料狙いではないか?と勘ぐったりしています。こういった書き方で分かりにくいかと存じますが、この商品をこのまま続けて良いか、分かる範囲でご教授頂けたらと思います。宜しければお返事をお待ちしております!!
ブログへのご訪問ありがとうございました。
私自身もまだまだ勉強中の身でありますが、個人的な見解としてご質問の件、回答しますね!(※投資は自己責任でお願い致します。)
私自身、投資信託は基本的に長期を見据えて老後の資金等を目的として運用するものと考えています。
それに、その資金を貯める上で、現在の貯蓄ペースや年金等で事足りるなら無理に投資の必要はないと考えています。
老後の資金がいくら必要かは、金融庁は2000万円と言っていましたが、人によって大きく異なるので、それを把握するために、ライフマネープランシートの作成が必要だと思っています。
このシートで、『いつまでに』、『いくら必要か』のおおよその目安が分かります。
投資信託を購入されているのがお母様とのことで、ご年齢が分かりませんが、仮に65歳とすると、平均寿命から考えるとあと25年から30年くらいの人生があろうかと思います。
現時点での年金や貯蓄状況を考えて、30年程度の生活ができる蓄えがあるなら、無理に投資をする必要はないと思います。(投資信託は100%儲かるものではないので。)
一方で、生活ができないというのであれば、生活費の見直しや、投資信託などの資産運用も必要かと思います。
その上で、不足している額が高額ならハイリスクなものを、少額であればローリスクなものでの運用が良いかと思います。
具体的なファンドの投資継続の必要性の有無は、コメントを控えさせていただきます。
ブログだけでなく、You Tube(https://www.youtube.com/channel/UC0fEvJwjg7ITUdL4VDBf_PQ)もやってますので、今度動画で私の見解を紹介させていただきますね(^o^)